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2020年10月4日

高速切断機とは

高速切断機とは

高速切断機とは、大型の砥石を使って切断する電動工具です。ディスクグラインダーと同じ砥石を使う工具ですが、切断に特化しており、鉄パイプやアングル材など長細い材料を切るのに適しています。ビニールハウスに使われる金属パイプや単管の切断に使われます。

高速切断機とは

参考:マキタ LW141DZ

高速切断機は切断砥石を使用する金属切断工具で、ディスクグラインダーをそのまま大きくしたような電動工具です。アームとバイスによって切断砥石と材料を固定した状態で切断するので、切断が引っかかりやすい薄物や長材の切断作業に適していて、安定した切断と安全な作業を行うことができます。

束ね切りや角度切断も対応できるので、大量の切断作業が必要な現場で重宝する電動工具です。

パイプやアングル材など長物切断に最適

高速切断機はスタンドに固定された大口径の切断砥石で切断するので、キックバックや振動のブレなどの影響を受けずに安全に切断することができます。

ディスクグラインダーで長物の切断を行うと、砥石が引っかかるキックバックが発生しやすく危険な作業になるので、長物切断が多い場合は高速切断機を使うのがおすすめです。

グラインダーより早く、安定して切れる

高速切断機は砥石が大きく、高いモーター出力を持つので、ディスクグラインダーより早く切断できます。スタンドとバイスによって砥石・切断材料が共に固定されているため安定した切断で安全性も高いのが特徴です。

バイスは45度まで傾斜できるのでパイプの斜め切断も簡単に行えます。

据え置き型の切断工具として切断速度が速く、手軽に切れて、切断コストも低いので、農業関係の資材カットや単管パイプの切り出しなどさまざまな所で使われます。

砥石は専用の大型砥石を装着して使う

参考:マキタ LW1401

高速切断機には専用の大型切断砥石を装着します。高速切断機に取り付けが可能な砥石は、355mmと305mmの2サイズが主流で、さらに大きいサイズで405mm, 445mmのサイズもあります。

高速切断機に使える砥石は切断専用で、研削砥石やダイヤモンドカッターのようなディスクグラインダーのディスクは装着できません。またモーター特性や保護構造上からチップソーの取り付けも認められていないので、切断砥石専用の電動工具になっています。

製品の機種によって取り付けられるサイズの砥石が決まっているので、切断量やサイズに合わせて本体を選ぶ必要があります。

サイズに合った高速切断機を選ぼう

参考:HiKOKI CC14SF

高速切断機にも様々なサイズがあり、用途に応じた必要なサイズを選ぶといいでしょう。一般的なのは355mmの高速切断機ですが、かなり大きいサイズです。大型で場所をとる工具なので、保管場所や切断サイズも考えておきましょう。

砥石径と切断できる丸パイプ径の関係は下記のようになります(最大切断径は製品によって微妙に異なります)

  • 砥石径305mm→丸パイプ切断約Φ90mm
  • 砥石径355mm→丸パイプ切断約Φ120mm
  • 砥石径405mm→丸パイプ切断約Φ135mm

切断面は少し粗い、仕上げ重視ならチップソーカッター

高速切断機は砥石を使って切断するので、切断面の仕上げの状態はあまりよくありません。

下図は金属パイプを切断した時の比較ですが、チップソーカッター切断はバリもなく綺麗に切断できますが、切断砥石で切断すると焼けやバリなどが発生して見た目に良い仕上がりにはなりません。

金属パイプの切断面比較 (左)チップソーカッター・(右)切断砥石 [クリックで拡大]
参考:高儀 EARTH MAN チップソー切断機 165mm CS-100TA

切断作業は危険、作業環境に配慮しよう

高速切断機は砥石を覆うカバーが付いて、バイスで材料を固定できるのでディスクグラインダーに比べれば安全な工具です。それでも切断砥石は割れやすいディスクで、カバーついているからと適当に作業すれば怪我の原因になります。

高速切断機を使った切断作業では「砥石の回転円周上から体を外す」「材料は確実に固定する」「切断砥石の面を使用しない」などを守るようにしてください。特に、急激なハンドルの上げ下げは砥石のひび割れの原因になります、ハンドルを必要以上に力を加える必要はないのでゆっくりと切断しましょう。

