電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2023年10月に新型の40Vmax 充電式背負クリーナ VC011Gを発売する。6Lの集じんタンクと40Vmaxバッテリー 2本装着によって連続清掃作業に対応し、最小モードは運転音55dBまで抑え、連続稼働時間4時間20分を実現する。本体希望販売価格は65,300円(税抜)
目次
マキタ 充電式背負クリーナ VC011G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2023年10月に充電式背負クリーナ VC011Gを発売します。
VC011Gは、2022年3月に発売した40Vmax 充電式背負クリーナ VC008Gの大型モデルです。6Lの大型集じんタンクと40Vmaxバッテリー2本装着構造を備えることで、長時間の連続作業を可能にしています。
吸込仕事率は最大195Wの仕様を備え、最大モード動作時では約40分の連続稼働を実現。最小モードでは運転音55dBまで動作音を抑えられ、商業設備の集じん作業から公共設備の清掃作業まで幅広い用途に対応します。
標準付属アクセサリで520~870mmの間で伸縮するノズルが付属、さらにHEPAフィルタの採用によって微細なホコリ、チリの集じんも可能です。
販売仕様は本体のみのVC011GZで販売します。
- VC011GZ 本体のみ 希望小売価格65,300円(税抜)
VC011G 製品仕様 (2Lモデル VC008Gとの比較)
製品名 | VC011G | VC008G |
---|---|---|
外観 | ||
バッテリー | 40Vmax | 40Vmax |
バッテリー本数 | 2本 | 1本 |
吸込仕事率 | モード4:195W モード3:100W モード2:55W モード1:25W |
モード4:195W モード3:100W モード2:55W モード1:25W |
運転音 | モード4:72dB モード3:66dB モード2:63dB モード1:60dB |
モード4:72dB モード3:66dB モード2:63dB モード1:60dB |
連続使用時間 | BL4050×2装着時 モード4:約40分 モード3:約1時間 モード2:約2時間10分 モード1:約4時間20分 |
BL4040装着時 モード4:約14分 モード3:約30分 モード2:約55分 モード1:約1時間50分 |
最大風量 | 2.4m3/min | 2.4m3/min |
最大真空度 | 20.0kPa | 18.0kPa |
集じん容量 | 紙パック:6.0L ダストバッグ:5.5L |
紙パック:2.0L ダストバッグ:1.5L |
重量 | 6.3kg | 4.6kg |
寸法 | 301×185×526mm | 233×150×375mm |
本体価格 | 65,300円(税別) | 50,400円(税別) |
販売年月 | 2022年10月 | 2022年3月 |
製品の特徴
「6Lタンク&バッテリー2本装着の大容量清掃作業モデル」
VC011Gは、2022年4月に発売した40Vmax背負クリーナー VC008Gの大型モデルです。
6Lの大型集じんタンクと40Vmaxバッテリー2本装着構造によって長時間の連続清掃作業に対応するようになり、大型施設での清掃作業や電源が取りにくい環境などでも作業しやすくなりました。
またモード1動作時は稼働時間約4時間20分の連続作業時間と運転音55dBの低騒音を実現しているので、人の多い公共施設や広い商業施設でも使用できます。
4.3kgの軽量ボディ
伸縮幅520~870mmの清掃ノズルが付属
標準付属の伸縮パイプは520~870mmの間で伸縮、ノズルは床面に合わせてフロアと絨毯を切り替えて清掃できます。
風量4モード切替の手元コントローラ
電源・風量切り替えは手元のボタンで簡単操作。前回OFF時のモードで起動するメモリ機能で起動ごとにモードを切り替える煩わしさがありません。
リモコンはLEDライトも搭載しており、暗い場所での清掃作業で活躍します。
使い勝手に優れた各種アクセサリが標準付属
厚さ48mmの薄型切替ノズルやフリーノズルで場所を選ばず機動力の高い清掃作業が可能。
ゴミの処理もダストバッグ付け忘れ防止機構やゴミに手を触れず廃棄でき、紙パック周りの作業で現場を汚しません。
洗濯可能なハーネスカバー(別販売品)
メッシュと通気性の良い生地の二層構造のハーネスカバーが別売オプションで販売。ハーネスの上から簡単に脱着可能で洗濯も可能です。
清掃業務向けに期待値が高い製品
今回の充電式背負クリーナーに関しては、紙パックやダストバッグ、HEPAフィルタなどが18V×2シリーズ 6LモデルのVC660Dと共通なので、どちらかと言えばVC660Dを40Vmax化したモデルと言った方が正しいのかもしれません。
製品仕様的には40Vmaxバッテリーを2本を挿せるようにしたクリーナーであり、40Vmaxバッテリーは大容量バッテリーを扱える国内唯一のバッテリープラットフォームなので、長時間連続作業に耐えうる充電式クリーナーとしてほかの選択肢がないトップクラスの製品と言えるでしょう。
街中ではマキタのハンディクリーナーを使う清掃作業員をよく見かけます。ちょい使いの清掃用途ではハンディクリーナーでも十分なものの、大型の商業施設や駅などの広範囲を清掃する際にはバッテリーの持続力や集じんタンクの容量不足から性能不足を感じることもあります。そう考えると、今回のVC011Gは本格的な清掃業務を意識した設計なのかもしれません。
また、個人的な要望としては、清掃のように長時間の使用が前提となる場面においてはバッテリーの出力よりも持続力が重視される傾向があるので、そのようなニーズに応える新しい40Vmaxバッテリーとして、SAMSUNGの50Sセルを採用する高出力の”F”仕様ではないBL40100バッテリー(36V-10Ah)も新たに加わればいいのになと思っています。
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2022年3月発売