工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレスパイプソー CR36DYAを2022年8月24日(水)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。チェンバイスを備え最大200Aのパイプ材やモルタルライニング鋳鉄管の切断作業に対応する。本体希望小売価格は86,000円(税別)。AC100Vモデルの CR22Yも同時発売。
目次
HiKOKI コードレスパイプソー CR36DYA
HiKOKIは、2022年8月24日(水)からコードレスパイプソー CR36DYAを発売します。
CR36DYAはチェンバイスを備えたパイプ切断作業に特化したセーバソーです。付属のチェンバイスで200Aのパイプをクランプできブレードも食い込みやすく、素早く効率的なパイプ切断が可能です。
コードレスモデルの本機では、新たにステンレスモードを搭載しブレード寿命も約1.5倍に向上させることができます。
販売仕様は、バッテリーBSL36B18・充電器UC18YDL2・ケースが付属する(2WP)と本体のみの(NN)で展開します。
別電源仕様ではAC100V電源対応のパイプソー CR22Yも発売します。
- CR36DYA(2WP) バッテリー・充電器・ケース付属 希望小売価格151,500円(税抜)
- CR36DYA(NN) 本体のみ 希望小売価格86,000円(税抜)
- CR22Y ACコード式モデル 希望小売価格86,000円(税抜)
製品仕様
製品名 | CR36DYA | CR22Y |
---|---|---|
外観 | ||
動作電圧 | マルチボルト36V | AC100V |
消費電力 | – | 1,150W |
切断能力 | 鋼管:φ216mm ステンレスパイプ:φ216mm 鋳鉄管:φ216mm モルタルライニング鋳鉄管:φ216mm |
|
モータ | ブラシレスモータ | ユニバーサルモータ |
無負荷ストローク数 | ステンレス:0~1,000min-1 オート:0~1,000min-1 低速:0~1,200min-1 高速:0~2,000min-1 |
800~2,000min-1 |
ストローク量 | 26mm | |
重量 | 4.8kg | 4.1kg |
寸法 | 616×165×115mm | 491×106×101mm |
本体価格 | 86,000円(税別) | 86,000円(税別) |
販売年月 | 2022年08月 |
製品の特徴
「モルタルライニング鋳鉄菅も切断可能なセーバソー」
CR36DYAは、バッテリー動作のパイプ切断に特化した業界初のコードレスレシプロソーです。
チェンバイス搭載により厚みのあるパイプでもブレードが食い込みやすく、素早く効率的なパイプ切断が可能です。
また別売のダイヤモンド湾曲セーバソーブレードの装着により、切断が難しいとされるモルタルライニング鋳鉄管の切断にも対応します。
AC100Vモデル CR22Yも同時発売
同時発売で、AC100V動作のパイプソー CR22Yも同時発売します。
こちらは従来モデル CR17Y(S)の後継にあたる製品で、最大切断能力が向上しています。
水道管の老朽化問題に応えるコードレス電動工具
今回のパイプソーは、パイプ切断専用のセーバソー(レシプロソー)なので、用途的にはあまり目立たない分野の製品ですが、昨今の日本のインフラ事情においては社会的な意義の大きい製品です。
というのも、昨今は高度経済成長期に作られた水道施設の老朽化が進んでいるとされており、全国で年間2万件を超える漏水・破損事故が発生しています。(参考:水道の現状と水道法の見直しについて|厚生労働省)
水道事業は市町村単位で経営されている背景もあり、多くの事業者が小規模で営業基盤が脆弱であるために水道管の更新に必要な財源を十分に確保できておらず、水道インフラの維持管理は財源をはじめとする数多くの課題に直面しています。
本機は目立つ製品ではないものの、老朽化が進む水道管工事の採算性改善に大きく寄与できる可能性があるという観点から、売り上げ数以上に期待するところのある製品です。
また今回のような社会的意義の大きい製品投入によるHiKOKIブランドイメージの更なる向上と、他社が真似ではない独自製品の展開による電動工具市場の拡大に期待したいところです。