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2022年2月11日

電動工具はどこで買うべきか!各販売店の特徴を解説【金物屋・プロショップ・通販】

電動工具はどこで買うべきか!各販売店の特徴を解説【金物屋・プロショップ・通販】

今回は、電動工具を取り扱う販売店について解説します。今の時代、ホームセンターやプロショップがあるのに、なぜ金物屋のような販売形態が存在できるのか。最近、主流となりつつあるインターネット通販で電動工具を買ってもいいのか、などを簡単に解説していきます。

電動工具を取り扱う4種類の販売店

一昔前まで、電動工具を取り扱う販売店と言えば『金物屋』と『ホームセンター』の2つしかありませんでした。そのため『金物屋』がプロ向け、『ホームセンター』がライトユーザーと客層は明確に分かれていました。

しかし、現在では工具販売の専門店『プロショップ』や『インターネット通販サイト』が台頭してきており、電動工具の販売勢力図は大きく変化しています。

工具を購入するユーザーにとって選択肢が増えることはいいことですが、その一方で、工具はどこで買うのが一番なのか分かり難くなっている部分もあります。

この記事では、電動工具を取り扱う販売店について、どの販売店がどの層を対象にしているか簡単に解説していきます。

金物屋

電動工具の販売店として最も代表的なのが金物屋で、電動工具を使うプロユーザーに最も強い販路でもあります。

金物屋は地元密着型の販売店で、主なユーザーは地元の建築業者や役所への納入などがメインであり、電動工具以外にも多くの商材を持ちます。金物屋が取り扱う製品ではDIY向けの工具はほとんど扱っておらず、プロ向けの工具が大多数を占めています。

金物屋最大の特徴は、掛売り(いわゆるツケ払い)が可能で、商品購入時の手間を減らせて即金が用意できない時でも工具を買えるのが大きなメリットになっています。

ですが、品揃えが良く、アフターサポートも良く、修理対応まで行えるような金物屋は他の販売店にはない利便性を持つ非常に重宝される存在です。価格以上のサービスを提供してくれる金物屋の存在は、販売価格だけでは補えない重要な部分でもあります。電動工具を仕事道具として扱う方は、急なトラブルにも対応できる金物屋を大事にしていきたいものです。

ただし、最近ではプロショップや大型ホームセンターの進出、インターネット通販に押され廃業に至る金物屋も少なくありません。

海外のプロ向け電動工具メーカーの日本進出があまり進まないのも、金物屋のような日本独特の販路があるからと言われています。

プロショップ

金物屋とプロショップの違いは曖昧な部分もありますが、ここでは建築資材や電動工具中心に取り扱っている『建デポ』や『アストロプロダクツ』など、チェーン展開している工具販売店をプロショップと定義します。

金物屋とホームセンターの中間に位置するプロショップは、充実の品ぞろえに豊富な在庫を抱えた大規模な販売店となっています。幅広い製品を揃えている販売店ではありますが、DIY向けの電動工具を主力の商材とはしていないようです。

一部のプロショップは掛売り販売を取り入れてる関係もあり、建築業関係者ではないと購入できないよう会員制を設けているところがあります。

ホームセンター

DIYやライトユーザーを対象にしているのがホームセンターです。DIY用途の電動工具を購入する場合であればホームセンターが一般的と言えるでしょう。

電動工具各社は、プロ向け工具とライトユーザー向け工具のラインナップを揃えており、ホームセンターではライトユーザー向けの電動工具を多く取り扱っています。

また、最近のホームセンターではプライベートブランドの安価な電動工具を販売し始め、DIY用途なら十分と言えるモデルを取り扱っています。

ホームセンター最大の特徴は、DIYに必要なものなら工具含め資材や消耗品など全て揃えられる点にあります。木材やネジ、塗料などもホームセンター1店で済むため、購入の手間が非常に楽になるメリットがあります。

