新たな用途への展開にも期待したいボッシュの電動工具
今回、ボッシュ 体感ロードショー2026で製品に触れ、話を伺って改めて感じたのは、ボッシュには工具ブランドの中でも、どこか別格の存在感があるということです。製品そのものに加え、企業としての立ち位置や国内での見え方にも独自の立ち位置を感じています。
ボッシュは、自動車部品の開発・製造や産業機器など、幅広い事業を手がける企業です。電動工具はその一分野であり、電動工具よりも大きな事業を持つ総合電機系のメーカーはボッシュだけになっています。個人的には、企業全体の大きさと、一つの工具ブランドとして接するときの距離感の違いが、電動工具ブランドとしてのボッシュを少し特別な存在に見せているのだと思います。
一方で、国内の電動工具市場でマキタやHiKOKIほど目立つ存在かと言うと、正直、そこまでの立ち位置ではありません。
とは言え、電動工具本体は他社品でも、ドリルビットやブレードはボッシュを愛用している方もすくなくないと思います。ブランド名はよく知られていて、先端アクセサリも身近なのに、電動工具本体となると少し距離がある。そういう意味で、ボッシュは不思議なブランドだと思っています。
今回の商談会で担当者にボッシュ電動工具の今後の展開を伺ったところ、今後は一般的な電動工具の枠にとらわれず、幅広いカテゴリへ製品を展開し、新しいユーザーの獲得につなげていきたいとのことでした。個人的には、この方向性はかなり面白いと感じています。
と言うのも、電動工具が充電式になって以降、電動工具はバッテリープラットフォームに縛られる製品になり、バッテリーの違いが他社製品の購入をためらう理由におなっています。こうした状況で、ドライバやグラインダのような大多数のユーザーが既に持っている製品の性能・価格だけを競っても、新たなブランドを使い始めるきっかけは簡単にはつかめない市場環境になっています。
その点、今回ボッシュが新しく展開したフィッシュテープやドレンクリーナーのように、特定の作業を楽にする工具には可能性を感じます。
今まで手作業で済ませていた工程を省力化できたり、手持ちの工具では対応しづらい作業を任せられたりすれば、別のメーカーを追加する理由付けにもなります。その一台をきっかけにボッシュのバッテリーを持ち、次の工具も候補に入る。新しいカテゴリへの展開には、そうした広がりも期待できると思っています。
今回も、説明を聞いて初めて使いどころが分かった製品や、実際に試して印象が変わったアクセサリがありました。最近のボッシュは、製品を見ていて素直に面白いと感じます。これまで面倒だった作業を、次はどんな新しい電動工具を市場に展開してkるえるのか。そういう点で今後の展開を楽しみにしたくなるブランドがボッシュと言えるのではないでしょうか。

こちらは一般の人でも誰でも利用できるカフェでボッシュの歴史的な製品が展示されている。企業としてこういう余裕を感じられるのもボッシュ特有の企業文化と言えるのかもしれない。





