マキタ BLB182バッテリを発売、スリムサイズで専用充電器の低価格のLXTベーシックシリーズ

電動工具を製造・販売する株式会社マキタ（本社：愛知県安城市）は、2025年5月にLXTベーシックシリーズを発売する。新構造の18Vバッテリ BLB182と専用充電器 DCB18WAによってマキタ18Vシリーズとの互換性を保ちつつ低価格化を実現した。バッテリ標準小売価格は12,000円(税抜)

マキタ LXTベーシックシリーズ BLB182バッテリ

電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2025年5月にLXTベーシックシリーズを発売します。

LXTベーシックシリーズは、マキタ18V LXTシリーズの廉価版にあたるバッテリーと充電器、及び同製品が付属する新しい18V電動工具シリーズです。

LXTベーシックバッテリ BLB182はスリムサイズの2.0Ahバッテリとなっており、バッテリー希望小売価格も12,000円(税抜)と低価格になっているのが特徴です。ただし、現行のLXTシリーズの充電器には対応しておらず、専用の充電器 DCB18WAにしか対応していません。

発売の2025年5月時点では、LXTベーシックモデル4製品の付属品として同梱し、バッテリ単体としてはA-79625の部品番号で販売します。

BLB182 (A-79625) 本体のみ　希望小売価格12,000円(税抜)

DCB18WA (JPADCB18WA) 本体のみ　希望小売価格7,000円(税抜)

製品の特徴
「低価格仕様のマキタ18V LXT ベーシックシリーズ」

LXTベーシックシリーズは、マキタ18Vシリーズと互換性がある低価格なバッテリ充電器が付属する電動工具シリーズです。

シリーズ展開時点の2025年5月時点では、4製品の充電式電動工具にLXTベーシックシリーズのバッテリーが付属しています。

LXTベーシックシリーズに付属するBLB182バッテリは、18V-2.0Ahのスリムサイズのリチウムイオンバッテリーです。このバッテリーは現行のマキタ18V LXTシリーズにも対応しているので、BLB182バッテリで全393モデル(2025年4月時点)のマキタ18V電動工具に使用できます。

充電にはLXT ベーシックバッテリ専用のDCB18WAを使用

BLB182バッテリの充電には専用充電器のDCB18WAが必要です。通常の18V LXT用の充電器は使用できません

また、BLB182バッテリには黄色い通信端子が搭載していないため、バッテリーチェッカ BTC04にも非対応と想定されます。

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18Vライトバッテリシリーズとの統合は理解するが

今回の製品コンセプトは、家庭用のライトバッテリシリーズのバッテリを18V LXTバッテリー仕様に変えたもので、電動工具用バッテリの電気的な仕様としてBL1820G (A-71750)と大きな違いのないバッテリーと想定しています。

恐らく、今回の背景には一部マキタユーザーからの「もっと安くして求めやすい価格にしてほしい」の要望を受けて開発した製品と想定しているのですが、本質的に価格の問題では無かったり、製造的に原価は下げられても販売供給量の問題から市場要因的に値下げできなかったり、あとは価格帯が変わることでユーザー層が変わり現行ユーザーが見向きもしない、など色々な要因で上手くいかないことも多い製品展開です。

実際、BLB182は実売価格9,000円くらいになると想定していますが、その2倍の価格を出せば容量3倍のBL1860Bが購入でき、充電器DC18RFもセットバラシ品で8,000円程で購入できてしまいます。このあたり、コストパフォーマンスで考えるとLXTベーシックのバッテリと充電器は諸手を上げて喜べるような仕様にはなっていないと考えられます。

ライトバッテリと共通化することで、DIYユーザーなどのライトユース層も18V LXTシリーズへ取り込みたい思惑は理解するものの、LXTベーシックシリーズで本腰を入れてユーザーを獲得していくイメージが全く湧かず、ライトユーザー層を意識しただけで満足してしまう類の製品に見えてしまうのが正直なところでしょうか。