春先になると農作業や庭の手入れが始まります。手で抜いたり鎌を使ったり除草剤を使ったりと色々な方法がありますが、一番楽で手軽なのは刈払機を使う事でしょう。この記事では様々な刈払機の種類について紹介して、用途に合った刈払機を紹介したいと思います。
目次
エンジン刈払機と電動刈払機どっちがいい?
刈払機とは、先端に装着されたチップソーやナイロンコードで草木を切断する園芸機器で、動力源にエンジンまたはモーターを搭載されています。
刈払機を代表とする園芸機器は長らくエンジン式の製品が主流でしたが、最近は電動式刈払機の性能向上や手軽さが評価されていて、電動モーターで動作する充電式が広く普及しています。
それぞれの方式の利点として、エンジン刈払機は長時間運転・高い作業性。充電式の刈払機は手軽に使用できる・混合燃料が不要などの特徴があります。
エンジン式刈払機のメリット
刈払機で最も普及している方式がエンジン式の刈払機です。川沿いや田畑・街道などでエンジン刈払機を使って雑草を刈りとっている業者の方を見たことがある方も多いと思います。
エンジン刈払機は運転時間も長くパワーもあるので、広い場所の作業に対応できて固い草木への刈払作業も行うことができます。排気量が大きいほどパワーが強くなり、30ccものエンジンを搭載した刈払機であれば、笹や小枝の切断作業にも対応できます
エンジン排気量で用途も変わる
エンジン刈払機の性能はエンジン排気量で変わります。入門用やホームセンター向けのモデルでは20cc程度で、業務用途になると26cc以上、イネ科・笹・竹の群生する山林で使用する場合にはより排気量の高い30cc以上の排気量を搭載する刈払機を使用します。
排気量の少ない刈払機でも作業を行うことはできますが、草の密集している場所などでは先端刃物の回転が失速してしまい効率の良い作業を行うことが出来ません。草がどれくらい密集している場所で使うのか、刈り取る草は柔らかいのか・硬いのかなどを確認してから排気量を選ぶのがおすすめです。
刈払機のエンジンは2ストローク方式が主流
エンジン刈払機に搭載されているエンジンの主流は2ストロークエンジンです。2ストロークエンジンは構造が簡単なのでコストも安く、パワーもある園芸機器向けのエンジンです。
2ストロークエンジンは車のエンジンに採用されている4ストロークエンジンと異なり、燃料に専用の混合燃料を必要とします。混合燃料とはガソリンに2ストローク用オイルを配合した燃料で、刈払機ごとに配合比率が異なるので、専用燃料を使ったり配合比に合わせて自分で燃料を作る必要があります。
エンジン刈払機メーカー・ブランド
- STHIL
世界で展開するトップブランドがSTIHLです。主力製品はチェンソーですが、農林機具全般を取り扱っています。ユーザーニーズに合わせた様々な製品を取り扱っており、ブランド力から製品の品質・性能までトップクラスのメーカーです。販売形式は店舗による直接販売のみ行っており、密接なユーザーサポートを行っているのも特徴です。
- タナカ工業
エンジン機器を中心にホームセンターで高いシェアを持っていたメーカーです。代表個人の海外投資の失敗および経営不振により資金繰りが悪化して2006年に民事再生法を適用。翌年、日立工機(現 工機HD)に事業譲渡しましたが、2019年には工機HDのエンジン生産も撤退したためタナカブランドは市場から消滅しました。
おすすめのエンジン刈払機
3.5Kgの軽量モデル、5年保証付き「共立 SRE2230UT」
やまびこの共立ブランドSRE2230UTは3.5kgに軽量化し取り回しに優れた刈払機です。iスタートでエンジン始動も簡単に行うことができて、初心者の方でも使いやすいモデルです。
ホームユースでは5年保証(プロモデルは2年)もついていて、安心して使用できるのが特徴です。やまびこのブランド新ダイワからは同モデルのRA3021-UTも販売されています。
22ccの低価格入門モデル「マキタ MEM2300U」
マキタから販売されている低価格入門モデルのエンジン刈払機「MEM2300U」です。
22ccで価格が2万円半ばと手ごろなモデルで、初めてエンジン刈払機を購入するのに最適なモデルです。楽々スタートによってエンジン始動も容易で、ダンパーシャフトによる低振動と軸振れ防止機能も搭載しています。
各地に点在するマキタ営業所に気軽に修理に出せるので、アフタサポートサービスに優れているのも必見です。
4ストロークの使いやすい25ccモデル「ホンダ UMK425H1-UVHT」
4ストロークエンジン刈払機の代表的なメーカー ホンダが展開しているのが「UMK425H1-UVHT」です。
4ストロークエンジンの取り回しの良さや、優れた燃費性能、傾斜作業にも対応する使い勝手でヘビーユーザー・プロユーザーにお勧めできる製品です。
ホンダ独自の賠償責任補償もあり、対人1億円・対物1,000万円の保証が付いているのも特徴です。
業界トップクラスのメガパワー「KAAZ V540」
カーツ V540は三菱製の大排気量エンジンTLE48を搭載しており、排気量は47.1ccと圧倒的なパワーを搭載したエンジン刈払機です。
サトウキビのような固い草に対してもガンガン刈り取りできる圧倒的なハイパワーを搭載しています。
クッション搭載のハーネス・腰当ても付属しており、長時間の刈払作業の疲労を軽減します。30ccクラスでもパワー不足を感じる場合、V540一択です。
まとめ
暖かくなり、6月7月の夏が始まる時期になると田植え作業が始まり草刈作業が本格化します。そんなところでよく使われるのが刈払機です、今や農業や街並みの整備などに刈払機は欠かせない道具になっています。
家庭の草刈りなどでもこまめに手入れしなければならない方もいて、これを機に刈払機を購入しようという方も多いと思います。最近はコードレスの刈払機も普及しているため刈払機を導入することも非常に簡単になりました。
刈払機による草刈は非常に効率的で、今まで鎌を持って手でやっていた作業を一瞬で終わらせることもできるため、非常に効率的な道具です。
その一方で、刈払機による痛ましい事故は毎年多発しています。草刈作業を行う場合は最大限の安全確認を行い、身に着ける装備などもしっかりとしたものを装着してください。