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マキタ、300N・m充電式インパクトレンチ「TW300D」を発売。オートストップモードが強化

電動工具を展開する株式会社マキタは、2020年2月に締付トルク300N・mの18V充電式インパクトレンチ「TW300D」を販売します。

今回発売したTW300Dは、前モデルのTW285Dの後継となる製品で、全長の短縮・締結トルクの向上・正逆転オートストップモードを搭載したインパクトレンチです。

全長の短縮と締結トルクが向上「TW300D」

電動工具を展開する株式会社マキタは、2020年2月に締付トルク300N・mの18V充電式インパクトレンチ「TW300D」を販売します。

TW300Dは、2018年夏に販売された充電式インパクトレンチ「TW285D」の後継モデルとなる製品で、全長の短縮締結トルクの向上正逆転オートストップモードの追加など、現場でのボルト締結作業時の使い勝手の向上を実現した新たなインパクトレンチです。

製品の特長「正逆転オートストップモード」

TW300Dで新たに追加された動作モードが「正逆転オートストップモード」です。

前モデルのTW285Dは「逆転オートストップモード」と呼ばれる逆転時にナットの脱落を防ぐ自動停止モードが搭載されていました。このモードは単管の解体時に、ナットの不意の脱落を防ぐ製品として足場屋さんを中心に好評な機能として受け入れられました。

今回のTW300Dでは、停止タイミングが異なる新たな3モードが追加され、「正転時」でのオートストップ機能も搭載されています。

製品仕様(前モデルTW285D比較)

製品名TW300DTW285D
外観
締結能力
(M16 F10T)
300N・m260N・m
ソケット 12.7sq12.7sq
1充電作業量
(BL1860B)
約370本
(M16高力 2.8秒)
約370本
(M16高力 3秒)
振動3軸合成値12.5m/s211.5m/s2
モード切替
(打撃)
4段切替
(弱・中・強・最速)
3段切替
(弱・中・強)
モード切替
(オートストップ)
正逆転オートストップ
(正転・逆転×3モード)
逆転オートストップ
寸法
(長さ×幅×高さmm)
144×81×246147×79×249
重量1.8kg1.7kg
バッテリー18Vスライド18Vスライド

他社品比較(HiKOKI WR36DC比較)

※優位点は太字

製品名マキタ TW300DHiKOKI WR36DC
外観
締結能力300N・m
(M16 F10T)
300N・m
(M20 F10T)
ソケット 12.7sq12.7sq
1充電作業量BL1860B 約370本
(M16高力 2.8秒)
BSL36A18 約200本
(M16高力 3秒)
振動3軸合成値12.5m/s215.6m/s2
モード切替
(打撃)
4段切替
(弱・中・強・最速)
5段切替
(弱・中・強・単・木工)
モード切替
(自動停止)
正逆転オートストップ
(各3段階)
単発モード
寸法144×81×246
(長さ×幅×高さmm)
145×31×244
(全長×センタハイト×高さ)
防水防じんAPT×
重量1.8kg1.9kg
バッテリー18Vスライドマルチボルト36V

性能的なスペック向上よりも、オートストップモードに注目

カタログでは最大締付トルク300N・mになり「締付けスピード約40%アップ」をアピールするTW300Dですが、TW300Dの取扱説明書に記載されている「締め付け時間 – 締め付けトルク」の関係図では、前モデルTW285Dと大きな性能差がありません

取扱説明書に記載されている、TW300DとTW285Dの「締め付け時間 – 締め付けトルク」グラフ
両者に性能の違いはほとんど無く、実作業での締結スピードに大きな差は無いと推測される。

これはトルク測定に使用しているM16高力ボルトの降伏点が関係しているためと推測しますが、実際の作業でも、「締付けスピード約40%アップ」は少し眉唾な表現ではないかと考えられます。

ですが、TW300D最大の特徴こそ「オートストップモード」の強化です。近年のマキタは、モーター制御による多彩な動作モードを搭載するようになっており、新たに追加された「正逆転オートストップモード」も前モデルTW285Dの逆転オートストップモードの評判を受けて強化された機能と考えられます。

近年は作業効率だけではなく、作業時の安全性も求められており、逆転時のオートストップ機能などは足場解体時のナットの落下などを防ぐのに有効な機能として使われています。

インパクトドライバやインパクトレンチを始めとする打撃締結の電動工具は、性能の限界が見え始めている昨今ですが、このようなソフト制御による使い勝手の改善が進んで行くのかもしれません。

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