
電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレス真空ポンプ UP18DYAを2025年6月27日(金)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。2ステージ仕様で5Paの真空度を実現しており、5馬力クラスの業務用パッケージエアコンにも対応する。希望小売価格は43,000円(税抜)
目次
HiKOKI コードレス真空ポンプ UP18DYA
電動工具ブランド HiKOKI (ハイコーキ)を展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレス真空ポンプ UP18DYAを発売します。

UP18DYAは、エアコン設置作業の真空引き作業に使用するコードレス真空ポンプです。
高い真空度が得られる2ステージ方式の搭載によって5Paの真空度を実現しており、一般住宅のルームエアコンから5馬力クラスの業務用パッケージエアコンに対応します。
また電池残量をアラームで知らせる機能も備えており、バッテリー切れによる作業の中断も防ぐことができます。
販売仕様はバッテリー充電器が付属する(XHZ)と、本体のみの(NN)で販売します。
- UP18DYA(XHZ) バッテリー充電器付属 希望小売価格79,900円(税抜)
- UP18DYA(NN) 本体のみ 希望小売価格43,000円(税抜)
UP18DYA 製品仕様
製品名 | UP18DYA |
---|---|
外観 | ![]() |
排気速度 | 50L/min |
ロータ方式 | 2ステージ |
到達真空度 | 5Pa |
オイル量 | 130~160 ml |
吸気口 | 5/16″オスフレア |
動作電源 | 18V |
重量 | 3.9kg |
寸法 | 281×98×175mm |
本体価格 | 43,000円(税別) |
販売年月 | 2025年6月 |
製品の特徴
「2ステージ仕様真空度5Paの50L/minコードレス真空ポンプ」

UP18DYAは軽量コンパクトで持ち運びが容易なコードレスタイプのエアコン設置作業用真空ポンプです。
高い真空度が得られる2ステージ方式の搭載によって5Paの真空度を実現しており、50L/minの排気速度によって一般住宅のルームエアコンから5馬力クラスの業務用パッケージエアコンまで対応しています。
バッテリー残量低下時のアラームを搭載
お知らせアラームの搭載により、バッテリー残量が少なくなるとアラーム音がなるので不意のバッテリー残量切れによる作業の停止を防げます。
(XHZ)仕様ではUC18YDMLを標準付属

UP18DYA(XHZ)の販売仕様では付属する充電器が通常のUC18YDL2ではなく、MV/18V/14.4Vバッテリーに加えてスライド10.8Vバッテリーも充電できるUC18YDMLが付属します。
エアコン設置作業に合わせた、軽量コンパクトなスライド10.8Vバッテリーのコードレス電動工具の運用も容易になります。
マキタ 充電式真空ポンプ VP180D(アサダ 1.5CFM)との違い
バッテリーで動作する充電式の50L/minクラスの真空ポンプとしては、マキタ VP180Dなど競合モデルとなります。

充電式の真空ポンプの各社製品ラインナップは、マキタ VP180Dを始めとして、マキタ真空ポンプOEM元のAsada 1.5CFMやTASCO TA150ZMなどもありますが、基本的には50L/minが18V充電式真空ポンプにおける1つのクラス区切りとなっているようです。
今回のHiKOKI UP18DYAに関しては、充電式の50L/minクラスながらも2ステージ搭載によって5Paの真空度を達成しているのが特徴で、アピールポイントとして5馬力クラスの業務用パッケージエアコンにも対応できる点が挙げられています。
とは言え、この辺りは他社品の50L/minクラス真空ポンプの仕様を比較してみると、Asada 1.5CFMはシングルステージ仕様で低価格であり、マキタ VP180Dはマキタ営業所に修理が出せる利点、TASCO TA150ZMはAC兼用モデルと、いい感じに各社機能で差別化をできている状態となっています。
そういう意味で、HiKOKI UP18DYAに関しても、2ステージで高い真空度を実現できる点は魅力的ではあるものの、充電式真空ポンプとして他社品と比較すれば割と妥当な価格設定の製品ではないかと考えられます。
製品名 | UP18DYA | VP180D |
外観 | ![]() |
![]() |
排気速度 | 50L/min | 50L/min |
ロータ方式 | 2ステージ | シングルステージ |
到達真空度 | 5Pa | 20Pa |
オイル量 | 130~160 ml | 100~115ml |
吸気口 | 5/16″オスフレア | 5/16″ |
動作電源 | 18V | 18V |
重量 | 3.9kg | 3.5g |
寸法 | 281×98×175mm | 263×93×172mm |
本体価格 | 43,000円(税別) | マキタ UP180D 52,000円(税別) ASADA 1.5CFM 38,800円(税別) |
販売年月 | 2025年6月 | 2021年5月 |
製品仕様的には低価格に見えるが価格相応な面も
HiKOKI 真空ポンプ UP18DYAに関しては、バッテリーで動作する2ステージ方式の真空ポンプとしては低価格設定の製品となっており、非HiKOKIユーザーの方にも注目の製品となっています。
ただし、排気速度は50L/minであるため、使用的にはマキタ VP180DやAsada 1.5CFMと同等の仕様となっています。同じ2ステージ方式の真空ポンプにはマキタ VP181DやAsada 4CFMもありますが、これらの製品は排気速度 113L/minのクラスであり今回のUP18DYAよりも1つ上のクラスであり価格も高いため、その辺りの判断基準には注意が必要です。
一応、ポンプの仕様的には業務用パッケージエアコンにも対応しますが、50L/minを備えているので
さて、今回のUP18DYAは、製品外観や仕様的にBBKテクノロジーズの真空ポンプに類似しているのですが、細かい部分のデザインやハンドル構成が異なっており、実売価格でOEM供給を受けているHiKOKI UP18DYAの方が安くなっているため、BBKの真空ポンプをそのままHiKOKIブランド化したものかどうかは判断の難しい製品となっています。
ちなみに、BBKテクノロジーズ RP-225もHiKOKIアダプタでHiKOKI 18Vバッテリーを装着できるコードレスの真空ポンプではありますが、BBKテクノロジーズのHiKOKIバッテリアダプタはHiKOKIバッテリーの保護機能が働かなくなってしまい、安全性的に微妙な製品となっているため、HiKOKIバッテリーを使える真空ポンプを購入する場合にはUP18DYAの方をおすすめします。
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