電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2024年2月に充電式スイーパ VS001Gを発売する。マキタ初のスイーパで、建築・建設現場やビル、倉庫、駐車場などの屋内外の広範囲な場所での効率よいゴミ回収清掃を実現する。本体標準小売価格は265,000円(税抜)
目次
マキタ 充電式スイーパ VS001G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2024年2月に40Vmax充電式スイーパ VS001Gを発売します。
VS001Gは、マキタ初のスイーパです。スイーパとは、大型の回転ブラシによって床面のゴミを回収する清掃機器で、通常のクリーナーと異なり落ち葉や端材などの大きなゴミから粉じんなどの微粒子まで幅広いゴミの清掃作業に対応する製品です。
今回のVS001Gは500mLのペットボトルまで回収できる優れた清掃性能を持ち、サイドブラシ使用時においては幅650mmの清掃範囲を持つので広範囲の清掃作業を効率よく行えます。
バッテリ仕様は40Vmaxで、最大2本までの装着に対応することで最大3時間20分の連続清掃作業に対応します。別売アダプタを使えばポータブル電源 PDC1200の装着にも対応します。
販売仕様は、本体のみのVS001GZで展開します。
- VS001GZ 本体のみ 希望小売価格24,600円(税抜)
VS001G 製品仕様
製品名 | VS001G |
---|---|
外観 | |
清掃能力 | 2,600m²/h(サイドブラシ使用) 1,920m²/h(サイドブラシ未使用) |
清掃幅 | 650mm(サイドブラシ使用) 480mm(サイドブラシ未使用) |
回転数 (標準/静音) |
500/350min⁻¹(メインブラシ) 160/115min⁻¹(サイドブラシ) |
ダストコンテナ容量 | 24L |
バッテリー | 40Vmax |
バッテリー装着本数 | 最大2本 |
重量 | 33kg |
寸法 | 830×677×1,146mm(ハンドル垂直時) 830×677×467mm(ハンドル折畳み時) |
本体価格 | 265,000円(税別) |
販売年月 | 2024年03月 |
製品の特徴
「ペットボトルから粉じんの吸引まで対応」
VS001Gは、マキタ初の充電式スイーパです。
底面の2本の回転ブラシによって500mLサイズのペットボトルから粉じんなど大小さまざまな屋内外のゴミ清掃作業に対応します。前方右側にはサイドブラシも搭載しているので、壁面や入り組んだ部分のゴミの掻き出しが可能で隅々まで清掃できます。
またフィルタには0.3~1μmの粉じんを99.97%捕集するHEPAフィルタを採用しており、細かい粉じんを吸い込んでも排気はクリーンなのが特徴です。
40Vmaxバッテリ最大2本装着に対応
40Vmaxバッテリ2本装着により、BL4080Fバッテリ×2本装着時には1充電あたり約3時間20分の連続使用に対応します。
本製品は40Vmaxシリーズなので、40Vmaxバッテリ一本装着でも動作できます。
LEDライト搭載で暗所でもゴミが見やすい
本機前方を照射し、暗い場所でもゴミや障害物を確認しやすくなります。
ツールレスのハンドル角度調整で使い勝手も向上
ツールレスでハンドル角度を調節でき、作業者の体格や清掃シーンに応じて自由に位置を調節できます。
ハンドルを折り畳めば、830×677×467mmのコンパクトサイズになり車や倉庫に省スペースで収納可能です。
多機能アダプタ(別売)搭載でマックパックやポータブル電源搭載可能
別売の多機能アダプタを装着すれば清掃小物の収納に便利なマックパックや、ポータブル電源 PDC1200の装着に対応します。
ポータブル電源 PDC1200を装着した時には、1充電で約5時間の連続稼働を実現します。
かさばるゴミの回収に最適な47Lダストバッグ(別売)も同時発売
別販売品のアクセサリを使用すれば、さらに効率良く大容量の清掃作業が可能になります。
市販品のポリ袋も装着できるので、落ち葉回収時などの煩わしいゴミ捨て作業も軽減できます。
防じん防水 IP56に適合
防じん防水のIP56に適合。屋外使用でも影響を受けにくく高い耐久性を実現します。
マキタクリーナーの二の矢となるか、期待は大きい
今回のスイーパーは聞きなれない製品ですが、用途的には箒とちりとりで行っていたゴミや落ち葉の回収作業を電動工具で実現できるようにした清掃機器です。日本ではあまり普及していない製品ですが、空港やイベントホールの清掃などで搭乗式のスイーパーを見たことがある方もいると思います。
今回、マキタがスイーパを発売したことで、日本市場におけるスイーパの普及も進むかもしれません。特に、公共施設やオフィス清掃においては従来のACショルダークリーナからマキタクリーナーへ移行が進むことで事実上マキタで占められており、その影響力は計り知れないものとも考えています。
実際、駅や病院、エンターテインメント施設に至るまで目を凝らせば至る所でマキタクリーナーが使われており、業務清掃向けのマキタクリーナーは事実上のデファクトスタンダード状態にあるため、クリーナーと同じようにスイーパの普及が進めば、至る所でマキタスイーパを見かけるような日も来るかもしれません。
とは言え、今回の充電式スイーパーは価格の高い製品であり、スイーパー自体が清掃機器として知名度の低い清掃機器であるため、クリーナーほど手軽に導入できないのも事実です。この辺りについては、デモ貸出や展示会での実演、あとは営業マンの直接営業やスイーパーそのものの知名度を上げる広報活動によって解決できそうな気がします。