逆に、ホームセンターの最大の欠点はサポートが弱い所にあります。通常のホームセンターは修理拠点を持たないため、故障時はメーカー修理となり数日待たされるのが一般的です。また、店員が電動工具に対する製品知識を持たない場合も多く、用途に応じた適切なアドバイスを受けるのが難しい部分もあります。

ただし、超大型店舗であれば修理拠点の併設や専門販売員の常駐などを行っている店舗もあり、プロが受けられるようなサポートを提供している場合もあるので、規模によっても大きく変わる販売店と言えます。

インターネット通販

インターネット通販で電動工具を購入できるサイト

ここ数年でもっとも成長しているのが、インターネット通販による工具販売です。

総合通販サイトの中では『Amazon』『楽天市場』『モノタロウ』、工具専用通販サイトでは『ウエダ金物』『ホームメイキング』『道具道楽』などさまざまな通販サイトが電動工具を取り扱っています。

インターネット通販の強みは、価格の安さ、アクセサリを含む豊富な品揃え、そして商品レビューの存在です。特に商品レビューについては、実際に使用したユーザーからの具体的な使用感が得られるなど、カタログスペックだけではわかりにくい電動工具の情報が得られるのは大きなメリットとなっています。

その一方で、デメリットとなるのは納期修理です。

納期に関しては、通販サイトなので注文から配送まで1日~10日くらいとなり、工具がすぐに必要な場合では欠点です。定置型のような大型電動工具の場合は取り扱い自体がない場合もあります。

また、ネット通販での工具故障時における修理については①購入した通販サイトへ修理依頼、②近場の修理受付可能な電動工具販売店への修理依頼、などの方法で修理依頼します。通販サイトとして修理受付を明示しているのは『ウエダ金物』『モノタロウ』などであり、近場に修理可能な販売店がない場合ではこれらの通販サイトでの修理受付は利点となるかもしれません。

通販サイトによる修理対応は、配送による時間もかかるため、ユーザー自身の判断により最適な方法を検討する必要があるでしょう。

まとめ プロショップやインターネット通販が台頭している中で

電動工具を取り扱う販売店は、依然金物屋が強い市場です。しかし、昨今のユーザーニーズや働き方改革の影響などを受けてか、同じ金物屋でも明暗が分かれていて、廃業に至る金物屋も数多く見かけます。近年の金物屋などはプロショップやインターネット通販にシェアを奪われていると聞きます。

しかし、その中で適切な製品知識やアフターサポートなど、小さな金物屋だからこそ地域密着型の良質なサービスを提供している店舗も数多くあります。通販の価格の安さも魅力的ですが、すぐに対応してもらえる金物屋はありがたい存在です。

最近では、金物屋によるインターネット通販の展開や、大規模化によってプロショップの規模になっている金物屋も存在し、この記事で紹介したような区分が曖昧になってきている販売店も存在します。

また、ホームセンターを中心にしたDIY向け電動工具についても、海外工具の参入やプライベートブランドの安価な製品展開など、国内電動工具メーカーの製品がベストとも言えない状態になりつつあります。

使い切りの道具と割り切れば、高価で長寿命の国内電動工具を選ばなくても、ホームセンターで取り扱っている安価な工具で十分に役目を果たすことが出来ます。

どの販売店にも共通して言えることですが、最も重要なのは自分の使用目的をしっかりと把握することと、しっかりとした説明を受けられる店舗で購入することだと思います。工具の知識が深い店舗であれば、おのずとアフタサポートも良い店であることが多いです。

また、インターネット通販は、工具の販路として今後間違いなく主流となる販売形態ですが、配送やサポート体制の有無、掛売りの優位性などもあり、現在においても既存の店舗を完全に置き換えられるものではありません。しかし、製品知識を理解しており、自分でできる方に最適な購入方法です。価格も安いのでサポートも自分で補えることが出来れば十分に恩恵を受けることができます。

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