機械工具を製造・販売する日東工器株式会社は、2024年5月にコードレスベルトサンダ ベルトンの最新モデル CLB-10を発売する。HiKOKIの18Vバッテリーの装着に対応し、本体ボディ1.4kgによる取り回しの良さを実現する。本体標準価格は94,820(税込)。
目次
日東工器 コードレスベルトサンダ ベルトン CLB-10
機械工具を製造・販売する日東工器株式会社は、2024年5月にコードレスベルトサンダ ベルトン CLB-10を発売しました。
ベルトン CLB-10は18Vバッテリーで動作する軽量1.4kgのコードレスベルトサンダです。
10mm幅のコンパクトサイズのコードレスベルトサンダで、バッテリー駆動により電源やエア源の確保し難い場所でも作業が可能で、バッテリー込み1.4kgの軽量ボディによって取り回し性も優れています。
バッテリーはHiKOKIのマルチボルトアライアンスによって18Vバッテリーとマルチボルトバッテリーの装着に対応しており、HiKOKIコードレス電動工具とも互換性があります。
販売仕様は、バッテリー充電器が付属するCLB-10と本体のみのCLB-10(NN)で販売します。
- CLB-10 充電器・バッテリーBL1820M付属 希望小売価格133,200円(税抜)
- CLB-10(NN) 本体のみ 希望小売価格94,820円(税込)
製品仕様
製品名 | CLB-10 |
---|---|
外観 | |
無負荷回転速度 | 7,000~17,000min-1 |
ベルト速度 | 460~1,120m/min |
ベルト寸法 | 10×330mm |
バッテリー | 18V |
重量 | 1.4kg (バッテリ含) 1.0kg (本体のみ) |
寸法 | 366×115×120mm |
本体価格 | 94,820円(税込) |
販売年月 | 2024年05月 |
製品の特徴
「バッテリー込み 1.4kgの軽量本体ボディ」
CLB-10は本体重量1.0kgの軽量ボディで、バッテリー装着時でも1.4kgと取り回しに優れているので、片手でも使用しやすいコードレスベルトサンダです。
ベルト幅は10mmで全長366mmとコードレスベルトサンダながらも小さいサイズなので持ち運びも容易です。
HiKOKI マルチボルトアライアンス対応でHiKOKIバッテリー装着可
CLB-10はHiKOKIの共通バッテリープラットフォーム マルチボルトアライアンスに対応する製品なので、HiKOKIバッテリーで動作します。
標準付属は18V-2.0AhバッテリーのBSL1820Mで、マルチボルトバッテリーによる動作にも対応します。
正転・逆転の切り替え操作に対応
ベルトの回転方向を変更できる正転逆転切替機能を搭載。作業に応じて柔軟に動作を切り替えられます。
LEDランプの状態で負荷状態を確認できる
モータ負荷の状態をLEDランプで確認が可能。負荷状態が高くなると黄色→赤色に遷移し、過負荷状態が長時間継続すると自動的にモータを停止して本体の破損を防ぎます。
押し当て状態を記憶して適切な押付力を補助
あらかじめ押し当て状態を記憶しておけば、同じような押付力になった時にLEDが点滅してお知らせしてくれます。
LEDアラームによって押し当て不足や押し付け過ぎを防ぎ、材料の削り過ぎや研磨ベルトの使い過ぎも防止します。
マキタ 充電式ベルトサンダ BS180Dとの比較
日東工器 CLB-10に近い充電式ベルトサンダとしてはマキタ BS180Dが該当します。
バッテリーとしては18Vで動作する充電式ベルトサンダですが、製品仕様としては大きく異なっておりCLB-10の方は取り回しを重視した高機能モデルとなっています。
性能や汎用性、価格としてはマキタ BS180Dのほうが利点となりますが、小型で取り回しに優れ、各種サポート機能が付いている点を考えれば、CLB-10も十分魅力があります。
CLB-10の製品仕様としては、工場産業用途なので高価な製品にはなっているものの、その取り回しの良さを考えれば十分価格に見合う点も見出せるベルトサンダなのではないかなと思っています。
製品名 | CLB-10 | BS180D |
---|---|---|
外観 | ||
無負荷回転速度 | 7,000~17,000min-1 | – |
ベルト速度 | 460~1,120m/min | 600~1,700m/min |
ベルト寸法 | 10×330mm | 6, 9, 13mm(標準付属9mm) |
バッテリー | 18V | 18V |
重量 | 1.4kg (バッテリ含) 1.0kg (本体のみ) |
2.0kg |
寸法 | 366×115×120mm | 500×96×116mm |
本体価格 | 94,820円(税込) | 34,900円(税抜) |
販売年月 | 2024年05月 | 2020年08月 |
軽さが魅力の産業向けグレード コードレスベルトサンダ
今回のCLB-10は、HiKOKIマルチボルトアライアンスに参画する日東工器の充電式製品です。HiKOKIバッテリーがそのまま使えるので、10mm幅のベルトサンダを検討中のHiKOKIユーザーにも朗報となる製品です。
従来モデルの幅20mm仕様 CLB-20は、HiKOKIの36Vグラインダをベースとした製品でしたが、CLB-10は新しくハウジングも日東工器で起こしている製品のようで、付加価値となるアシスト機能も考慮すれば開発に結構力を入れた製品だと考えられます。
バッテリ込みで1.4kgのベルトサンダと比較してさらに軽いモデルとなると、エア式くらいしか無いので、生産ラインや工場向けはもちろんのこと、木工現場などに使用しても良いベルトサンダかもしれません。そうなると集じんアダプタなども欲しくなるので、追加のアクセサリ展開に期待です。
日東工器のニュースリリース上では目標販売台数 年間2,000台と述べており、この手の電動工具としてはかなり数の出る強気の数値目標を上げているのも好感触です。実際、プロショップなどではHiKOKIの陳列棚の中に本製品を展示している店舗もあり、ある意味でマルチボルトアライアンスの強みを正しく活かせている製品なのではないかなと思っています。
実勢価格は6万円台でベルトサンダとしては高価な製品ですが、出せなくはない製品なので、取り回しの良さやアシスト機能などに魅力を感じるなら検討してみるのも良いかもしれません。
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