電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2024年2月に125mm充電式防じんマルノコ KS003G/KS004Gを発売する。逆勝手仕様により切り口が見やすく、バッテリとハンドルをノコ刃に近づけることで重心バランスを最適化した。本体標準小売価格は55,600円/57,800円(税抜)
目次
マキタ 充電式防じんマルノコ KS003G/KS004G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2024年2月に充電式防じんマルノコ KS003G/KS004Gを発売します。
KS003G/KS004Gは、逆勝手仕様の125mm充電式防じんマルノコです。
逆勝手仕様により切り口が見やすく、バッテリとハンドルをノコ刃に近づけることで重心バランスを最適化したことで快適な切断作業を実現しています。
作業で選べる2つのモード「スピードモード」と「静音エコモード」で使い分けに対応し、マキタの無線連動AWSにも対応するので集じん連動動作も可能です。
製品仕様は標準付属のダストケースが異なるダストカバー仕様 KS003Gとダストボックス仕様 KS004Gの2仕様で展開し、販売仕様はバッテリー×2・充電器・ケースが付属するGRDXと本体のみのGZで販売します。
- KS003GRDX バッテリBL4025×2本・充電器DC40RA・ケース付属 希望小売価格115,000円(税抜)
- KS003GZ 本体のみ 希望小売価格55,600円(税抜)
- KS004GRDX バッテリBL4025×2本・充電器DC40RA・ケース付属 希望小売価格115,000円(税抜)
- KS004GZ 本体のみ 希望小売価格57,800円(税抜)
KS003G/KS004G製品仕様
製品名 | KS001G | KS002G |
---|---|---|
外観 | ||
刃物外径 | 125mm | 125mm |
最大切込深さ | 90度:40mm 45度:27mm |
90度:40mm 45度:27mm |
無負荷回転数 | スピードモード:7,500min-1 静音エコモード:5,000min-1 |
スピードモード:7,500min-1 静音エコモード:5,000min-1 |
バッテリー | 40Vmax | 40Vmax |
無線連動 | AWS | AWS |
重量 | 2.8kg | 2.9kg |
寸法 | 320×166×248mm | 320×166×258mm |
本体価格 | 55,600円(税別) | 57,800円(税別) |
販売年月 | 2024年2月 | 2024年2月 |
製品の特徴
「逆勝手仕様で刃先の視認性が向上」
KS003G/KS004Gは逆勝手仕様の125mm充電式防じんマルノコです。
逆勝手仕様によって刃先が視認しやすいので切断作業が容易になり、ノコ刃とハンドル、バッテリの配置を近づけて重心バランスを最適化したことで逆勝手仕様でも優れた作業性を実現します。
作業で選べる2つの動作モード切替機能を搭載
回転数を切り替える2つのモード切替機能を搭載。
最大無負荷回転数7,500min-1の「スピードモード」では石こうボードやサイディングの高速切断。定回転制御の5,000min-1「静音エコモード」では回転数を抑えるため、低騒音化と綺麗な切断面を実現でき、1充電あたりの作業量の向上も向上します。
集じん方式で選べる2仕様のダストケース
ダストケースの異なるダストカバー仕様 KS003Gとダストボックス仕様 KS004Gの2仕様で展開されており、用途や状況に応じて適切な集じん仕様を選択できます。
ダストケースと本体は相互互換性があるので、片方の仕様の集じんマルノコを買っても別売アクセサリのケースを装着することで臨機応変に対応できます。
本製品のダストケースは、通常モデルKS001G/KS002Gのダストボックス/ダストカバーとは別製品となり互換性はないので注意が必要です。
防じん防水保護等級IP56に適合
工具本体・バッテリー共に防じん防水保護等級IP56に適合。粉じんが多く発生する石こうボードの切断作業でも耐久性が大きく向上しています。
マキタの無線連動AWSに対応
マキタの無線連動機能AWSに対応。別売ワイヤレスユニットの装着を装着すれば集じん機との無線連動動作に対応します。
使い勝手を向上する別売アクセサリも展開
作業時の使い勝手を向上する別売アクセサリも展開。
摩擦抵抗を減らしスムーズな切断を実現するベースプレートセット品 (A-78081)。脚立や単管パイプなどにサッと吊り下げられる吊り下げ用フックセット品 (1913T0-0)。安定した切断作業と精度の高い直線切断を実現する2本ポール平行定規 (122871-6)が装着できます。
根強い需要の逆勝手仕様、取扱いには若干注意が必要
今回の充電式防じんマルノコに関しては、根強い愛好者も多い逆勝手仕様なのが特徴です。
逆勝手仕様とは持ち手と刃の位置関係が逆になっている丸ノコを指し、一般的な丸ノコは持ち手に対して右側に刃が配置されているのに対し、逆勝手仕様では持ち手の左側に刃が配置されています。
逆勝手の丸ノコは切り口が左にくるので刃位置の目視確認が容易になり、切断作業が行いやすくなる利点があります。その一方で危険性も高く、キックバックの発生時には確実に肩まで巻き込む形になり、材料を切り落としたときには切り落とした材料と一緒に丸ノコも落ちてしまうため丸ノコを常に保持しなければいけません。
危険性は若干高いものの、その視認性の良さから逆勝手を求めるユーザーも多く、逆勝手の新製品が登場するまで買い替えを控えていた方も多いと思います。マキタ14.4Vモデルには逆勝手仕様のKS521Dがありましたが、18Vモデルには逆勝手仕様は無かったため、充電式の新型逆勝手マルノコを求めていた方であれば40Vmaxシリーズに手を出す良い機会になる製品かもしれません。
とは言え、逆勝手仕様は通常仕様の防じんマルノコより需要の少ない製品であるためか、価格も若干割高なのが欠点です。この辺りはこだわりを取るか価格を取るかの難しい選択になりそうです。
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2021年8月発売