
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2025年10月に40Vmaxシリーズの充電式ハンマドリル HR011Gを発売する。スワッシュベアリングの振り角度が向上したことで28mm充電式ハンマドリルクラスで最速の穴あけスピードを実現した。本体標準小売価格は本体のみで68.400円(税別)から
目次
マキタ 充電式ハンマドリル HR011G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、40Vmax 充電式ハンマドリル HR011Gを発売します。

HR011Gは、40Vmaxバッテリ対応の28mm充電式ハンマドリルです。
本機は、2019年に発売したHR001Gの後継製品で、同じ28mmクラスの充電式ハンマドリルながらも600g軽減し、作業能率は約30%向上しているのが特徴です。
HR011G専用の集じんシステムDX17を取り付けた時は、最長265mmまでのビットに対応した穴あけが可能で、集じん容量400mLによってクリーンな作業と取り回し性を両立します。
販売仕様は、集じんシステム付きのHR011GRDXVとHR001GZKV、集じんシステム別売のHR001GRDXとHR001GZKで販売します。

- HR011GRDXV 集じんシステム付・バッテリ充電器付属 希望小売価格134,300円(税抜)
- HR011GZKV 集じんシステム付・本体のみ 希望小売価格78,400円(税抜)

- HR011GRDX 集じんシステム別売・バッテリ充電器付属 希望小売価格124,300円(税抜)
- HR011GZK 集じんシステム別売・本体のみ 希望小売価格68,400円(税抜)
HR011G製品仕様 (従来モデル HR001G比較)
| 製品名 | HR011G | HG001G |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() |
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| 能力 | コンクリート:28mm 鉄工:13mm 木工:32mm コアビット:68mm ダイアモンドコアビット:80mm |
コンクリート:28mm 鉄工:13mm 木工:32mm コアビット:54mm ダイアモンドコアビット:65mm |
| モード | 3モード | 3モード |
| 回転数 | 1,130min-1 | 980min-1 |
| 打撃数 | 5,000min-1 | 5,000min-1 |
| 集じんアダプタ | DX17 | DX12 |
| 動作電源 | 40Vmax | 40Vmax |
| 重量 | 3.6kg | 3.7kg |
| 寸法 | 377×104×217mm | 358×102×232mm |
| 本体価格 | 68,400円(税別) | 59,400円(税別) |
| 販売年月 | 2025年11月 | 2019年12月 |
製品の特徴
「従来モデル比で約30%の作業能率アップ」

HR011Gは、40Vmaxバッテリで動作するコンクリート穴あけ径 最大28mm充電式ハンマドリルです。
本機は2019年に発売したHR001Gの後継モデルで、モータの回転を往復運動にするスワッシュベアリングの振り角度を増やすことで打撃力を向上させ、約30%の作業能率アップを実現しているのが特徴です。

新型の集じんシステム DX17に対応

HR011G専用の集じんシステム DX17は従来の集じんシステムとの比較で底面部の出っ張りを抑えた構造になっており、600gの軽量化とコンパクト化を実現しながらも、クリーンな作業と取り回し性を両立しています。
DX17装着時でも最大265mmのロングビット作業に対応しており、集じん容量は400mLの仕様を備えています。


4段階の変速スイッチで作業に応じた打撃数に調整可能

HR011Gでは従来のダイヤル変速からスイッチ変速に変更されました。細かいダイヤル調整が不要になって作業ごとに適切な回転数に素早く変更できます。
無線連動集じん AWSに対応

マキタの無線連動集じん機能AWSに対応します。対応集じん機を接続すればクリーンな作業が可能です。
防じん防水保護等級 IP56に適合

防じん防水保護等級IP56に適合。作業中に粉じんが舞う環境下でも安心して作業が行えます。
性能としては順当なパワーアップ、集じんシステム DX17にも期待
今回の新型28mm充電式ハンマドリル HR011Gに関しては、2019年に発売した40Vmaxシリーズの初期モデル HR001Gの後継モデルに当たる製品です。
従来モデルのHR001Gに関しては既に廃盤モデルになっており、市場流通品を持って今後購入できなくなるものと考えられます。一応、HR001Gの販売から既に6年が経過しておるため、モデルチェンジとしては妥当なタイミングだと考えられます。
製品スペックに関しては、スワッシュベアリングの振り角度が変わったことで作業スピードは向上していると謳っていますが、実際のところ本機の特徴は集じんシステムDX17のコンパクト化が本命ではないかと思っています。集じん機込みでは小型化を実現しているものの、本体サイズのみでは従来モデルのHR001Gとの差はないため、特に理由が無ければ本体のみでの買い替えなどは考えなくてもよさそうです
この製品で少し時代を感じてしまうのは、HR001Gで展開していた黒色ボディの展開がHR011Gではなくなってしまった事です。一時期は「電動工具にもカラーバリエーションを」として積極的な多色展開の機運が高まっていた時期もありましたが、最後の砦だった黒色カラーも無くなったことで、今後マキタのカラーはマキタブルーに統一されるものと想定しています。この辺りは多品種展開に進みつつあり、ユーザー側の業界的な実利志向が強まっている昨今の動向として、事情を考えれば仕方のないことなのかもしれません。




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