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結束バンド用手動式結束工具 GTS-E
結束バンドの締付に使用する結束工具 パンドウイット GTS-Eを購入しました。
結束工具とは、結束バンドやインシュロック・ロックタイと呼ばれているナイロン結束材を結束する専用作業工具です。結束バンドの結束作業では、素手で締付して余った部分をハサミやニッパーで切り落とすのが一般的ですが、結束工具を使用すると結束作業の効率を一気に向上できます。
結束工具には格安の中国ブランド品から数万円もする海外ブランドの製品までありますが、今回紹介する結束工具はサーバーキャビネットやネットワーク部材を展開するパンドウィット社のナイロン結束バンド用 結束工具 GTS-Eです。
GTS-E製品仕様
製品名 | GTS-E |
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外観 | |
対応幅 | SM・M・I・S PLT 80~300 PLT370S |
重量 | 278g |
寸法 | 116×116×241mm |
本体価格 | オープン価格 |
日本販売年月 | 2016年3月22日 |
結束バンドを簡単に止められる結束工具
パンドウイット GTS-Eはガンタイプの結束工具です。手工具なのでエアやバッテリーは必要ありません。
先端形状はこんな感じになっています。この部分に結束バンドを挿入して作業を行います。
本体後部にはバンドの締付力を調節できるダイヤルを搭載しています。GTS-Eは0~8まで0.5刻みで締結力を調節できます。
結束工具は紹介できるところが少ないので、早速GTS-Eの使用感を確かめてみます。
GTS-Eでコードを結束する
結束工具は締付とカットを行うための工具なので、結束バンドそのものの取り付けは手作業で行います。
作業前に、締付力の調整を行います。今回使用している結束バンドのサイズはMIN相当なので1-3の間でダイヤルを調節します。
調整が終わったら、GTS-Eの先端に結束バンドを挿入します。
結束バンドを挿入したらトリガーを引いてバンドを締め付けていきましょう。
締め付けがある程度まで進んでテンションがかかると、一定の所で切断刃が動いて、自動的に余った部分をカットしてくれます。
切断した後に固定されているのを確認したら作業完了です。
一連の流れを動画にすると、こんな感じになります。
作業後の結束バンドを拡大した写真がこちら。固定部分ツライチで切断できているので、ニッパーやハサミにありがちな鋭利なバンド片が残りません。
価格は高いが、一度使うと手放せない作業工具
今回のGTS-Eは数ある結束工具の中でも、ヘラマンタイトン社のタイメイトシリーズに並ぶ高価格帯の結束工具です。価格としては相当なものですが、それに見合う作業性を実現できるのが高価格帯の結束工具の魅力です。
このGTS-Eを使った個人的な印象ですが、高いだけあって作業の快適性はトップクラスです。締付・切断時の衝撃が少ないのはもちろんのこと、軽い力で強力な締付ができて、切断まで行ってくれる結束工具は一度手にしたらもう手放すことはできない快適性を提供してくれます。正直、GTS-Eを使った作業が気持ちいいので、結束バンドを使った作業が全く苦ではなくなりました。
結束バンドは手作業でも作業ができてしまうので意外と見落とされがちですが、意外と負担を伴う作業です。数本ならともかく、十数本も作業を行えば手を痛める場合もあり、緩みや切断時の不手際でトラブルになる場合もあります。
複数結束する必要がある場合や、太い結束バンドを使用する場合などは、結束工具を使用すれば少ない力で効率よく結束でき、腱鞘炎や手の擦り傷なども防ぐことができます。
今回のGTS-Eは、業務用のグレードで一般家庭やDIYに使う製品ではありませんが、結束バンドを業務で大量に使用するユーザーにとっては、一見の価値がある工具です。