
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2025年8月に18Vシリーズの充電式アングルインパクトレンチ TL300Dを発売する。最大締付トルク300N・m/最大緩めトルク530N・mの仕様を備え、115mmの細径グリップで取り回しにも優れる。本体標準小売価格は37,000円(税抜)
目次
マキタ 充電式アングルインパクトレンチ TL300D
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、18Vシリーズの充電式アングルインパクトレンチ TL300Dを発表しました。

TL300Dは、マキタ18Vバッテリで動作する充電式のアングルインパクトレンチです。
最大締付トルク300N・m/最大緩めトルク530N・mの仕様によって、トラクターの積め交換作業から線路の保線作業まで幅広い締結緩め作業に対応します。
狭所作業に最適なヘッド高さ81mmのスリムボディと115mmの細径グリップで取り回しにも優れており、正逆転オートストップモードの搭載で連続した仮締め作業や緩め作業時のナット脱落防止にも対応します。
販売仕様は、本体のみのTL300DZのみ販売します。

- TL300DZ 本体のみ 希望小売価格37,000円(税抜)
TL300D 製品仕様
製品名 | TL300D |
---|---|
外観 | ![]() |
締付能力 | 普通ボルト:M10~M20 高力ボルト:M10~M16 |
最大締付トルク | 300 N・m |
最大緩めトルク | 530 N・m |
角ドライブ | 12.7sq |
回転数 | 強:0~3,200 min⁻¹ 中:0~1,500 min⁻¹ 弱:0~1,000 min⁻¹ |
打撃数 | 強:0~4,000 回/分 中:0~2,800 回/分 弱:0~1,800 回/分 |
バッテリ | 18V |
重量 | 1.7 kg(BL1820B装着時) |
寸法 | 396 × 80 × 86 mm |
本体価格 | 37,000円(税別 |
販売年月 | 2025年08月 |
製品の特徴
「マキタ初の18V充電式アングルインパクトレンチ」

TL300Dは、マキタ18Vモデル初となる充電式のアングルインパクトレンチです。
角ドライブ12.7mmソケット仕様で幅広いソケットサイズに対応しており、最大締付トルク300N・m/最大緩めトルク530N・mの仕様によって、トラクターの積め交換作業から線路の保線作業まで幅広い締結緩め作業に対応します。

ヘッド高さ81mmのスリムボディで取り回しにも優れており、トラクターの爪交換作業や線路の保線作業など狭所作業にも最適です。
正逆転オートストップモード搭載で仮止めやナット脱落防止に

正逆転オートストップモードの搭載で、連続した仮締め作業や、緩め作業時のナット脱落防止で作業を効率化します。
周長115mmの細径で確実なグリップ

小指側のグリップ周長115mmで保持力に優れ確実な握りを実現します。
照度3段階切替のLEDライトを搭載

照度3段階切替の白色LEDライト搭載で、暗所の作業でもソケット周辺を明るく照らせます。
実は約1年ぶりのプロ向け新規プロ向け18Vモデルの国内発売
最近の充電式電動工具トレンドの一つが、車整備分野のエア工具から充電式化であるため、今回のTL300Dもその分野を狙った1台だと考えられます。
充電式のアングルインパクトレンチに関しては近年だと各社で展開を行っており、ミルウォーキー M12 FRAIWF38やDCK KDP80などが比較的調達性の良い製品として購入できる状態となっています。
その中で、マキタ TL300Dの強みとしては300N・mの締結トルクを持つ点、ソケットがsq12.7mmで使い勝手に優れている点、マキタ18Vバッテリーの汎用性などの点が選定理由となりそうです。
話は変わって、筆者も当記事を執筆しながら気づいたことなのですが、今回のTL300Dはマキタプロ向け18Vモデルとして約1年ぶりとなる国内向けの新規製品です。
一応、18Vバッテリー対応の製品ではBASICシリーズや18V×2シリーズのMLM466Dなども展開していたのですが、純粋なプロ用途の国内プロ向けモデルとしては、2024年8月発売のMUA200D以来の約1年ぶりの18Vモデルとなります。
そういう意味で、ここ最近だとマキタ18Vの国内製品展開も落ち着いていたのですが、直近の新バッテリーとしてBL1890/18120や今回のTL300Dが展開されたことを考慮すれば、来年あたりから再び18Vモデルの製品展開数が増えてくるのかもしれません。