電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレス冷温庫 UL18DEを2023年8月より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。容量36L仕様を備え、3部屋に分けることで冷凍、冷蔵、保温の同時使用に対応する。希望小売価格は144,700円(税抜)
目次
HIKOKI コードレス冷温庫 UL18DE
電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレス冷温庫 UL18DEの2023年8月発売を予告しました。
UL18DEは、庫内容量36Lの仕様を備える大型のコードレス冷温庫です。新たに冷凍、冷蔵、保温を同時にできる3部屋モードを搭載しており、さまざまな使い方に対応します。
庫内の仕切板を検出して部屋数にあわせて温度設定を自動で切替える「仕切板自動検出機能」搭載によって操作性も向上しています。
コンセント、車(シガーソケット)、蓄電池の3電源での動作も可能で、UL18DEでは、シガーソケット12V出力も備えているので別売のケトルや市販の12V出力機器(ファン、電気毛布など)を使うこともできます。
製品仕様はアグレッシブグリーン、フォレストグリーン、サンドベージュの3カラーで展開します。販売仕様はバッテリーが付属する(WMZ)で販売します。
- UL18DE(WMZ) バッテリーBSL36B18X 希望小売価格144,700円(税抜)
- UL18DE(WMGZ) バッテリーBSL36B18X 希望小売価格144,700円(税抜)
- UL18DE(WMBZ) バッテリーBSL36B18X 希望小売価格144,700円(税抜)
製品仕様 (HiKOKIコードレス冷温庫シリーズ比較)
製品名 | UL18DE | UL18DBA | UL18DC | UL18DD |
---|---|---|---|---|
外観 | ||||
容量 | 36L (左8L/中8L/右15L) |
25L (左8L/右14.5L) |
18L (左8L/右8L) |
10.5L (左3.5L/右6.5L) |
温度設定(保温) | 10~60℃(5℃単位) | 10~60℃(5℃単位) | 10~60℃(5℃単位) | 10~60℃(5℃単位) |
温度設定(保冷) | -18/-15/-10/-5/0/5/10℃ | -18/-15/-10/-5/0/5/10℃ | -18/-15/-10/-5/0/5/10℃ | -18/-15/-10/-5/0/5/10℃ |
対応電源 | バッテリー14.4V/18V AC100V DC12-24V |
バッテリー14.4V/18V AC100V DC12-24V |
バッテリー14.4V/18V AC100V DC12-24V |
バッテリー14.4V/18V AC100V DC12-24V |
USB出力 | USB-A:5V-2.4A USB-C:PD20W |
USB-A:5V-2.4A USB-C:PD20W |
USB-A:5V-2.4A USB-C:PD20W |
USB-A:5V-2.4A USB-C:PD20W |
12V出力 | 10A(120W) | 10A(120W) | 10A(120W) | × |
カラー | アグレッシブグリーン フォレストグリーン サンドベージュ |
アグレッシブグリーン フォレストグリーン サンドベージュ |
アグレッシブグリーン フォレストグリーン サンドベージュ |
アグレッシブグリーン フォレストグリーン サンドベージュ |
重量 | 21.1kg (BSL36B18 装着時) |
16.7kg (BSL36B18 装着時) |
15.2kg (BSL36B18 装着時) |
10.9kg (BSL36B18 装着時) |
寸法 | 340×829×450mm | 340×653×450mm | 340×553×450mm | 315×481×312mm |
セット価格 | 144,700円(税別) | 109,800円(税別) | 98,500円(税別) | 99,400円(税別) |
販売年月 | 2023年08月 | 2023年02月 | 2022年6月 | 2023年06月 |
製品の特徴
「大容量36Lの3部屋モデル」
UL18DEは、庫内容量36Lの大容量モデルです。
さらに、着脱可能な仕切板で庫内を3部屋に分割し、左右中央で用途に応じた異なる温度設定が可能です。
3部屋モードの場合、左右部屋間の最大設定温度差78℃。隣接する部屋、または2部屋モードの場合は最大設定温度差60℃になります。
見やすいスイッチパネルと使いやすさを追求
今回新たに搭載したスイッチパネルは、部屋の並びに合わせて温度表示がされるため、部屋ごとの温度が分かりやすくなりました。
「仕切板自動検出機能」が仕切板を検出するので、自動で庫内の部屋数と温度設定の表示数を同じにします。これにより部屋ごとの温度が分かりやすくなり操作性も向上しました。
USB PD出力機能を搭載、スマホの急速充電に対応
