電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2023年5月に40Vmaxシリーズの充電式ディスクグラインダ GA052G/GA053G/GA054Gを発売する。高出力Fバッテリーによるハイパワー仕様を備えており、従来モデル比で約30%アップの作業能率向上を実現する。標準小売価格は37,600円(税別)から
目次
マキタ 充電式ディスクグラインダ GA052Gシリーズ
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2023年5月に40Vmax充電式ディスクグラインダ GA052Gを発売します。
GA052Gシリーズは、40Vmaxの高出力Fバッテリーに対応する充電式のディスクグラインダです。
BL4040F等のバッテリー末尾にFが付く40Vmaxバッテリーの装着によって、従来モデルの約30%アップの作業能率を実現します。
スイッチ構造は安全性の高いパドルスイッチを採用。高剛性の筒形モータハウジングと防振ゴムの搭載によって使い勝手も向上しています。
製品仕様は、100mm仕様 GA052G/125mm仕様 GA053G/150mm仕様 GA054Gで展開。販売仕様は本体のみのGZのみで販売します。
- GA052GZ 本体のみ 希望小売価格37,600円(税抜)
- GA053GZ 本体のみ 希望小売価格40,900円(税抜)
- GA054GZ 本体のみ 希望小売価格44,100円(税抜)
製品仕様
製品名 | GA052GZ | GA053GZ | GA054GZ |
---|---|---|---|
外観 | |||
ディスク径 | Φ100mm | Φ125mm | Φ150mm |
無負荷回転数 | 11,000min-1 | 10,500min-1 | 9,000min-1 |
スイッチ | パドルスイッチ | パドルスイッチ | パドルスイッチ |
無線連動 | × | × | × |
バッテリー | 40Vmax | 40Vmax | 40Vmax |
防水保護等級 | IPX6 | IPX6 | IPX6 |
重量 | 2.9kg | 3.1kg | 3.1kg |
寸法 | 404×117×164mm | 404×140×169mm | 404×171×166mm |
本体価格 | 37,600円(税別) | 40,900円(税別) | 44,100円(税別) |
販売年月 | 2023年5月 |
製品の特徴
「高出力Fバッテリー装着で粘り強さがアップ」
GA052Gシリーズは、40Vmaxの高出力Fバッテリーに対応する充電式ディスクグラインダです。
BL4040F/BL4050F/BL4080Fなどのバッテリー品名末尾に”F”が付く高出力バッテリーを装着した時、高負荷時の回転数低下に対して粘り強くなり、切断能率が約30%向上します。
125mmモデルGA053G / 150mmモデル GA054Gも同時発売
ディスク径125mmモデル GA053Gと150mモデル GA054Gも同時発売。
高剛性の筒形モータハウジングを搭載
高剛性の筒形モータハウジングを採用。モータハウジングとグリップ間に防振ゴムを挟むことで、高回転化に伴う振動を低減して作業性を向上します。
防水保護等級IPX6に適合
防水保護等級IPX6に適合。急な雨天時でも安心して使用できます。
高出力仕様のバッテリーを活かせる高出力電動工具
今回のGA052Gシリーズは、2020年4月発売のGA009Gシリーズの後継にあたる製品です。
先日発売したばかりの新型のBL4040Fバッテリーを推奨しており、バッテリーそれぞれの最大出力仕様は、BL4040Fが2.1kWクラス、一方のBL4040は1.5kWクラスです。バッテリー自体の性能が電動工具の出力に大きな影響を及ぼす要素となっています。
今回の高出力Fバッテリー装着により出力が増加する仕様は、40Vmaxシリーズがもともと持つ「最適化」スマートシステムの機能によるものと考えられます。高出力バッテリーによる30%の性能向上は確かに魅力的ですが、高出力バッテリー BL4040Fは通常仕様のBL4040に比べて価格が高いため、コストパフォーマンスに関しては慎重な判断が必要になるかもしれません。
販売仕様に関しても、今回のディスクグラインダは本体のみの販売となっており、別途バッテリーを単品で購入する必要があります。これにより、初期コストはやや高めとなる可能性があります。一方で、BL4040F仕様のパワーソースキットXGT8とXGT9がラインナップに追加されているので、これらの実売価格次第となるでしょう。
また、今回、高出力Fバッテリー仕様のグラインダが製品ラインナップに追加されたことで、今後発売予定の充電式ディスクグラインダもスライドスイッチやX-LOCKディスク仕様を備えたFバッテリー対応モデルを中心にして製品リニューアルが進展する可能性が高いものと予想しています。
気になる点と言えば、F仕様を推奨するバッテリーでありながら、バッテリー出力が最も劣るBL4025を推奨の◎にして高出力バッテリーのBL4080Fを〇の使用可としている点です。この辺りは、グラインダに装着するバッテリーとしてBL4080Fが重すぎるため、モーター出力よりも重量バランスによる取り回し性を優先した結果なのかもしれません。