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2021年8月30日

ニブラアタッチメント、電動ドリルでも板金切断ができる!【レビュー】

ニブラアタッチメント、電動ドリルでも板金切断ができる!【レビュー】

ニブラといえば金属板を切断したり窓抜きを行う代表的な工具です。

ただ、板金専用の工具であることや、ニブラ自体がニッチな工具でもあることから、よほど板金を扱う方でないとニブラを購入することはないと思います。

今回、たまにしか板金をカットしないけどニブラは欲しい!という方にピッタリな工具を紹介します。

ニブラアタッチメントを使えば電動ドリルもニブラにできる!

今回紹介するのは『ニブラカッター ドリルアタッチメント』です。

このニブラカッターは単体で使うことはできませんが、電動ドリルやドライバドリルに取り付けることでニブリングができるようになります。

ニブラアタッチメントを電動ドリルに取り付ける方法

ニブラアタッチメント装着

基本的には回転軸部分をドリルに装着して取付完了!なニブラアタッチメントなのですが、取り付け前にちょっとだけアタッチメント本体を調整しなくてはいけません。

ニブラアタッチメント全体図

このニブラアダプタはダブルヘッド構造になっているので、使っていないヘッドにグリップを取りつけるところから始めます。

ニブラアタッチメントの調整

カッティングヘッドの根本部分のボルトを締め付けると、ヘッドを固定してグリップを取り付けられるようになります。これで、付属のグリップを締め付けて握れるようにしましょう。

ニブラアタッチメントのグリップ

次に、反対側のカッティングヘッドは『切断方向』に向けてボルトを固定します。切断側のヘッドは半分緩めたほうが切断時に自由に動いてくれるからいいかな?とも思いましたが、ボルトの半緩み状態は危ないのでやめたほうが良さそうです。

ニブラアタッチメントのカッターポール

ここまでできたら、電動ドリルやドライバドリルに回転軸を装着して取り付け完了です。

ニブラアタッチメントで板金を切断してみよう

今回は0.5mm厚のアルミ板を用意したので、これをニブラアタッチメントで切断していきます。

通常のニブラと違い、ニブラアタッチメントでの切断ではドリルとニブラアタッチメントの両方の操作が必要になるため両手て作業することになります。

ニブラアタッチメント切断

二ブリングを行う場合は、カッティングヘッド部の切り欠き部分を材料に当てて、電動ドリルのトリガーを引きます。

トリガーを引くとカッティングヘッド内部のカッターポールが上下します、カッターポールにはくびれた部分があり、その部分がカッティングヘッドに当たって打ち抜くことで材料を打ち抜いて切断ができます。

トリガーを引いて切断したい方向に動かせば、スラスラと切断してくれます。

ニブラアタッチメントでうまく切断できない時は?

ドリルに装着するだけでニブラになるニブラアタッチメントですが、材料や厚みによってはアタッチメントの調整が必要になります。

薄手の材料などの場合はカッターポールがうまく当たらないために切断できない事もあるようですが、その場合は付属の工具を使って調整することで薄手の材料でも切断できるようになります。

ニブラアタッチメントの調整方法

ニブラアタッチメント分解図

ニブラアタッチメントは付属の六角レンチ一本で分解から調整まで行うことができます。

内部を開けるには、プラスチックのふたの部分を固定しているトメワを外します。爪をひっかけて手前に引っ張るだけで外すことが出来ます。

ニブラアタッチメント分解

次に、内部にカッターポールを固定しているボルトを付属の六角レンチで緩めて外します。ボルトを外すとカッターポールが取れるようになるので、カッターポールの位置を調整します。

ニブラアタッチメント分解
ニブラアタッチメントカッターポール

ポールの位置を調整して再び固定ボルトを締めなおします。

締め付ける際、カッターポールの窪みの部分にネジが逃げて元の位置に戻ってうことがあるため、その場合はカッターポールの窪みの部分を裏側にして固定ボルトを締め付けます。

ニブラアタッチメントまとめ

今回紹介したニブラアタッチメントは電動ドリルやドライバドリルをニブラにすることが出来るアクセサリーです。板金の切断はしたいけど、ニブラを買うほど板金切断しないという方にはお勧めのアクセサリーになります。

このニブラアタッチメントは普通のニブラに比べると価格も安価で非常に小型なので、狭い所の板金切断や細かい窓抜きなどに使いやすいものになるかもしれません。特に、ニブラ部分とモーター部分が自由に動くので慣れれば快適にニブリングができます。

一方、普通のニブラに比べると両手で使わなければいけない、切断速度は通常のニブラより遅いなどの欠点もあります。ただ、最大切断厚さに関しては通常のニブラとさほど変わらないので、電動ドリルを持っている方などは、ハンドニブラと一緒にニブラアタッチメントを持っておけば小物作りなどで役立つかもしれません

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