USB Type-C端子を搭載し、USB PD給電によってスマートフォンなどの急速充電に対応します。USB PDの出力仕様は、20W(5V-3A/9V-2.2V)です。
最大120Wの12Vシガーソケット出力端子を搭載
12V出力ソケットを搭載で市販の12V出力機器(ファン、電気毛布など)を使えます。
ドレンコック付きで清掃も簡単
大口径のドレンコックを搭載でお掃除後の水抜きも素早くできます。
防水保護等級IPX4に適合
屋外使用時に突然の雨でも安心して使用できるIPX4の保護等級に対応しています。
マキタ 充電式保冷温庫 CW002Gとの違い
大容量のコードレス冷温庫としては、マキタ充電式保冷温庫 CW002Gと競合します。
庫内容量のみを評価すれば、50Lの仕様を備えているマキタ CW002Gの方が優位ですが、使い勝手を含めると2部屋/3部屋モードを備えているHiKOKI UL18DEの方が優れていると言えます。
稼働時間を考えた場合、マキタ CW002Gでは大容量バッテリー BL4080Fがあるので1充電あたりの稼働時間を長くできるできます。一方、HiKOKI UL18DEは一時的にでも電源を取れる場所があれば、装着したバッテリーを充電できるので、バッテリー容量の小ささをカバーできるメリットがあります。
個人的な評価としては、ほとんどの用途においてはHiKOKI UL18DEの方がおすすめとなりますが、容量の大きさや1充電あたりの連続稼働時間の長さが必要であればマキタ CW002Gも検討の余地があると言えそうです。
ちなみに、マキタは今年の新モデルで2部屋モード搭載の29Lモデル CW004Gを発売しているので、来年にはCW002Gを2部屋構造にした新型モデルを出すのではないか?と予想しています。
製品名 | UL18DE | マキタ CW002G |
---|---|---|
外観 | ||
容量 | 36L (左8L/中8L/右15L) |
50L |
温度設定(保温) | 10~60℃(5℃単位) | 30/35/40/45/50/55/60℃ |
温度設定(保冷) | -18/-15/-10/-5/0/5/10℃ | -18/-15/-10/-5/0/5/10℃ |
対応電源 | バッテリー14.4V/18V AC100V DC12-24V |
バッテリー40Vmax/18V AC100V DC12-24V |
USB出力 | USB-A:5V-2.4A USB-C:PD20W |
USB-A:5V-2.4A |
12V出力 | 10A(120W) | × |
カラー | アグレッシブグリーン フォレストグリーン サンドベージュ |
マキタブルー オリーブ |
重量 | 21.1kg (BSL36B18 装着時) |
27kg (BL4050F×2本装着時) |
寸法 | 340×829×450mm | 465×867×476mm |
セット価格 | 144,700円(税別) | 125,800円(税別) |
販売年月 | 2023年08月 | 2022年07月 |
3部屋分けに加えて、保温と冷凍の同時使用も大きなメリット
今回のUL18DEに関しては、HiKOKIの大容量モデルの意味でも注目度の高い製品ですが、保温と冷凍を同時に使用できるようになったのも大きなポイントです。作業現場で冷たいアイスを食べながらホットコーヒーを飲むこともできるので、色々と休憩時間の幅が広がったのではないかと思っています。
とは言え、3部屋モード動作を実際に活用できるシーンを考えてみると、そこまで活用シーンはないのでは?と思う部分もあります。また、BSL36B18Xバッテリー装着時の動作時間は約2時間45分になり、バッテリーの消耗が激しくなるため、アウトドアの外泊などに使用する場合においては、バッテリーを2~3本用意しても足りなくなることが予想されます。3部屋モードが活用できるのは、外部電源を用意できる車内設置や仮設事務所のような半定置の用途が中心になりそうです。
ちなみに、「冷凍食品を保温モードの部屋に移し替えれば素早く解凍できる」とも考えてみましたが、冷温庫の発熱量や蓄熱量はそこまで大きいものではないので、おいしく食べられる温度まで暖めるのにも時間が必要でバッテリーの消耗も大きくなってしまうと考えられます。用途として冷凍と保温の同時使用はできるものの、移し替え等よる解凍は避け、ちゃんとした調理器具を用意した方が良いかもしれません。
少し残念だったのが、今年の夏シーズンに間に合わず、8月以降の発売になってしまうことでしょうか。一応オールシーズンで使える製品ではあるのですが、最も売れるであろう時期に販売できなかったのは痛いポイントだったかもしれません。
まとめ
HIKOKI コードレス冷温庫 UL18DE
VOLTECHNO製品評価 (4.5 / 5)
HiKOKIコードレス冷温庫の36Lモデル。3部屋分離対応
- 36Lの大容量モデル
- 冷凍と保温を同時使用可
- 発売が夏シーズン後
2023年8月発売予定
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