電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2023年7月に40Vmaxバッテリー対応の充電式エリアライト ML010Gを発売する。最大5,500lmの最大光束と自立復帰する起き上がりこぼし構造を備える。40Vmaxに加えて18Vバッテリーの装着も可能で最大4本のバッテリー装着に対応。本体標準小売価格は69,600円(税別)
目次
マキタ 充電式エリアライト ML010G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2023年7月に40Vmax 充電式エリアライト ML010Gを発売します。
ML010Gは、直立型のLEDライトで、最大5,500lmの光束で一帯を照らす充電式エリアライトです。電源は14.4V/18V/40Vmax/AC電源に対応します。AC動作時には連結電源供給にも対応しており、厳しい屋外環境でも設置しやすエリアライトになっています。
IP54の防じん防水機能を備えているほか、40Vmaxバッテリーと18Vバッテリーの同時装着構造も備えており、最大光束点灯時でもバッテリー1充電時約17時間半の連続点灯時間に対応します。
販売仕様は、本体のみのML010Gのみ販売します。
- ML010G 本体のみ 希望小売価格69,600円(税抜)
製品仕様 (従来モデル ML810比較)
製品名 | ML010G | ML810 |
---|---|---|
外観 | ||
最大光束 | 高モード:5,500lm 中モード:3,000lm 低モード:1,500lm |
高モード:5,500lm 中モード:3,000lm 低モード:1,500lm |
LED構成 | 274個(40.4W) | 0.2W×202個(40.4W) |
バッテリ | 14.4V/18V/40Vmax | 14.4V/18V |
バッテリ装着本数 | 2本+2本 | 2本 |
外部電源 | AC100V | |
外部電源連結 | 最大8台(本体含む) | |
本体重量 | 14.4kg | 13.9kg |
寸法 | 420×420×814mm | 420×420×787mm |
本体価格 | 69,600円(税抜) | 49,900円(税別) |
販売年月 | 2023年07月 | 2020年6月 |
製品の特徴
「40Vmaxバッテリ対応でバッテリ最大4本装着」
ML010Gは2020年に発売した充電式エリアライトML810のマイナーチェンジモデルです。
エリアライトとしての基本的な製品仕様はML810と同じですが、新たに40Vmaxバッテリーの装着口が設けられ、14.4V/18Vバッテリーと40Vmaxバッテリーを合わせて最大4本のバッテリー同時装着に対応するようになりました。
マキタバッテリーシリーズの最大容量バッテリーをそれぞれ装着すると、5,500lmの高モード時でも最大17時間半の連続点灯が可能です。
バッテリー | 高モード | 中モード | 低モード |
---|---|---|---|
BL1860B×2 | 4.5h | 8.5h | 16h |
BL4040×2 | 6.5h | 11h | 21h |
BL4050×2 | 8.5 | 14h | 27h |
BL1860B×2 BL4040×2 |
11h | 19.5h | 37h |
BL1860B×2 BL4050F×2 |
13h | 22.5h | 43h |
BL4080F×2 | 13h | 23h | 43h |
BL1860B×2 BL4080F×2 |
17.5h | – | 59h |
自立復帰する起き上がりこぼし構造
ML010Gは自立タイプのエリアライトです。置くだけで自立して不安定な足場でも使用できるので、三脚を組み立てる必要もなく、風や揺れの強い現場でも簡単に設置することができます。
倒れてもライト下部に重心があるため、自立復帰して再設置の手間や破損からライトを守ることができます。自立復帰は最大80度までの角度に対応します。
AC電源接続時は最大8台の連結動作に対応
AC電源動作時には、内臓のコンセント口経由で連結することで最大8台までの連結動作に対応します。
防じん防水IP54適合
屋外や水を使用する現場でも使える防じん防水保護等級IP54を搭載(バッテリー動作時のみ)
連続点灯時間が増えたのはよい改善点なのだが…
今回リリースしたML010Gは、2020年に発売されたML810の改良モデルで、40Vmaxバッテリーに対応する当然の進化と言えます。しかしながら、40Vmaxシリーズが2019年にリリースされ、ML810もその後の2020年に発売された40Vmax展開後の製品だったことを考慮すると、初めからML810が40Vmaxに対応していてもおかしくなかったと思います。そのあたりは、少し疑問を感じる部分があります。
気になる点として、基本的な製品仕様は大きく変わっていないにもかかわらず、40Vmaxバッテリーへの対応で本体の希望小売価格が2万円上昇してしまったことが挙げられます。この価格上昇は少々高過ぎると感じられます。
個人的な印象としては、原価高の影響と起き上がりこぼしの復帰角度を65度から80度に上昇させたことが価格上昇の一因と予想しています。しかし、このような性能の向上を伴わない価格の上昇を販売店や実際のユーザーにどう説明し理解してもらうかは、一筋縄ではいかない課題となりそうです。
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2020年6月発売