おすすめ高速切断機 DIYからプロ向けまで5選

HiKOKI FCC14ST プロモデル相当の高コスパ高速切断機

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高速切断機の定番モデルがHiKOKIの355mm高速切断機 FCC14STです。DIY用としては大きなサイズのφ355mm切断砥石対応で、1,450Wのモーターを搭載でプロ向けモデルと同等の機能を搭載しているのが特徴です。

オンロックボタンによる連続運転や、床面と砥石の接触を避けるアンダーカバー構造など、使い方にも配慮されているオススメモデルです。実は海外市場のプロ向け高速切断機CC14STと同仕様のモデルだったりします。

砥石径 φ355mm 切断サイズ 120mm
消費電力 1,450W 回転数 3,800min-1
バイス開き 235mm 角度切断 0°(直角)~45°
サイズ 590×300×640mm 重量 17..0kg

HiKOKI CC14SF ワンタッチバイス+握りやすいソフトグリップ

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HiKOKIのプロ向け高速切断機がCC14SFです。砥石径355mmのモデルで、モーター出力は1,450Wと高いパワーを備えているのが特徴です。

バイスを簡単に調整できるワンタッチバイス構造や長時間作業していても疲れにくいソフトグリップの搭載など、プロユーザーが長い時間作業するのに考えられたモデルです。切断砥石が別売りなので別途購入が必要です。

砥石径 φ355mm 切断サイズ 120mm
消費電力 1,450W 回転数 3,800min-1
バイス幅 235mm 角度切断 0°(直角)~45°
サイズ 468×680×603mm 重量 16.0kg

新興製作所 SHC-305E 手軽な低価格高速切断機

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新興製作所
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家庭向け低価格高速切断機が新興製作所の高速切断機 SHC-305Eです。砥石径は305mmに対応。モーター出力も1,400Wと十分に高いパワーを持つのでガンガン切断できます。

低価格モデルながら、角度切断やバイスやチェーンなど必要な機能を全て備えているので、「とりあえず切れれば何でも良い」な方におすすめのモデルです。

砥石径 φ305mm 切断サイズ 90mm
消費電力 1,400W 回転数 3800min-1
バイス幅 235mm 角度切断 0°(直角)~45°
サイズ 重量 14.5kg

マキタ LW1401 マキタ定番の高速切断機

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電動工具でおなじみマキタの高速切断機がLW1401です。砥石径355mmモデルで、他メーカー品と異なり最大切断サイズが大きく127mmの切断に対応しているのが特徴です。砥石径の大きい高速切断機は避けたいけどできる限り切断サイズは大きく取りたい方にお勧めの高速切断機です。

マキタ製品は全国各地に支店・営業所が点在しているので、製品故障時でもすぐに修理に出せるのも嬉しいメリットです。

砥石径 φ355mm 切断サイズ 127mm
消費電力 1,430W 回転数 3800min-1
バイス幅 角度切断 0°(直角)~45°
サイズ 500×290×620mm 重量 16.6kg

マキタ LW141DZ 国内唯一の充電式モデル、機動力の高さが売り

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国内唯一のコードレスタイプの高速切断機がマキタ LW141DZです。砥石径は355mmに対応で切断サイズは127mmと十分な切断サイズに対応しています。LW141DZはマキタ18Vバッテリーを2本装着する製品で、既存の18V電動工具とも共存できるのが大きなメリットです。

移動の多い現場や、電源が少ない現場などで活躍できる1台です。

砥石径 φ355mm 切断サイズ 127mm
消費電力 回転数 3800min-1
バイス幅 角度切断 0°(直角)~45°
サイズ 500×280×620mm 重量 14.4kg

HiKOKI CC16 低コストな405mm高速切断機

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φ405mmサイズの砥石切断に対応しながら、比較的低価格なモデルがHiKOKI CC16高速切断機です。

最大切断サイズは丸パイプでφ140mmに対応、アングルなら135×135mmに対応と大きな砥石の利点を生かした切断能力の高さがポイントです。

200V仕様のCC16(200V)も展開されていて、工場設備としても使いやすい1台です。

砥石径 φ405mm 切断サイズ 140mm
消費電力 1,450W 回転数 3,100min-1
バイス幅 217mm 角度切断 0°(直角)~45°
サイズ 重量 23.0kg

まとめ

使える材料鉄系全般
使える形状金属棒・パイプ・アングル材 長細いもの全般
適さない形状板金・ワイヤー等 バイスで固定できないもの
利点ディスクグラインダーより安全、切断が速い
欠点火花が散る・作業音が大きい・本体が大きい
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