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現在のパソコンはインターフェースの多機能化が進んでいて、ほとんどのインターフェースが次世代USBの「USB Tyep-C」にまとめられつつあり、それに伴ってUSB周辺機器の製品コンセプトも変わりつつあります。
これまでのUSBハブは単純にUSB端子を増やせればよかったんですが、現在はパソコンにインターフェースが搭載されなくなったのとUSB3.1の性能向上によって、USBハブ自体に様々な機能を持たせた『マルチハブ』が主流になりつつあります。
今回紹介するのは、USB Type-Cに対応したマルチUSBハブ、RCA製の「C109」と「C110」です。
目次
USB Type-Cに対応するマルチUSBハブ
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近年のノートPCは薄型化のためにインターフェースを省いた製品が増えています。特に、MacBookなどのスリムノートではHDMI端子やSDカードスロットの非搭載は当然のこと、USBやLANポートまでも撤廃した製品が展開されています。
特に、新コネクタのUSB Type-Cでは給電規格USB PDの策定により、USB端子からの充放電も可能になり、DCジャックまでも非搭載の製品が販売されており、これまでノートパソコンに搭載されていた様々なインターフェースは、全てUSB Type-Cにまとめられつつあります。
現在のUSB Type-Cを拡張するハブには、USB端子を増やす機能の他に各種インターフェースを搭載する『マルチハブ』と呼ばれるUSBハブが普及しています。
アメリカブランドの『RCA』製のUSB Type-Cハブ
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Amazonや楽天などの通販サイトでは様々なメーカーからUSBハブが販売されています。マルチハブは中国ブランドの製品が多く、国内周辺機器メーカーの取扱はほとんどありません。
中国系のブランドが大半を占める中、今回紹介するマルチハブはアメリカのオーディオ・PC周辺機器メーカーの『RCA』の『C109』と『C110』です。
RCAの日本販売品は、代理店による3年の長期保証が実施されており、一般的な製品よりも非常に長い保証体制を敷いているのが特徴です。
価格的には安価な中国製品よりも高めの価格設定ですが、3年保証は他社に見られないような長期保証なので、長期間安心して使用できるのもポイントです。
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『C109』HDMI, LAN, Type-C, SDスロット全部入りマルチハブ
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『C109』は、USB A×2/映像出力(HDMI)/SDカードスロット/USB Type-C/LANを搭載しています。一昔前のノートパソコンが搭載していたインターフェースを一通り搭載しているため、C109が1つあれば実際の用途で困る事は無いと思います。
C109に搭載されているUSB Type-C端子はUSB PDに対応しているので、C109を経由した最大100WまでのUSB PD充電も可能です。
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『C110』HDMIとSDスロットを搭載したスリムボディハブ
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C109に搭載されたインターフェースから数点削り、スリムボディになったのが『C110』です。
C110はLANとUSB Type-Cが無くなった代わりに外観がスリム形状になっているのが特徴です。Windowsノートの中には、初めからLANポートを搭載している製品や付属品としてUSB LANコネクタが搭載されているパソコンも多いため、C110でも十分なユーザーも多いでしょう。
C110は非常にコンパクトなUSBハブでありながら、SDカードとHDMI端子を搭載しているため、業務時などでのプロジェクターの接続やマルチディスプレイの構築など幅広く使用できます。
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必須となりつつあるUSB Type-Cマルチハブ、トラブルを避けるなら高品質なものを
国内のパソコンサプライメーカーは、USB Type-C対応のマルチUSBハブの製品数が少なく、ほとんどの製品が中国系のメーカーによる輸入品が大半を占めています。
USBハブは同じ機能を搭載してもメーカー毎の価格差が大きい製品で、拡張性の高い製品であるだけに、接続時の安定性やコネクタの強度などに不安のある製品も多く、品質もピンキリです。
本記事で紹介したRCA製のUSB Type-Cハブは、パソコン周辺機器の中では珍しいアメリカ製の製品と言う触れ込みもあり、実際に使用した時の安定性も非常に高く、発熱や動作の安定性、コネクタのぐらつきなども発生しない優秀なUSBハブでした。
安価で知名度の低いメーカーの周辺機器は、すぐ生産打ち切りになってサポートや保証も受けられなくなるケースも多く、トラブル時には泣き寝入りとなってしまう事もあります。個人での使用ならともかく、業務用や公的な場などに使用する製品には信頼性が高く、長期保証のサポートがある製品を採用するのが良いかもしれません。