電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2023年1月に充電式ハンマドリル HR183Dを発売する。ワンハンドサイズで最大18mmまでの穴あけ作業に対応する。集じんシステム DX16装着によるクリーンな作業にも対応する。希望小売本体価格は49,300円(税抜)
目次
マキタ 充電式ハンマドリル HR183D
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2023年1月に充電式ハンマドリル HR183Dを発売します。
HR183Dは、18V動作ワンハンドサイズの充電式ハンマドリルです。
手のひら相当のワンハンドサイズながらコンクリート穴あけ最大18mmに対応し、抜群の取り回しと圧倒的な穴あけスピードを両立したモデルです。
集じんシステム DX16の装着時でも3.2kgの世界最軽量で取り回しに優れ、クリーンに作業を行うことができます。
販売仕様は、集じんシステムDX16付属仕様 HR183DRGXVとバッテリー充電器別売 HR183DZKV、製品単体販売のHR183DRGXとバッテリー充電器別売 HR183DZKの4仕様で販売します。
- HR183DRGX 本体のみ 希望小売価格91,600円(税抜)
- HR183DZK 本体のみ 希望小売価格40,400円(税抜)
- HR183DRGXV 本体のみ 希望小売価格99,900円(税抜)
- HR183DZKV 本体のみ 希望小売価格49,300円(税抜)
製品仕様 (17mmワンハンドモデル HR171D比較)
製品名 | HR183D | HR171D |
---|---|---|
外観 | ||
穴あけ能力 | コンクリート:18mm 鉄工:13mm 木工:24mm |
コンクリート:17mm 鉄工:10mm 木工:13mm |
ストローク径 | 0~1,100min-1 | 0~680min-1 |
打撃数 | 0~5,000min-1 | 0~4,800min-1 |
バッテリー | 18V | |
振動3軸合成値 | ハンマドリル:7.4m/s2 | ハンマドリル:9.0m/s2 ドリル:≦2.5m/s2(ドリル) |
重量 | 2.2kg | 2.1kg |
寸法 | 288×86×215mm | 273×86×211mm |
本体価格 | 49,300円(税別) | 31,900円(税別) |
販売年月 | 2023年02月 | 2017年08月 |
製品の特徴
「ワンハンドハンマドリルの18mmモデル」
HR183Dは各種構造の見直しとハイパワーブラシレスモータの搭載により、ワンハンドサイズながらも従来モデル比で穴あけスピード約65%アップし作業性が向上しています。
世界最軽量の集じんシステム
全長165mmまでのビットに対応する集じんシステム DX16を装着可能です。集じんシステム搭載時の重量は3.2kgと世界最軽量の取り回しを実現しています。
99.97%以上の捕集率(集じんシステム全体の集じん率は90%以上)を誇るHEPA フィルタを採用しており、クリーンな作業が可能となっております。
防滴防じん アプト(APT)
防滴・防じん APT (Advanced Protection Technology)を搭載し、過酷な現場環境においても、水や粉じんによる影響を受けにくい設計となっております。
HiKOKI コードレスロータリハンマドリル DH18DPAとの違い
小型サイズの充電式ハンマドリルで競合するのはHiKOKI DH18DPAです。
製品仕様的には近い仕様を備えていますが、価格面では大きな違いがあります。希望小売価格で15,000円以上の価格差があるため、単純なコストパフォーマンスであればHiKOKI DH18DPAが優位と言えるでしょう。
付加機能の観点では、集じんシステムの有無や振動値の小ささにおいてマキタ HR183Dが性能面で利点となるため、その辺りの付加機能に価値を見出せるかが大きなポイントとなります。
要点としては、コストパフォーマンスの面だとHiKOKI DH18DPA、集じんシステム付きの小型充電式ハンマドリルとしてはHR183D+DX16を選ぶのがおすすめと言えるでしょう。
製品名 | HR183D | DH18DPA |
---|---|---|
外観 | ||
穴あけ能力 | コンクリート:18mm 鉄工:13mm 木工:24mm |
コンクリート:18mm 鉄工:13mm 木工:18mm |
動作モード | 回転打撃/回転 | 回転打撃/回転 |
無負荷回転数 | 0~1,100min-1 | 0~1,080min-1 |
打撃数 | 0~5,000min-1 | 0~5,500min-1 |
バッテリー | 18V | 18V |
振動3軸合成値 | ハンマドリル:7.4m/s2 | 回転+打撃:9.9m/s2 |
集じんシステム | DX16 | ×(集じんカップ) |
重量 | 2.2kg | 2.3kg |
寸法 | 288×86×215mm | 273×81×211mm |
本体価格 | 49,300円(税別) | 33,200円(税別) |
販売年月 | 2023年02月 | 2020年10月 |
性能は向上したが価格も上昇
性能面では向上の見られるHR183Dですが、価格面では従来モデルのHR171Dで大幅な値上がりが見られるモデルです。
穴あけスピードが速くなり穴あけ能力も18mmに向上はしているものの、希望小売価格15,000円の値上がりを受け入れられるかは少し微妙なところです。
HR183Dの真価は集じんシステム DX16込みでも最軽量の部分にあり、価値を見出すなら集じんシステム込みの状態になると考えています。
17~18mmクラスの充電式ハンマドリルとしては割高ではあるものの、手軽に集じんしながら取り回しに優れたハンマドリルとして考えるのであれば価値は十分にあるので、用途次第なら一度検討してみるのも良いかもしれません。
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