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HiKOKI DV12DE/DV12DF 振動ドライバドリルを発表、新型12V Peak差込バッテリーを採用

HiKOKI DV12DE/DV12DF 振動ドライバドリルを発表、新型12V Peak差込バッテリーを採用

Hikoki Power Tools (Shanghai) Co., Ltd. は、2024年12月に振動ドライバドリル DV12DE/DV12DFを発売した。新型の差し込み式12V Peakバッテリー BCL1220の装着に対応する。日本地域での販売は未定。

HiKOKI 12V Peakドライバドリル DV12DE/DV12DF

Hikoki Power Tools (Shanghai)は、2024年12月に公式ページ上でImpact Driver Drill DV12DE/DV12DFを発売しました。

DV12DE/DV12DFは新型の差し込み式12V Peakバッテリーに対応するコードレス振動ドライバドリルです。

DV12DEはブラシモータ搭載の最大30N・m仕様で、DV12DFはブラシレスモータ搭載の最大35N・m仕様のドライバドリルとなっており、鋼材コンクリート穴あけは最大10mm、木材穴あけは最大25mm (DV12DEは20mm)に対応します。

販売地域は、中国市場のみに限られており現時点で日本地域での発売予定はありません。

製品仕様

製品名 DV12DE DV12DF
外観
能力 鋼材:10mm
木材:20mm
モルタル:10mm
鋼材:10mm
木材:25mm
モルタル:10mm
モータ ブラシモータ ブラシレスモータ
最大トルク 低速:30N・m
高速:14N・m
低速:35N・m
高速:14N・m
最大回転数 1,250min-1 1,600min-1
バッテリー 差し込み12V Peak 差し込み12V Peak
重量
寸法

製品の特徴
「新型の10.8Vバッテリー 差込式Peak 12Vに対応」

DV12DE/DV12DFの発売に合わせて、新しい12V PeakバッテリーのBCL1220と充電器UC12SFLも登場しています。

HiKOKIの現行10.8Vバッテリーは、スライド10.8Vバッテリーシリーズ(海外では12V Peakシリーズ)ですが、それとの互換性を持たない新バッテリーとなるようです。

リチウムイオンバッテリーは18650サイズを3本俵型にまとめた形状であり、マキタの旧10.8VシリーズやミルウォーキーのM12シリーズに近いバッテリーと想定されます。

ドライバドリルのDS12DE/DS12DFシリーズも同時発売

振動機能の無いドライバドリル DS12DE/DS12DFも同時発売しています。

製品仕様的には振動機能が無くなっただけとなり、ドリルとしての性能はDV12DE/DV12DFと同等です。

HiKOKIの10.8Vシリーズは3機種に

今回のコードレス電動工具は先日紹介したE-Techシリーズと呼ばれる廉価版の位置づけの電動工具シリーズのようです。

経営的な話に飛んでしまうのですが、工機HDは2024年時点で旧日立工機時代の経営陣をほぼ排除した後に外国人経営者による経営に変わっており、低価格製品を中心とした製品での世界展開を進めているようです。

同グループのmetabo社も12V PUSH-INシリーズとして同じバッテリーを採用しているので、低価格クラス電動工具の共通化でコストを下げつつ製品展開を行いたい思惑は理解しますが。既に10.8Vバッテリープラットフォームを持つHiKOKIが新しいバッテリープラットフォームを導入して製品展開を行う点については理解しがたいところです。

工機HDは日立工機時代から続く差し込み式10.8Vシリーズを持ちながらもmetabo買収後にmetaboスライド10.8Vとは互換性のないスライド10.8Vバッテリーシリーズを新たに展開したのですが、今になって共通化した差し込み式10.8Vバッテリーによる製品展開を行った点に関しては、複数ブランドを持つ電動工具メーカーの動向として何となく腑に落ちないのが正直なところでしょうか。

まとめ

HiKOKI 12V Peakドライバドリル DV12DE/DV12DF

VOLTECHNO製品評価 未評価

新型差し込み式12V Peakバッテリー対応のドライバドリル

良い点
  • 低価格クラスの電動工具
悪い点

日本未発売製品

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