
電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレス全ねじカッタ CL18DAを2025年12月より全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。コンパクトサイズの3.2kgボディながらも軟鋼全ねじの最大W1/2の全ねじ切断に対応する。希望小売価格は63,000円(税抜)
目次
HiKOKI コードレス全ねじカッタ CL18DA
電動工具ブランド HiKOKI (ハイコーキ)を展開する工機ホールディングス株式会社は、コードレス全ねじカッタ CL18DAを発売します。

CL18DAは、HiKOKI 18V/マルチボルトバッテリーで動作するコードレスモデルの全ねじカッタです。
軽量コンパクトな3.2kgボディながらも軟鋼全ねじの最大W1/2の全ねじ切断に対応しており、大型重量級の従来モデル CL18DSALと同等の作業性を実現しています。
コレクトボックス付で切断後の全ねじも回収でき作業後の後片付けも簡単で、標準付属の全ねじトリマーでバリが発生した時も素早く手直しが可能です。
販売仕様は、リチウムイオン蓄電池と充電器・システムケースが付属するCL18DA(XPZ)仕様と本体のみのCL18DA(NN)仕様で販売します。

- CL18DA(XPZ) 本体のみ 希望小売価格100,000円(税抜)
- CL18DA(NN) 本体のみ 希望小売価格63,000円(税抜)
製品仕様 (従来モデル CL18DSAL比較)
| 製品名 | CL18DA | CL18DSAL |
|---|---|---|
| 外観 | ![]() |
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| 切断能力 | 軟鋼:W1/2, W3/8, W5/16, M12, M10, M8, M6 ステンレス:W3/8 |
軟鋼:W1/2, W3/8, W5/16, M12, M10, M8, M6 ステンレス:W3/8 |
| 最小切断長さ | – | – |
| 動作電圧 | 18V | 18V |
| 重量 | 3.2kg | 4.3kg |
| 寸法 | 310×213×113mm | 312mm×185mm |
| 本体価格 | 63,000円(税別) | 147,000円(税別) |
| 販売年月 | 2025年12月 | – |
製品の特徴
「コンパクトサイズながらW1/2とM12軟鋼全ねじの切断に対応」

CL18DAは、軽量コンパクトサイズの3.2kgボディながらも、W1/2とM12軟鋼全ねじの切断に対応する全ねじカッタです。
コレクトボックス付で切断後の全ねじも回収

ワンタッチで着脱可能なコレクトボックスは、切断後の全ねじを落とさずに回収できます。
LEDライトを搭載

LEDライトを搭載しており、暗所での全ねじ切断作業でも作業ができます。
仮置きに便利なフック付

仮置きに便利なフック付き。脚立やレールにかけることで高所作業での作業性を実現します。
全ねじトリマを収納できるホルダー構造を搭載

ハンドルガード部には全ねじトリマを収納できるホルダー構造を搭載しています。CL18DA本体に全ねじトリマを装着できるので作業後すぐにバリトリが可能で作業性を向上します。
さらに、W3/8サイズの全ねじトリマーが標準付属しています。
他社ブランド コードレス全ねじカッタとの違い
コードレスモデルの全ねじカッタは電動工具ブランド主要各社が展開しており、マキタ SC102DやボッシュGGC 18V-12が競合モデルとなります。


CL18DAの切断能力としては、軟鋼W1/2が切れるのが1つの特徴となっていますが、2025年10月に発売したボッシュ GGC 18V-12程のステンレス全ねじ切断能力は持たない仕様となっています。
全体的な製品仕様としては競合他社の全ねじカッタと比較しても価格と性能のバランスが良いため、太径ステンレス全ねじ切断を行わないのであればHiKOKI CL18DAは良いモデルと言えそうです。
ただし、マキタ SC102Dに関しても発売から7年が経過しているモデルであるため、そろそろモデルチェンジが行われる可能性も高いと推測しています。マキタユーザー的には高い切断能力が今すぐ必要でないならばSC102Dのモデルチェンジを待っても良いかもしれません。
| 製品名 | CL18DA | GGC 18V-12 | SC102D |
|---|---|---|---|
| 外観 | ![]() |
![]() |
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| 切断能力 | 軟鋼:W1/2, W3/8, W5/16, M12, M10, M8, M6 ステンレス:W3/8 |
軟鋼:W1/4-1/2,M6~12 ステンレス:W1/4-3/8,M6~10 |
軟鋼:W3/8, M10 ステンレス:W3/8 |
| 最小切断長さ | – | 37mm | 20mm |
| コレクトボックス | 〇 | × | × |
| バッテリー | 18V | 18V | 18V |
| 重量 | 3.2kg | 3.4kg | 3.2kg |
| 寸法 | 310×213×113mm | 221×283×133mm | 199×103×308mm |
| 本体価格 | 63,000円(税別) | 80,000円(税別) | 65,500円(税別) |
| 販売年月 | 2025年12月 | 2025年10月 | 2018年1月 |
従来モデルCL18DSALから大幅な性能アップが特徴
今回のCL18DAは、従来モデルCL18DSALのモデルチェンジとなっています。そのため、本機種の発売を持ってCL18DSALは廃盤となったようです。
さて、従来モデルのCL18DSALに関しては、軟鋼W1/2が切断できるコードレス全ねじカッタとして独自性の高いモデルだったのですが、本体重量が4.3kgと重く最小切断長さも長い仕様だったため、蛍光灯器具のLED照明換装のトレンドには追い付けていないのが欠点でした。
CL18DAに関しては、製品ページやカタログから最小切断長さを読み取ることはできませんが、トレンドや製品形状から恐らく20mm前後になっているのではないかなと想定してます。全ねじカッタの仕様を表す上で最小切断長さは記述してあれば嬉しかったのですが、この点は展示会などで確認した方が良いかもしれません。
またこの製品で少し嬉しい所は、W3/8トリマが標準付属品になっている点です。
トリマとはダイスに手回し用のハンドルが付いた全ねじのバリを取るアクセサリで、全ねじ材料との相性やカッタが摩耗した場合にバリが発生してネジが通らなくなっても、トリマを通すことで簡単にバリを除去できるようにする便利アイテムです。
結構シンプルなアクセサリなんですが、全ねじ切断作業では結構便利なので、トリマ付属しているのはお得感が強いのではないかなと思っています。また、CL18DAにトリマを収納できる部分を設けているのも良いアイデアだと思います。
製品以外の気になる点としては、先述した最小切断長さやトリマ収納部の説明が一切省かれており、一昔前のHiKOKIであれば些細な事でもアピールしていたため、その辺の積極性まで見られないのは色々と大丈夫なのかな、と少し不安になってしまいます。





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