電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2022年11月に充電式ブロワ集じん機 MUB187Dを発売する。18Vバッテリーに対応しブロワ吹き飛ばしに加えて吸込み集じん動作にも対応する。希望小売本体価格は28,000円(税抜)
目次
マキタ 充電式ブロワ集じん機 MUB187D
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2022年11月に充電式ブロワ集じん機 MUB187Dを発売します。
MUB187Dは、送風ブロワ機能と吸込みバイキューム機能を兼ね備えた1台2役の18Vモデル ブロワバキュームです。電源の取れない現場での屋外清掃や、家庭・店舗周りのちょっとした落ち葉掃きなど、幅広い作業に対応します。
ツールレスでのノズル長さ調整機能とノズル2輪キャスター・クルーズコントロールにより、日々の庭清掃を手軽に行える構造を備えています。
1充電当たり作業量は、BL1830Bバッテリー装着時にブロワ動作時 約8分・集じん動作時 約7分の作業量に対応します。
販売仕様は、バッテリー充電器が付属するMUB187DSFと本体のみのMUB187DZで展開します。
- MUB187DSF バッテリー・充電器・ケース付属 希望小売価格48,700円(税抜)
- MUB187DZ 本体のみ 希望小売価格28,000円(税抜)
製品仕様 (18V×2モデル MUB363D比較)
製品名 | MUB187D | MUB363DZV |
---|---|---|
外観 | ||
ブロワ風量 | 4.2m3/min | 13.4m3/min |
ブロワ風速 | 最大:65m/s 平均:54m/s |
最大:65m/s 平均:54m/s |
集じん風量 | 12.7m3/min | 12.7m3/min |
集じん容量 | 25L | 50L |
バッテリー | 18V | 18V×2 |
重量 | 3.7kg | 6.6kg |
寸法 | 676×176×164mm | 341×193×415mm(本体のみ) |
本体価格 | 28,000円(税別) | 50,500円(税別) |
販売年月 | 2022年11月 | 2020年1月 |
製品の特徴
「18Vクラスの手軽な園芸バキューム+ブロワ」
MUB187Dはブロワ動作に加えて集じん動作も可能なブロワバキュームです。これまでの18Vクラスの屋外清掃機器は、送風のみのブロワ製品がほとんどでしたが、集じん動作も可能になったことで、落ち葉の吹き集めと回収が1つの園芸機器で済むようになりました。
ブロワと集じん動作は本体側面レバーによりワンタッチで切替可能です。
容量25Lのダストバッグを搭載しており、シュレッダ機能によって搭載吸い込んだ落ち葉を細かく砕くことで、吸込み後の枯葉の体積を軽減できます。
クルーズコントロール搭載
任意の風量で固定できるクルーズコントロール機能を搭載。連続作業でもトリガに指をかけ続ける必要が無く快適な連続作業が可能です。
身長に合わせたツールレスノズル長さ調整機能
ノズル長さを調整できるツールレス構造を搭載。作業者の身長に合わせた長さ調節が可能です。
別販売品のワイドノズルで広範囲集じんもOK
別売のワイドノズル(A-75524)の装着で芝刈り後の広範囲集じんにも対応します。
ケルヒャー BLV 18-200との比較
家庭向けクラスに位置する充電式のブロワバキュームとしては高圧洗浄機でおなじみのケルヒャー BLV 18-200が競合です。
最近のケルヒャーは高圧洗浄機以外の製品取扱いも増やしており、ケルヒャーバッテリーパワーシリーズはバッテリー単体で防水IPX5に対応するなど意欲的なシリーズになっています。
ブロワバキュームの比較としては、カタログスペックとしてはほぼ同水準の製品と推測されます。ただし、全長が1,243mmとマキタ MUB187Dのノズル最長時よりも長く、日本人の体形や日本的な建屋向けではない印象があります。ダストバッグ45Lは利点ですが、逆の考え方をすれば取り回しや収納で不利になるため、一長一短と言えるでしょう。
希望小売価格の点ではバッテリー充電器セット品基準で考えた場合、僅かにケルヒャー BLV 18-200のほうが優勢であるものの、ケルヒャーは基本的な販売仕様がバッテリーセット品しか無く、同じバッテリーでほかの製品も使いたいと考えて場合、バッテリーの使いまわし汎用性の面でマキタ製品を選ぶのが無難と言えます。
製品名 | MUB187D | BLV 18-200 |
---|---|---|
外観 | ||
ブロワ風量 | 4.2m3/min | – |
ブロワ風速 | 最大:65m/s 平均:54m/s |
56m/s |
集じん風量 | 12.7m3/min | – |
集じん風速 | – | 36m/s |
集じん容量 | 25L | 45L |
騒音値 | – | 107dB(A) |
バッテリー | 18V | 18V |
重量 | 3.7kg | 3.5kg(本体のみ) |
寸法 | 760-1,010×164×365mm | 1,243 x 171 x 376mm |
本体価格 | 28,000円(税別) | セット品:44,000円(税別) |
販売年月 | 2022年11月 | 2021年9月 |
家庭・店舗前・公共施設など幅広い用途の活躍に期待
これまで、家庭向けのブロワバキュームはAC電源式がほとんどだったので、筆者は早くバッテリー式のブロワバキュームが出てほしいと考えていました。しかし家庭向けブロワバキュームは元々低価格帯に位置する製品であり、1万円出せばお釣りがかえってくるAC電源式に比べると、本体だけで2万円もする充電式ブロワバキュームはちょっと高価な製品になってしまっています。
とは言うものの、屋外へ10m近い延長コードを引っ張るのは地味に面倒な作業であり、その煩わしさから解放されるなら1~2万円くらいポンと出すよ、と言うのが筆者の心象です。
落ち葉の散る時期になると、店舗前や街道の清掃で竹ぼうきを振り回している方をよく見かけますが、今回のような手軽な充電式ブロワバキュームを上手く使えばそんな清掃作業も手軽に省力化できるのではないかと考えています。
個人的には家庭用途での使用だけではなく、マキタクリーナーを活用している店舗や公共施設の屋外清掃用途としても運用の幅を広げられる製品ではないかな?と少し期待しています。
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2021年1月発売