
電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレス連結ねじドライバ WF1804DAを2025年10月より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。HiKOKI初となるコードレスモデルのロール連結ネジ(シート連結)に対応するモデル。希望小売価格は50,900円(税抜)
目次
HiKOKI コードレス連結ねじドライバ WF1804DA
電動工具ブランド HiKOKI (ハイコーキ)を展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレス連結ねじドライバ WF1804DAを発売します。

WF1804DAは、HiKOKI初のロール連結ねじ(シート連結)対応の石こうボード張り用のボード用ドライバです。
ロール連結ねじ(シート連結)の締め付けができる石こうボード張りに特化した電動工具で、質量2.1kgの軽量設計に、手に近い重心設計で手首の疲労を軽減できる設計構造を搭載しています。
3種類の動作モードを搭載によってダイヤルの変更で作業に応じたモードに切り替えられ、1充電あたりの作業量は約1,800回の作業量で連続したボード張り作業を効率よく行えます。
販売仕様はリチウムイオン電池・充電器・ケース付属が付属する(BP)と本体のみの(NN)で販売します。

- WF1804DA(BP) リチウムイオン電池・充電器・ケース付属 希望小売価格79,900円(税抜)
- WF1804DA(NN) 本体のみ 希望小売価格50,900円(税抜)
WF1804DA 製品仕様
| 製品名 | WF1804DA |
|---|---|
| 外観 | ![]() |
| 締結能力 | 25~41mm |
| 対応連結ネジ | コイル連結ビス(エア共通) |
| 無負荷回転数 | 5,500min-1 |
| ネジ装填数 | 100本 |
| バッテリー | 18V |
| 重量 | 2.1kg(BL1820M装着時) |
| 寸法 | 335×261mm |
| 本体価格 | 50,900円(税抜) |
| 販売年月 | 2025年10月 |
製品の特徴
「HiKOKI初のコイル連結ビス対応の電動ドライバ」

WF1804DAは、HiKOKI初のロール連結ねじ(シート連結)対応のボード用ドライバです。
エア工具のネジ打ち機と共通のロール連結ねじが使用できるので資材の調達性に優れ、バラのボード用ネジよりも素早くボード張り作業が行えるので作業を効率化できます。
押入や階段、屋根裏部などの狭所作業時や作業場所の移動時にネジ打ち機のようなコンプレッサやホースの準備が必要がないので、作業前の段取りの手間を大幅に短縮します。

重心が手に近く手首の疲労を最小限に抑えられる設計構造

質量2.1kgの軽量設計に加え、重心が手に近く、手首の疲労を軽減できる設計構造で天井作業などにも快適な重心バランスを実現しています。

ダイヤルで作業に応じたモードを設定

3種類のモードを搭載。ダイヤルで作業に応じたモードを設定できます。
オートモードでは自動的にビットが回転し、トリガ操作なしでもねじ締め作業が可能です。
運搬に便利なシステムケース4付(BP仕様のみ)

(BP)販売仕様ではシステムケース4が付属。専用インナトレイで収納しやすく、準備と片付けの手間を大幅に削減できます。
マキタ 充電式オートパックスクリュードライバ FR451Dとの比較
リチウムイオン電池で動作しネジ打ち機と共通のロール連結ねじで動作するコードレス電動工具では、マキタ オートパックスクリュードライバ FR451Dが競合モデルになります。

製品スペックとしてはほぼ同等の2モデルであり価格差もないため、実際の違いは、実使用によるフィーリングの違いのみになると想定されます。
想定される使用感としては、HiKOKIは傾向として他社先行品を研究して改良したモデルにする傾向が強いため、フィーリングに関しては改善が図られWF1804DAが優位になると考えられます。
ただし、HiKOKIは日立工機時代からロール連結ねじの実績が無く、装填部の動作や耐久性に関しては未知と考えられます。
| 製品名 | WF1804DA | FR451D |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() |
![]() |
| 締結能力 | 25~41mm | 25~41mm |
| 対応連結ネジ | コイル連結ビス(エア共通) | コイル連結ビス(エア共通) |
| 無負荷回転数 | 5,500min-1 | 6,000min-1 |
| ネジ装填数 | 100本 | 100本 |
| バッテリー | 18V | 18V |
| 重量 | 2.1kg(BL1820M装着時) | 2.4kg(バッテリ含) |
| 寸法 | 335×261mm | 342×90×242mm |
| 本体価格 | 50,900円(税抜) | 50,900円(税抜) |
| 販売年月 | 2025年10月 | 2021年2月 |
待望のHiKOKIコードレス連結ねじではあるものの
今回のWF1804DAは、待望のHiKOKIブランドのコードレス連結ネジドライバです。HiKOKIのボード用ドライバはW4SEやW36DYAの評判も上々であるため、期待値の高い製品となっています。
率直な疑問としては、軽量さを求める製品であるW36DYAがマルチボルト36V動作であるのに対し、WF1804DAは18V動作仕様にしている点が若干の謎ではあるものの、この辺りはネジ装填部の重量とバッテリーの取り回し、そして製品重量を考慮した結果と考えられます。
とは言え、前提として石こうボード張りの作業でロール連結釘を装着する電動のボード用ドライバはそこまで使われる製品ではなく、ほとんどのケースでバラネジを使用するスクリュードライバかエア工具のネジ打ち機が使われる傾向があります。
ロール連結ネジ対応の充電式製品としては、2021年にマキタがFR451Dを発売し、市場としては若干盛り上がったものの、装填部の不安定さや押し込みを必要とする作業性からあまり良い評価は受けられませんでした。本製品も若干の改善は図れていると見られますが、構造としてはほぼ同一であるため、予想される評価としては、HiKOKIバッテリーが使えるオートパックスクリュードライバの認識に収まる製品と考えられます。
少し話は逸れますが、ロール連結ネジ対応ボード用ドライバの動向としては、マックスがエア釘打ち機に近い構造の充電式製品を開発している可能性が高く、バッテリーで動作するボード用ドライバの本命として、もう少し待てる余裕があるなら、マックスの充電式ネジ打ち機の登場を待ってからでも良いかもしれません。
よく比較される工具

2021年2月発売





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