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コンセントの極性確認に使うペンサイズのチェッカー
検電ドライバーとはコンセントの極性確認に使用するチェッカーです。配線工事の際などにコンセント極性の「ホット」と「コールド(アース)」を判別するために使用します。
先端形状はコンセントに差し込むためにマイナス形状になっており、検電を行う精密部品が入っている関係上強度はそこまで高くありません。ドライバーと呼ばれているものの、チェッカーとして使うことが多く、ねじ回しの工具としては簡易的なドライバーです。
検電ドライバーの種類
ネオン管方式
検電ドライバーで古くから採用されている方式がネオン管方式です。
ネオン管方式はグリップ部内部に搭載したネオン管の点灯で判別する方式で、低価格でバッテリー不要な特徴を持ちます。
手軽に使える検電ドライバーですが、ネオン管が暗く明るい場所では判別が難しい場合もあります。
LED点灯方式
現在の主力方式が、LEDで判別するLED点灯方式です。
内部に検出用電子回路と高光度LEDを備え、明るい場所でも確実に判別できます。ネオン管方式と異なり、ドライバー後部の金属部に触れなくても極性判別が可能です。
使い方を工夫すれば配線の導通確認チェッカーとしても活用できます。
バッテリーが必要とし、ネオン管方式と比べ若干重かったり電池切れがあったりと欠点もあるので、使う前の動作確認を忘れないようにしましょう。
検電ドライバーの仕組み(ネオン方式の場合)
ネオン管方式の検電ドライバーは、電気が流れることで内部のネオン管が点灯する方式です。
検電ドライバーはコンセントの一方にだけ差し込んでネオン管を発光させる機器ですが、その仕組みには「人体を経由して電気が流れる」方法を利用しています。電気の流れとしては、検電ドライバーを通じて人体を経由で大地(アース)に電気が流れています。
「体に電気が流れて大丈夫?」と不安になってしまう方もいると思いますが、ネオン管は抵抗値が高く、非常に小さな電流で発光する特性を持つため、身体には感電に全く気付かない程度の電気しか流れません。
身体に電気を流す機器は身近にもあり、体脂肪率を測定できる体重計や電気刺激によって筋肉の疲労回復を促す治療器具なども微弱な電気を身体に流しています。
一般的に人体の最低感知電流は1mA(0.001A)程度からと言われています
参考:感電|一般財団法人九州電気保安協会
検電ドライバーは現場環境に合わせて使用する
検電ドライバーは手軽にコンセントの極性を判別できるツールですが、製品仕様を守って使用しないと事故に直結するツールです。
製品仕様の対応電圧を守ることはもちろんのこと、先端が汚れていたり液体で濡れていたりすると容赦なく感電してしまうので、メンテナンスを欠かさないようにしましょう。
おすすめの検電ドライバー
ベッセル(VESSEL) LED検電ドライバー 低圧用 ペンタイプ 83L
83LはLED方式の検電ドライバーです。
明るく光って良く見えるLEDを採用し、暗い場所でもはっきりと視認できる検電ドライバーです。
極性判別のほか導通テスト等の使い方にも対応しています。
エンジニア 検電ドライバー 低電圧用 DKD-01
DKD-01はネオン管方式の検電ドライバーです。
バッテリー不要なので手軽に使え、LED方式よりも安いので「普段は使わないけどたまに使う」用途に最適な一本です。
ベッセル(VESSEL) 検電 差替ドライバーセット 5本組 TD-1300B
先端を差替えできるネオン管方式の検電ドライバーです。
標準のマイナスドライバーのほか、プラスや六角ボックスなどのビットにも交換できるので、極性判別と締結作業の両方に対応します。
PC周辺機器や電化製品・配電盤のメンテナンスなど幅広い用途で活用できます。
検電ドライバーまとめ
検電ドライバー
コンセントの極性を判別するチェッカー