工具ブランドCIGMANのレーザー墨出し器 CM701は、3ライン360°照射機能を持つグリーンレーザー墨出し器です。 最大4°までのセルフレベリングとUSB Type-Cの充電端子を備えたリチウムイオンバッテリー内蔵仕様を備え、コストパフォーマンスに優れます。
当記事はメーカー提供品によって構成されています。販売中の製品とは異なる場合があるのでご留意下さい。
目次
CIGMAN レーザー墨出し器 CM701
今回紹介する製品は、工具ブランドCIGMANが展開するレーザー墨出し器 CM701です。
レーザー墨出し器とは、施工の位置決めを行うための機械です。水平や垂直にレーザー光線を照射できるので、図面に沿って正確に位置出しをしたり水平・垂直に設置したりする用途に活用できます。
CM701は機能を抑えたシンプルで使いやすいコンパクトモデルなので、DIYのリフォーム作業や設置作業などでも手軽に使用できる機器になってきています。
今回の記事では、格安レーザー墨出し器の実力や使用感などをレビューします。
- CM701 本体のみ 希望小売価格24,600円(税抜)
製品仕様
製品名 | CM701 |
---|---|
外観 | |
レーザー波長 | 505~550nm(グリーン) |
レーザー安全基準 | クラス2 |
照射距離 | 30m |
精度 | ±1.5mm/5m |
自動補正範囲 | ±4° |
稼働時間 | モード1:6時間 モード2:9時間 モード3:15時間 モード4:30時間 |
バッテリー | 3.7V 4,000mAh |
充電端子 | USB Type-C |
重量 | 340g |
寸法 | 7.9×4.9×9.7cm |
販売年月 | 2021年9月 |
製品の特徴
「セルフレベリングを備える1万円台前半のグリーンレーザー」
CM701は、3ラインの照射仕様を備えるグリーンレーザー搭載のレーザー墨出し器です。グリーンレーザーは従来の赤色レーザーよりも視認性に優れており、約8倍ほど明るく見える特性があります。
このレーザー墨出し期は、セルフレベリングモードの搭載を搭載しているので、±4°までの傾きを補正でき、地面が安定していない場所でも自動的に水平・垂直出しを行うことができます。
実際に糸を垂らして、レーザーが糸の上に乗るかを確認してみた画像が下図になります。5m離れた位置から3mくらいの高さの糸にレーザーが乗ることを確認できたので、実際の用途において精度が問題になることはなさそうです。
3脚ベース・磁石Lベースが標準付属
標準付属で3脚ベースと磁石でくっつくLベースが使えるので、屋外屋内問わず幅広いシーンでレーザー墨出し器を活用できます。
さらにベース固定は1/4インチネジ穴なので、カメラ用三脚も装着できます。
リモコンで各ラインのON/OFFとラインの強さを調整可
ラインのON/OFFとレーザーマーカーの明るさを調節できる無線リモコンが付属します。
ポータブルバックが付属
レーザー墨出し器本体を収納できるポータブルバッグが付属しており、硬質スポンジのインナーで本体を衝撃から守ります。また取っ手もついているので持ち運びも簡単です。
Type-C充電機能を搭載
CM701はリチウムイオンバッテリー内蔵式の充電式レーザー墨出し器です。
USB Type-C端子で充電できるので、乾電池や外付けのバッテリーパックを使用せずに簡単に充電でき取り回しにも優れています。またUSB PD充電器によるCtoCケーブルの充電にも対応しています。
保護カバーも購入できる(AliExpressから)
CIGMANのレーザー墨出し器は、修理用の保護カバーが売られているので、ユーザーが自分で交換して修理することができます。
保護カバーはホコリで汚れたり、ぶつけて傷付けたりする場合もあるので、修理できるのは意外とありがたかったりします。
ただし、Amazon Japanでは取り扱いが無く、AliExpressからの個人輸入でしか購入できないので注意しましょう。
コスパに優れたレーザー墨出し器、DIYや設備用途として
今回、価格の安い海外ブランド品の充電式レーザー墨出し器を使用してみると、意外と使い勝手の良い製品になっている印象を受けました。レーザー墨出し器は数万円出さなければ使えなかった機器でしたが、一万円ちょっとで買えるとなれば、より多くの用途で活用できるのではないかと思います。
精度周りに関しては、製品仕様が1.5mm/5mなので、プロ向けのレーザー墨出し器との比較では明確に劣っています。内装作業などの精度を求められる作業には難がありますが、そのあたりを割り切って使用できるなら、DIY用途や設備設営なら十分活用できる精度を持っているレーザー墨出し器です。
少し気になった点としては、セルフレベリングを使わないマニュアルモードでの照射時では5秒に1回ほど点滅してしまう動作です。この挙動は設置角度に関係なく点滅してしまう仕様のようで、作業時においては若干煩わしく感じてしまいます。
また製品を持った時の印象ですが、セルフレベリングモードではレーザーが常にぐらぐらしてしまうので、その状態で運搬するのはあまりよくないかもしれません。収納時や移動時などは、レーザー照射が歪むのを防ぐために、マニュアルモードでレーザーの位置を固定した方が良いかもしれません。