配管と設備の専門企業 フローバル株式会社は、2022年8月25~27日開催の第58回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2022でPROSTYLE TOOL フレアロケットを展示した。銅管のフレア加工のクランプ固定方式により位置合わせ作業を効率化し作業時間を40%以上短縮できる。
目次
フローバル PROSTYLE TOOL フレアロケット
フローバル株式会社は、第58回JAPAN DIY HOMECENTER SHOW 2022(会場:幕張メッセ)でコンパクトサイズのフレア加工ツール フレアロケットを展示しました。
フレアロケットは、冷媒管のフレア加工を行うツールです。従来フレアリングツールのゲージバーによる固定方式と異なり、新方式のクランプとダイスによる固定方式を採用することで位置ズレ・銅管の着脱をワンタッチで行えるようになり、フレア加工作業を最大40%短縮できます。
銅管サイズは、1/4・3/8・1/2・5/8(別売アクセサリ)・3/4(別売アクセサリ)の5種に対応、フレア角度は45度で一般冷媒配管用銅管(JIS B8607)に適合します。
販売仕様は、1/4・3/8・1/2のダイスクランプセットと収納ケースが付属するFT422-234で展開します。
- FT422-234 1/4, 3/8, 1/2ダイスセット・収納ケース付属 希望小売価格49,600円(税抜)
製品仕様
型式 | FT422-234 |
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外観 | |
適用銅管 | 一般冷媒配管用銅管 (JIS B8607) |
フレア角度 | 45度 |
銅管サイズ | 1/4・3/8・1/2・5/8・3/4 |
適用冷媒 | 第一種冷媒:最高仕様圧力3.45MPaの冷媒及び従来冷媒 第二種冷媒:最高仕様圧力4.3MPaの冷媒 |
電動ドライバー条件 | 締付トルク:12N・m 回転数:400~800rpm |
重量 | 2.4kg |
適用ビット | 75mm以上の両頭/片頭ビット |
本体価格 | 49,600円(税別) |
販売年月 | 2022年06月 |
製品の特徴
「銅管フレア加工時間を40%以上削減」
フレアロケットは、電動工具を装着して銅管のフレア加工を行う加工ツールです。
従来のフレア加工ツールは、ゲージバーに挟み込んで位置合わせを行う必要があり、フレア加工時間や作業信頼性の面で熟練が必要な製品でしたが、このフレアロケットでは、新方式のクランプを使ったレバーロック方式により銅管位置合わせや着脱をワンタッチで行えます。
少し高価な製品だが、使い勝手と作業性の向上は大きな魅力
フレアロケットは、台湾Yong Chi Industry社が設計開発したフレアリングツールです。製品仕様的には、フローバル株式会社の自社ブランドによる日本仕様向けの製品だそうです。
現在のフレア加工は、ゲージバーを使った方式が主流です。ゲージバー方式は工具自体の価格も安く、手軽に入手できる利点はあるものの、作業前の段取りやフレア加工の力具合に一定の熟練が求められるため、作業効率はお世辞にも良いものではありませんでした。
今回のフレアロケットは、クランプによるレバーロック方式を採用によって、作業の熟練度や段取り時間を大きく短縮できます。また作業信頼性の向上も見込めるのが大きな利点です。個人的な印象ですが、フレアリングロケットによる加工での失敗は想像できません。
ちなみに、最適なフレア加工を施すためには電動ドライバーにも一部指定があるようです。推奨製品としては、7.2V-10.8Vバッテリーで動作する比較的低トルク仕様のインパクトドライバが推奨とのことでした。ドリルドライバや18Vインパクトで素早く加工してしまうと、力が掛かり過ぎて銅管割れの原因になるそうです。