電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2023年3月に40Vmax 充電式管理機 MKR001G を発売する。40Vmaxバッテリーで動作し耕うん作業やうね立て、除草作業などに対応する。標準小売価格は181,600円(税別)。
目次
マキタ 充電式管理機 MKR001G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2023年3月に40Vmax充電式管理機 MKR001Gを発売します。
MKR001Gは「耕うん」や「うね立て」「中耕」「除草」などさまざまな作業を行う40Vmaxバッテリー動作の充電式管理機です。
40Vmaxバッテリーとエンジン式50mL相当のアウタロータ式ハイパワーブラシレスモータを搭載し、耕うん幅585mmのエンジン式同等の作業感を実現する製品です。使用時の排ガスが発生しないのでビニールハウス内のような屋内環境でも作業が可能です。
1充電当たりの稼働時間は、BL4080Fバッテリー×2本装着時で約60坪(約60分)の動作に対応します。
販売仕様はスターロータ付属のMKR001GZAとロータ付属のMKR001GZBおよび本体のみのMKR001GZで展開します。
- MKR001GZ 本体のみ 希望小売価格181,600円(税抜)
- MKR001GZA スターロータ付属 希望小売価格216,500円(税抜)
- MKR001GZB スターロータ付属 希望小売価格205,400円(税抜)
製品仕様
製品名 | MKR001GZA | MKR001GZB |
---|---|---|
外観 | ||
爪形状 | スターロータ | ロータ |
変速段数 | 前進1段 | 前進1段 |
ロータ径 | φ260mm | φ245mm |
耕幅 | 585mm | 550/265mm |
バッテリー | 40Vmax | 40Vmax |
バッテリー装着本数 | 最大2本 | 最大2本 |
重量 | 27kg | 24kg |
寸法 | 1,110~1,220×590 ×900~1,020mm |
1,110~1,220×550 ×900~1,020mm |
収納寸法 | 764×590×690mm | 764×550×690mm |
本体価格 | 216,500円(税抜) | 205,400円(税抜) |
販売年月 | 2023年3月 | 2023年3月 |
製品の特徴
「マキタ40Vmaxバッテリーで動作する充電式管理機」
MKR001Gは40Vmaxバッテリーで動作する充電式の管理機です。
アタッチメントを交換することで「耕うん」「うね立て」「中耕」「除草」などさまざまな作業に対応でき、マキタ充電式管理機1台で一連の畑作業を手軽に行うことができます。
エンジン式と異なり排ガスが発生しないので密閉環境でも作業が可能になっており、ビニールハウスのような屋内環境に近い場所でも使用できるようになりました。
40Vmaxバッテリー2本装着に対応
40Vmaxバッテリー2本装着により作業中のバッテリー切れを軽減し効率的な作業が実現できます。長時間作業が可能になるので現場での電源確保の手間も省けます。
1充電当たりの作業量はBL4080F×2装着時に約60坪(198m2)に対応しています。
アタッチメントの交換で豊富な作業に対応
アタッチメントの付け替えで耕うんからうね立て、中耕、除草などさまざまな作業が1台で対応します。
培土器や車輪・ロータの一部はマキタエンジン式管理機の1部のアクセサリがそのまま装着可能です。(対応アクセサリは下記画像参考)
ハンドル折り畳みでコンパクトサイズに、車の積載運搬にも対応
ハンドル折り畳み機構の搭載でコンパクトな収納が可能です。積載用のアンダートレーも付属しているので車に積載して運搬しても車内を汚しません。
防水防じんIPX4に適合
防水性能を備えたIPX4に適合、水や水滴の影響を受けにくく悪条件下でも安心して使用できます。
バッテリー式の利点をどう生かすか、価格差以上の魅力を見出せるか
今回のマキタ40Vmaxバッテリーで動作する充電式管理機は、エンジン式管理機にはない多くの利点を持つ製品です。
バッテリー式なので燃料管理やメンテナンス不要であるのはもちろんのこと、実際の使用時においても音や振動が少なく手軽に作業を開始できるので、作業性は大きく向上しているものと考えられます。
価格的には旧36VモデルのMUK360Dから倍近い値上がりになっているものの、モータ出力の向上や管理機としての多様性などを考えれば順当な価格設定であると言えます。
ただし、エンジン式98mLクラスのMKR0360Hとの比較においては、バッテリー価格を含めてしまうとエンジン式の約2倍の価格差があり、燃料やオイルなどのランニングコストを含めたとしてもエンジン式と充電式の価格差を埋めることは難しいでしょう。
実際のコスト的な部分だけで評価するなら、エンジン式の管理機を選ぶのは順当な選択です。しかし、エンジン式50mLクラスの出力を持つ唯一の充電式管理機である点や充電式であるビニールハウス内でも使える利点を考えれば、エンジン式管理機のコストとは別の利点を見出すことができるかもしれません。