電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレスハンマドリル DH3640DAを全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。2kg以下のクラスで業界最大の締結トルクが特長。希望小売価格は102,200円(税抜)
目次
HiKOKI コードレスハンマドリル DH3640DA
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレスハンマドリル DH3640DAを発売します。
DH3640DAは、マルチボルトバッテリー36Vで動作するコードレスの40mmハンマドリルです。
従来モデル比較で0.5kgの軽量化とクラストップの穿孔速度(約1.1倍)、ハツリ性能(約1.3倍)を実現しながらも、新構造の動吸振器と防振ハンドルによって17%の低振動化を達成して使い勝手が向上しています。
1充電当たりの作業量は、ドリルビット径25mm装着時深さ60mm作業で約25回の連続作業に対応します。
販売仕様は、バッテリー充電器が付属する(2WPZ)とケースのみが付属する(NN)の2仕様で展開します。
- DH3640DA(2WPZ) マルチボルト蓄電池 BSL36B18X・急速充電器 UC18YDL2・ケース付属 希望小売価格168,700円(税抜)
- DH3640DA(NNK) ケース付属 希望小売価格102,200円(税抜)
製品仕様 (従来モデル DH36DMA比較)
製品名 | DH3640DA | DH36DMA |
---|---|---|
外観 | ||
穴あけ能力 | ドリルビット:40mm コアビット:105mm |
ドリルビット:40mm コアビット:105mm |
モータ | ブラシレスモータ | |
ストローク径 | 250~500min-1 | 260~590min-1 |
カット数 | 1,400~2,800min-1 | 1,420~2,860min-1 |
三軸振動値 | 回転:10.3m2 回転+打撃:10.1m2 |
回転:11.8m2 回転+打撃:9.6m2 |
動作電源 | マルチボルト36V | |
重量 | 7.4kg | 7.6kg |
寸法 | 499×262×107mm | 496×259×104mm |
本体価格 | 100,500円(税別) | 99,400円(税別) |
販売年月 | 2023年08月 | 2018年05月 |
製品の特徴
「軽量ボディ&クラストップの作業スピード」
従来モデル DH36DMAとの比較で0.5kgの軽量化を実現、さらに40mm仕様としてトップクラスの穿孔速度(約1.1倍)、ハツリ性能(約1.3倍)を実現しています。
新構造の動吸振器と防振ハンドルで17%の低振動化
新構造の動吸振器と防振ハンドルによって17%の低振動化を達成。
オンロックボタンを搭載(はつりモード時のみ)
連続作業に便利なオンロックボタンを搭載。スイッチを引いた状態で連続運転ボタンを押すと、 スイッチを離しても動き続ける連続運転になります。
マキタ 40mm充電式ハンマドリル HR005Gとの違い
40mm仕様のコードレスハンマドリルで競合するのは、マキタ 充電式ハンマドリル HR005Gです。
40mm充電式ハンマドリルの基本的部分の比較としては、バッテリー仕様や本体重量サイズに大きな差が無いため、基本的な穿孔やはつりと言った作業性にほとんど違いはないと予想しています。
性能面ではHiKOKI側がクラストップとは発言していますが、これは定型化された表現であり、実際の使い勝手は誤差程度なので、実用性の面での違いをあまり気にする必要はありません。
細かい部分の比較としては、HiKOKI DH3640DAがオンロック機能(はつり時のみ)を持つ一方で、マキタは大容量バッテリーBL4080Fや低振動性で優位なので、一長一短とも言えます。この辺りの好みは、手持ちのバッテリープラットフォームや同バッテリーのほかの製品の状況を見て選べばよい製品と言えそうです。
製品名 | DH3640DA | HR005G |
---|---|---|
外観 | ||
穴あけ能力 | ドリルビット:40mm コアビット:105mm |
ドリルビット:40mm コアビット:105mm |
モータ | ブラシレスモータ | |
ストローク径 | 250~500min-1 | 250~500min-1 |
カット数 | 1,400~2,800min-1 | 1,450~2,900min-1 |
三軸振動値 | 回転:10.3m2 回転+打撃:10.1m2 (EN62841-2-6規格) |
回転:5.0m2 打撃:4.0m2 (EN60745-2-6規格) |
オンロック | 打撃時のみ | × |
無線連動 | Bバッテリー | AWS |
動作電源 | マルチボルト36V | 40Vmax |
重量 | 7.4kg | 7.3kg |
寸法 | 499×262×107mm | 500×115×286mm |
本体価格 | 100,500円(税別) | 99,800円(税別) |
販売年月 | 2023年08月 | 2020年11月 |
目立つ変化点が無いコードレスハンマドリル
今回のコードレスハンマドリル DH3640DAに関しては、2018年に発売したDH36DMAのモデルチェンジ品ですが、正直なところ目立った変更点が見えておらず、モデルチェンジの必要性をそこまで感じられない印象を受けています。
一応、前モデルの発売から約5年が経過しているので、タイミング的にモデルチェンジしても良い頃合いとは言えるものの、この5年はバッテリーやモーターの技術向上ほとんど無いので性能向上は控えめであり、マキタ BL4080Fのような高出力仕様バッテリーが出たわけでもないことから、無理してモデルチェンジを行う必要はなかったのではないか?と考えています。
ちなみに、17%の低振動と謳いながらもカタログスペック上の三軸振動値比較で従来モデルよりも高い値だったりするのですが、これは電動工具の適用規格がEN60745-2-6からEN62841-2-6に変わって、測定方法や計算が変化したためと考えられます。
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