
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2025年6月にLXTベーシックシリーズ 充電式ドライバドリルを発売する。新構造の18Vバッテリ BLB182とが付属する廉価版の充電式インパクトドライバ。四極ブラシモータ搭載ながらも軽量1.3kgのボディで155N・mの締め付けトルクを搭載する。小売価格は27,700円(税抜)
目次
マキタ 充電式ドライバドリル DF490D
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2025年6月にLXTベーシックシリーズ 充電式ドライバドリル DF490Dを発売します。

DF490Dは、マキタ 18V LXTベーシックシリーズの充電式ドライバドリルです。
低価格バッテリーのBLB182バッテリーの付属によって、マキタブランドの18V充電式ドライバドリルながらも希望小売価格27,700円(税抜)の低価格で販売されるのが特徴です。
ドライバドリルの仕様としては最大トルク65N・mの仕様を備えており、オールメタルギアで高耐久性による鉄工Φ13mm、木工Φ38mmの穴あけ作業に対応します。
販売仕様は、バッテリ充電器が付属するDF490DBで販売します。

- DF490DB バッテリ充電器付属 希望小売価格27,700円(税抜)
DF490D 製品仕様
製品名 | DF490D |
---|---|
外観 | ![]() |
能力 |
鉄工:13mm 木工:38mm 木ネジ:Φ6×75mm 小ネジ:M6 |
最大トルク | 65N・m |
トルク | 低速:50N・m 高速:27N・m |
無負荷回転数 | 低速: 0~500min-1 高速:0~1,900min-1 |
チャック把握径 | 1.5~13mm |
バッテリー | マキタ18V |
重量 | 1.3kg |
寸法 | 167×81×237mm |
本体価格 | DB490DB : 27,700円(税抜) |
販売年月 | 2025年6月 |
製品の特徴
「低価格クラス帯のコンパクトな充電式ドライバドリル」

DF490Dは、マキタ18V充電式ドライバドリルの低価格帯に位置するモデルです。
バッテリー込みで希望小売価格27,700円(税抜)とお手頃なので、初めてマキタの電動工具を購入する方にも購入しやすくなっています。
ちなみにDF490Dは低価格帯のドライバドリルではあるものの、モータにはブラシレスモータを採用しており、ギアボックスのオールメタルギアも合わせてプロユースでも十分使用できる仕様を備えています。

製品スペック的には2017年発売のDF484Dの後継モデル
今回のDF490Dは、ライトバッテリシリーズのMDF003DSXをLXTベーシックとしたドライバドリルですが、モータがブラシレスモータに変わっている点を考慮すると、実用的にはほぼプロユースクラスの製品に仕上がっているとも考えられるモデルです。
特に、DF490Dはプロ向けモデルのDF484Dとほぼ同等の仕様を備えており、具体的な相違点は防水APTの有無くらいなので、ミドルクラスのドライバドリルを探しているのであればDF490Dを選んでも良いと考えられます。
製品名 | DF490D | DF484D |
---|---|---|
外観 | ![]() |
![]() |
能力 |
鉄工:13mm 木工:38mm 木ネジ:Φ6×75mm 小ネジ:M6 |
鉄工:13mm 木工:38mm |
最大トルク | 65N・m | 60N・m |
トルク | 低速:50N・m 高速:27N・m |
– |
無負荷回転数 | 低速: 0~500min-1 高速:0~1,900min-1 |
低速: 0~500min-1 高速:0~2,000min-1 |
チャック把握径 | 1.5~13mm | 1.5~13mm |
防水 | × | APT |
バッテリー | マキタ18V | マキタ18V |
重量 | 1.3kg | 1.7kg |
寸法 | 167×81×237mm | 167×79×261mm |
本体価格 | DB490DB : 27,700円(税抜) | 23,400円(税抜) |
販売年月 | 2025年6月 | 2017年 |
そうなると、LXTベーシックシリーズとしてBLB182バッテリが付属する仕様だけではなく、本体のみ仕様のDF490DZとして売り出しても良かったと思ってしまうところでしょうか。
この辺りはLXTベーシックそれ自体のジレンマとも言えるのですが、中途半端な製品を出せばユーザーや販売店に見向きもされず、よい感じの製品を出せばLXTベーシックのバッテリ充電器の存在がネックとなりそうなので、LXTベーシックは色々と難儀なシリーズになりそうだなと思っています。
そういう意味で、DF490Dそのものとしては優れた製品であるものの、廉価版としてのLXTベーシックのコンセプトとしては中途半端な立ち位置になっている印象があります。この辺りは下手に性能を追求せず、希望小売価格で2万円を切る価格設定にしたほうがLXTベーシックのシリーズ展開として明確に差別化できたのではないかなと考えています。