電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2021年7月に40Vmax充電式プランジマルノコ SP001Gを発売する。高精度な長尺材切断からプランジカット(くり抜き切断)まで対応し、マキタ独自のスマートシステムと定回転制御を搭載しパワフルかつ切断面を美しく仕上げることが可能。
目次
マキタ 充電式プランジマルノコ SP001G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2021年7月に40Vmax充電式充電式プランジマルノコ SP001Gを発売します。
40Vmax対応によるマキタ独自のスマートシステムと定回転制御を搭載し、パワフル且つ安定した切断とキレイな仕上げ面を実現します。
最大切込み深さ56mmによって床材の切断に十分な仕様を備え別売の長尺定規を装着することで高精度な長尺切断・プランジカット(くり抜き切断)作業に対応。ブレードカバーから刃物が露出しないので簡単・安心な作業が可能です。
1充電当たりの作業量は約120本(米松厚さ50mm×300mm時)。マキタ無線連動AWS(ワイヤレスユニット別売)に対応し集じん機との連動動作も可能。
販売仕様は本体のみのSP001GZのみ発売します。
- SP001GZ 本体のみ 希望小売価格60,000円(税抜)
製品仕様 (前機種 SP601DZ比較)
製品名 | SP001G | SP601D |
外観 | ||
ノコ刃外径 | 165mm | |
最大切込み深さ | 90度:56mm 45度:40mm 48度:38mm |
|
傾斜切断 | -1~48度 | |
無負荷回転数 | 2,500~4,900min-1 | 2,500~6,300min-1 |
重量 | 4.4kg | 5.0kg |
寸法 | 347×221×271mm | 346×241×272mm |
本体価格 | 60,000円 | 60,000円 |
発売年月 | 2021年7月 | 2017年8月 |
製品の特徴「40Vmaxによるスマートシステムと定回転制御」
40Vmaxシリーズが搭載するマキタ独自のスマートシステムと定回転制御によってパワフルかつ安定したキレイな仕上げ面を実現します。
最大切込み深さも56mmと床材切断に十分な仕様を備え、切断能率も従来機SP601Dから約10%アップ1しています。
別売の長尺定規を装着すれば高精度な切断やプランジカットに対応します。キッチンボード(集成材)へのシンク用の
穴あけ等プランジカット(くり抜き切断)もブレードカバーから刃物を露出させずに簡単・安心に作業できます。
防じん・防水保護等級IP56適合
本体・バッテリ共に防じん・防水保護等級IP56に適合。
屋外作業中の雨天時や水回り作業の不意な水の飛散などから保護します。
無線連動AWSに対応
Bluetoothを活用したマキタの無線連動AWSに対応。
別売のワイヤレスユニット装着によってマキタ集じん機との連動動作が可能です。
18V×2シリーズ 充電式プランジマルノコSP601DZとの違い
プランジカットに対応するプランジ丸のこは取り扱いメーカーが少なく、充電式ともなるとプランジ丸ノコを展開する主要メーカーはマキタとボッシュしかありません。
今回のSP001GZに関しては、マキタが展開している18V×2シリーズのSP601DZを40Vmax仕様にマイナーチェンジした製品であり、製品仕様・実使用上で大きな性能向上はありません。
「切断能率10%アップ」との記載もありますが、10%程度の違いであれば実用的にはほぼ誤差程度であり、リリース情報の脚注でも大型バッテリーの「BL4040装着時」とも記載されているため、本体の性能向上よりもバッテリーの性能向上の影響が強く、BL4025バッテリー装着だとSP001GとSP601Dに切断スピードの違いはほとんど無いと考えられます。
SP001Gの回転数は4,900回転/分と低下しています。これはバッテリー仕様の変更によって定回転制御を強力にすることが可能になり、切断負荷時でも回転が維持できるようになった影響と考えられます。回転数が維持されるので切断面の綺麗さに関してはSP601Dより若干有利に働くかもしれません。
ただし、これらの違いも実際の使用においては誤差程度の違いです。
SP001Gを選ぶメリットとしてはバッテリー装着本数が1本になって軽量化したことと、刃物カバーのデザインが変わって少し見た目が良くなった2点になるでしょう。
40Vmaxバッテリーで電動工具を揃えている方であれば一見の価値はありますが、マキタ18Vユーザーの方であればSP601Dを選定しても問題なさそうです。