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2020年12月2日

HiKOKI BSL1850C 新型のコンパクト18Vバッテリー

HiKOKI BSL1850C 新型のコンパクト18Vバッテリー

電動工具ブランドを展開する株式会社工機ホールディングス(本社:東京都品川区)は、電動工具ブランドHiKOKI(ハイコーキ)から、新型のコンパクトサイズ18Vバッテリー「BSL1850C」を、2020年6月から全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売します。

14.4Vサイズで18V/5.0Ahを実現「BSL1850C」

電動工具ブランドHiKOKIを展開する株式会社工機ホールディングスは、14.4Vバッテリーサイズに近い新型のコンパクトサイズ18Vバッテリー「BSL1850C」を発売しました。2020年6月から全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売します。

BSL1850Cは、電動工具業界として初となる単セル5.0Ahの21700セルを採用したバッテリーで、電動工具用バッテリーとして体積比の容量密度で世界一のバッテリーと推測されます。

電気的な仕様は18Vバッテリーでバッテリー容量も5.0Ahですが、サイズは14.4Vバッテリーに近い形状なので、14.4Vユーザーの方にとっても使いやすいバッテリーです。

寸法は既存のバッテリーシリーズと若干異なっていて、全長が短い代わりに横幅・高さが大きくなっており、丸ノコなど一部の電動工具では装着不能としています。

形名HITACHIブランドHiKOKIブランド
C18DBL××
C18DYBL××
CD18DBL××
C18DBAL×装着可
C18DSL2×未販売
C18DYSL×未販売
CD18DSL×未販売
UL18DSL××

製品仕様(BSL1860比較)

製品名BSL1850CBSL1860
外観
電圧18V18V
容量5.0Ah6.0Ah
セル構成1パラ2パラ
寸法97×76 ×71mm116×69×76mm
重量0.55kg0.72kg
定価22,000円24,500円

製品展開の戦略上、コンセプト迷走のバッテリー

今回のBSL1850Cは、新型のセルを採用したバッテリーで、軽量で容量の大きいバッテリーを求めるユーザーにとっては期待度の高い製品と言えそうです。電動工具とのセット販売仕様や販売割引などは現時点で予告されていないため、セット販売やセールによる展開に期待されます。

電動工具で最も重要になるのはバッテリー価格ですが、容量だけで比較した場合、同容量のマルチボルトBSL36A18がネット市場最安値8,000円、18Vの主力バッテリーBSL1860が12,000円で販売されていて、今回のBSL1850Cの実売価格は13,000~15,000円になると推測され、バッテリー容量のコストパフォーマンスは2倍近くになり、単品販売ではまず売れないバッテリーでしょう。

HiKOKIは過去にもBSL1830CBSL36C18などの廉価版低容量バッテリーを販売していますが、いずれも容量に対しての実売価格で販売価格に差が出せなかったり、主力バッテリーBSL36A18の格安販売戦略によって価格的な存在意義を失ってしまったりと、製品展開上の失策を何度も繰り返しています。

単純に製品展開拡大を図るのであれば、マルチボルトシリーズの新型大容量バッテリーとして18V/10.0Ah-36V/5.0Ahを展開し、マルチボルトバッテリーの優位性を大きくアピールできるようなバッテリーにすれば業界的なインパクトも大きかったはずですが、新型のセルを採用しながら、あえて18Vのコンパクトバッテリーを販売するHiKOKIの方針は疑問と言えるでしょう。

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