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2020年8月5日

AUTOWIT コンデンサジャンプスターター、次世代のコンデンサジャンプスターター【レビュー】

AUTOWIT コンデンサジャンプスターター、次世代のコンデンサジャンプスターター【レビュー】

今回紹介するガジェットは、コンデンサを使用したジャンプスタータです。ジャンプスタータとは、車のバッテリーが上がった場合にエンジンを始動させるバッテリーの事です。

バッテリー上がってしまった場合、ジャンプスタータを使ったり他の車からブースターケーブルを使ってセルモータを回しますが、今回紹介するコンデンサジャンプスタータは、JAFを呼べなかったり周囲に車がいない場合などに使える画期的なジャンプスタータです。

  • コンデンサ採用のジャンプスタータ
  • 安全性が高く高温の車内保管でも劣化の心配がない
  • 低温環境でも放電性能が下がらず安定したエンジン始動が可能
  • 長寿命でサイクル寿命も長い
  • 操作性が特殊
  • 車載バッテリーが深放電してる場合は外部からの蓄電が必要

車のバッテリーが上がってしまったときはどうする?

車のバッテリーが上がってしまった場合では『ジャンピング』と言う方法で外部の電力からバッテリーを充電したりセルモータを回してエンジンを始動させることが出来ます。ジャンピングでは、ブースターケーブルを使用して他の車から電力を分けて貰うのが一般的です。

ブースターケーブルによるジャンピングは手軽に対応できる方法ですが、周囲に協力してくれる救援車がいないと対応できないので、出先などで協力をお願いするのが難しい方法でもあります。

そこで最近注目されているのが、ジャンピング専用のバッテリー『ジャンプスタータ』です。

ジャンプスタータを使えば救援車がいなくても手軽に始動可能

出先でのトラブルで直ぐに対処しなくてはならない場合や、ロードサービス・JAFを使用したくない、という方にお勧めなのが『ジャンプスタータ』です。

ジャンプスタータとは、携帯用のバッテリーを内蔵したエンジン始動用のバッテリーの事です。車の鉛蓄バッテリーが上がってしまった場合でも、ジャンプスタータを使えば簡単にエンジンを始動させることができます。

現在はリチウムイオンバッテリーを使ったジャンプスタータが主流でコンパクト・軽さがセールスポイントになっています。

Autowitのコンデンサジャンプスタータは事前充電不要で長寿命

これまでにもバッテリーでセルを回転させるジャンプスタータはありましたが、このAutowitのジャンプスタータが今までの物と決定的に違う点は蓄電に『コンデンサ』を使用している点です。

少し電気に詳しい人であれば「コンデンサじゃ充電してもすぐ放電しちゃうんじゃ?」と思う人もいるかもしれません。

セルモータを回せなくなるほど放電してしまった鉛蓄電池でも、LEDを点灯させたりカーナビを動作させるくらいの電力が残っている場合があります。つまり、このジャンプスタータは『鉛蓄電池の僅かに余った電力をコンデンサに貯めてセルモータを回す』と言う画期的な方式により、事前充電不要のジャンプスタータになっています。

リチウムイオンバッテリーのジャンプスタータと異なる点

これまでのリチウムイオンジャンプスタータは、大容量・手軽さがポイントです。その一方で、安全性や寿命において不利な面もります。

安全性については、車に搭載するため高い温度に晒されることも多く、夏場などはリチウムイオンバッテリーの保管温度を超えてしまうことがあります。また、寿命についても熱による劣化や長期保管による容量抜けなど、定期的に状態を確認しないと使いたいときに使えない事が考えられます。

このように、リチウムイオンバッテリーは充電状態や温度の影響を強く受けてしまうため、夏場や冬場と言った極端な環境下では上手く動作しないことも考えられます。

Autowitジャンプスタータに使われているコンデンサは、リチウムイオンバッテリーほど温度に対する容量や性能の変化が少ないため、幅広い環境下で使用できるのがメリットです。

コンデンサジャンプスタータの使い方

実際にコンデンサジャンプスタータを使ってエンジンを始動してみます。使用する車種はKAWASAKI Ninja250Rです。

コンデンサジャンプスタータでは、エンジンを始動させる前にバッテリーからコンデンサへ蓄電する工程が必要になります。

① 充電器と本体を接続し、クランプをバッテリーの電極に接続する。
autowit 使い方
② クランプを装着したら、充電器のONボタンを押して充電を開始する。バッテリーの状態にもよるが充電完了までは2~3分かかるようだ
③ 充電の状態はコンデンサ本体のセグメントLEDで確認できる。15.5V付近で蓄電完了となるようだ。
④ 充電器のSTART LEDランプが緑に点灯したら、始動準備可能状態になっている。この状態でキーを入れてセルモータを回すと、勢いよくエンジンが始動する。
⑤ エンジンが始動したら、OFFボタンを押して充電器を止めてクランプを外す。あとはエンジンをそのままにしてバッテリーに充電させよう。

USB 5Vからも蓄電できます

autowit USB充電

コンデンサジャンプスタータは鉛蓄電池の僅かに残った電力を集めて蓄電するため、その僅かな電力すら余ってない状態では使用することが出来ません。

そんな時でも使用できるよう、他の車のシガーソケットやMicroUSB端子からも充電することが出来ます。

充電器には12V端子とMicroUSB端子が装着されており、他の車の12Vやモバイルバッテリーなどからも充電できる。ただし、この端子で充電すると時間がかかる。

まとめ コンデンサジャンプスタータはどんな人にお勧め?

Autowitのコンデンサジャンプスタータは、メンテナンスフリー・長寿命・安全性と三拍子揃ったジャンプスタータです。

このジャンプスタータは『メンテナンスフリー』なのが最も魅力的なポイントです。車に1台搭載しておけば使う時まで何もしなくていいというのは、他のジャンプスタータにはないメリットです。

また、他のメリットとしては高温から低温の幅広い環境で使用できるという点が挙げられます。リチウムイオンバッテリーのジャンプスタータと比べると使用できる温度環境が広く、60℃の高温から-40℃の低温下でも使用できるため、様々な環境に適応できるジャンプスタータと言えるでしょう。

注意点は、車載バッテリーが深放電してしまった場合に使用できなくなってしまう点です。車載バッテリーが完全に上がってしまったときのために、スマホから出力できるOTGケーブルなどを用意しておくと、万が一の時でも安心です。

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