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2024年9月20日

HiKOKI CS3630DB/CS3635DB コードレスチェンソーを発売

HiKOKI CS3630DB/CS3635DB コードレスチェンソーを発売

電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(東京都港区)は、電動工具ブランドHiKOKI(ハイコーキ)から、コードレスチェンソーの新製品 CS3630DB/CS3635DBを発売します。2021年3月29日(月)より全国の電動工具取扱販売店などを通じて販売を開始します。

HiKOKI コードレスチェンソー CS3630DB/CS3635DB

電動工具ブランド HiKOKIを展開する工機ホールディングス株式会社は、2021年3月より新型のコードレスチェンソー CS3630DB/CS3635DBを発売します。

CS3630DB/CS3635DBは、マルチボルト36Vバッテリーの対応と高効率・長寿命なブラシレスモーターとダイレクトドライブ構造の採用により軽量・低振動・高耐久を実現したコードレスチェンソーです。

さらに、大形ノブを回すだけでサイドカバーが外れるので、ツールレスで簡単にソーチェンの交換が可能です。

1充電当たりの作業量は、BSL36A18装着時で杉角材50×50mmの切断で約400カット分を確保。

製品仕様は、ガイドバーの長さに応じて300mm仕様のCS3630DBと350mm仕様のCS3635DBの2仕様で展開します。

販売仕様は、バッテリーが付属する(XP)仕様と本体のみの(NN)仕様で販売します。

  • CS3630DB(XP) 充電器・バッテリー付属 希望小売価格61,800円(税抜)
  • CS3630DB(NN) 本体のみ 希望小売価格42,000円(税抜)
  • CS3635DB(XP) 充電器・バッテリー付属 希望小売価格63,800円(税抜)
  • CS3635DB(NN) 本体のみ 希望小売価格44,000円(税抜)

CS3630DB/CS3635DB製品仕様

製品名 CS3630DB CS3636DB
モータ ブラシレスモータ
ガイドバー長さ 300mm 350mm
チェン形式 90PX-45E 90PX-52E
オイルタンク容量 100mL
オイル給油方式 自動
重量 4.5kg 4.6kg
寸法 704×247×241mm 760×247×241mm

製品の特徴「トップクラスの粘り強さ」

モーターの高トルク化により、トップクラスの粘り強さを実現しました。高負荷切断時でもソーチェンが止まりづらく、負荷の大きい作業も快適に進められます。

高効率・長寿命なブラシレスモーターとスプロケットとモーターが直結したダイレクトドライブ構造の採用により、軽量・低振動・高耐久を実現しました。

軽量で取り回しやすく低振動なので、長時間作業でも疲れにくく作業者の負担を軽減します。

ツールレスでソーチェン交換が可能

大形ノブを回すだけでサイドカバーが外れるので、ツールレスで簡単にソーチェンの交換が可能です。

軽く回せるテンションダイヤルで、ソーチェンの張り調整も簡単にできます。

電動工具メーカーの次世代36Vチェンソーではあるものの…

今回のCB3630DBは、旧日立工機から続くCS36DL(CS3630DA)から約8年ぶりのフルモデルチェンジとなるコードレスチェンソーです。

CS3630DB/CD3635DBは、チェン刃が90PXに変更されています。

近年の90PXは、ショートガイドバー向け高出力チェンソー用刃として適応されており、36Vバッテリー対応とブラシレスモータ採用によって出力が上がったために変更されたものと考えられます。

ただし、HiKOKI純正ソーチェン刃は91PXしか取り扱いが無いため、竹切用チェン刃90F等を使用する場合は社外品となるため注意が必要です。

さて、カタログスペック上ではクラストップのCS3630DB/CD3635DBですが、充電式園芸機器に関しては、園芸向け機器を主力とするマキタや家庭向けクラスでシェア拡大を進めるRYOBIの2社で市場が固められつつあり、HiKOKI園芸機器の存在感は薄めです。

36V充電式チェンソーについては、マキタの40Vmaxシリーズ充電式チェンソーが販売されると考えられ、さらに高出力向けではエンジン式置き換えの大本命と期待される80Vmaxシリーズの展開も予想されています。

造園・農業系プロユーザーの視点から考えれば、後発のマキタチェンソーの新型が出るまでは様子見のユーザーが多くなると予想されます。

HiKOKI園芸機器は、マルチボルトバッテリーを所持している大工・土木現場で使うプロユーザー用途ならおすすめの製品です。

しかし、HiKOKIの園芸機器はエンジン式からの移行や充電式の園芸機器のシリーズ展開に乏しく、他社充電式園芸機器のシリーズとの比較検討が必要、と評価される微妙な立ち位置のブランドです。

CS3630DBに関しても、製品単体で見れば良い製品であることに間違いありませんが、園芸機器のシリーズラインナップの弱さや競合他社の存在が大きなネックになっている製品です。単体として良い製品ではあっても、それを生かしにくい販売環境になっているのが残念な点と言えるでしょう。

CS3630DB/CS3635DBまとめ

HiKOKI コードレスチェンソー CS3630DB/CS3635DB

VOLTECHNO製品評価 4.5 out of 5 stars (4.5 / 5)

リアハンドル仕様の36V充電式チェンソー

旧モデルHiKOKI CS3630DA
競合製品マキタ MUC353Dマキタ MUC002G
良い点
  • 軽量36V仕様で取り回しに優れる
  • 他社同仕様品より価格が安い
悪い点

関連アクセサリ・別販売品・消耗品

CS3630DB 替えチェーン (90PX-45E対応)

CS3635DB 替えチェーン(90PX-52E対応)

チェンソー作業用品

※林業、土木作業業、造園広義業等、業種に関わらずチェンソー下肢防護衣の着用が義務化されました。(2019年8月1日より)

マルチボルトバッテリー

Bluetooth搭載マルチボルトバッテリー

背負い式電源

マルチボルト対応ACアダプタ

要対応機種確認

HiKOKI 充電器

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