電動工具を販売する株式会社マキタは、2020年3月に充電式ドライクリーナ「VC866DZ」を発売します。 VC866DZは、2017年に発売した18V×2シリーズ充電式集じん機の後継モデルです。店舗やオフィスの清掃でも使いやすい49dBの静かな運転音で、従来モデル比20%の運転音低減を実現し、吸込仕事率も90Wに向上した集塵機です。
目次
清掃中心のプロ向けモデルの新型充電式ドライクリーナー
電動工具を販売する株式会社マキタは、2020年3月に静かな運転音49dBの充電式ドライクリーナ「VC866DZ」を発売します。
モータの振動低減や冷却封の流路変更によって、従来モデル(VC862DZ)比で20%の運転音低減を実現しており、オフィスや店舗など音が気になる場所の清掃業務にも使用しやすいモデルです。
- VC866DZ 本体のみ 希望小売価格50,000円(税抜)
製品の特長「運転音を低減、最大20%の消音化」
VC866DZはマキタが展開する充電式(ハイブリッド含む)の集塵機タイプのクリーナーとしては、最も運転音が小さなモデルとなりました。
モーターの振動低減や・モーター冷却風の流路変更・新たな排気口によって集塵機の運転音を極限まで低減させ、運転音49dBを実現しています。この49dBの数値は最低吸込み力[1]の数値ですが、最大の[5]の時でも56dBと各モデルの中で最低の動作音となっています。
近年は、公共施設やオフィスなどの清掃業務も増え、動作音の小さな掃除機が好まれる傾向もあるので、そのような用途には最適な掃除機と言えます。
最大吸込仕事率は90Wに向上、従来モデルより10Wアップ
VC866DZは運転音が小さいのが特徴ですが、同時に吸込み仕事率の向上も実現しています。
高性能ブラシレスモーターを搭載し、最大吸込み仕事率は90Wを達成しました。従来モデルVC862D比で10Wのパワーアップとなります。
タンク内スペースを拡大、紙パックが広がりやすい
VC866DZではフロートが無くなり、タンク内のスペースが拡大しました。
紙パックが広がりやすい構造になり、集じん効率の上昇やごみ捨て時のごみの払いやすさなどが期待されます。
製品仕様(VC862DZ比較)
※優位点は太字
製品名 | VC866DZ | VC862DZ |
外観 | ||
吸込仕事率 | 30-90W | 27-80W |
対象 | 乾式専用 | 乾湿両用 |
運転音 | 49-56dB | 60dB(最大) |
最大風量 | 1.9m3/min | 1.7m3/min |
集じん容量 | 8L | 8L |
電源 | 18V×2 | 18V×2 |
寸法 | 366×334×368 | 366×334×368 |
重量 | 7.6kg | 7.6kg |
他社品比較(HiKOKI RP3608DA比較)
※優位点は太字
製品名 | VC866DZ | RP3608DA |
外観 | ||
吸込仕事率 | 30-90W | 25-80W 300W(パワフルモード) |
対象 | 乾式専用 | 乾湿両用 |
運転音 | 49-56dB | 62dB(最大) |
最大風量 | 1.9m3/min | 3.5m3/min |
集じん容量 | 8L | 8L |
電源 | 18V×2 | マルチボルト36V×2 (1本装着対応) |
寸法 | 366×334×368 | 382×331×369 |
重量 | 7.6kg | 9.8kg (BSL36B18装着) |
清掃業者向けの静音充電式クリーナー
VC866DZは現場向けの集塵機ではなく、清掃業者やビルメンなどの清掃シーンメインのユーザーを対象にした集塵機です。49dBの静かな運転音はオフィスや公共施設などの清掃業務で歓迎される仕様となるでしょう。
マキタの充電式集塵機は18V×2シリーズなので、バッテリーの2本装着が必須となりますが、その分作業量は多くなり、最長で約2時間と十分な作業量によって既存のAC集塵機を置き換えられるスペックを持っています。
集塵機の吸込み仕事率については従来モデル比で向上こそしていますが、マイナーチェンジ程度の向上に留まっており、吸込み能力は誤差程度と言えそうです。もし吸込仕事率の高さを目的とするなら、パワフルモードを搭載するHiKOKI RP3608DAがおすすめ製品となります。
VC866DZはドライクリーナー集塵機で「乾式専用」の製品です。液体を吸える乾湿両用タイプの集塵機では同時発売の「VC865DZ/VC155DZ」が展開されています。