工機ホールディングス株式会社(本社:東京都港区)は、電動工具ブランド HiKOKI(ハイコーキ)からコードレスディスクグラインダ G1210DAを全国の電動工具取扱販売店などを通じて発売する。業界初の10.8V動作でΦ100mmディスクの装着に対応する。本体希望小売価格は19,300円(税別)
目次
HiKOKI コードレスディスクグラインダ G1210DA
HiKOKIは、2023年2月からコードレスディスクグラインダ G1210DAを発売します。
G1210DAは、スライド10.8Vバッテリー対応のコードレスディスクグラインダです。
業界初となる10.8VバッテリーコードレスモデルでΦ100mmのディスクの装着に対応しており、14.4V従来モデルと同等の切断スピードを実現しています。
軽量コンパクトのスリムボディで取り回しに優れる本体ボディながらも、4段階変速機能を搭載によって研磨から切削・切断作業まで幅広い作業に対応します。ブレーキやソフトスタート機能などの安全機能も搭載します。
製品仕様は、アグレッシブグリーンのプロ向けモデルG1210DAとDIY向けのFG1210DAの2仕様で展開、販売仕様はバッテリ充電器が付属する(2LSK)と本体のみの(NN)で展開します。
- G1210DA(2LSK) バッテリBSL1240M・充電器UC12SL・システムケース2付属 希望小売価格42,600円(税抜)
- G1210DA(NN) 本体のみ 希望小売価格19,300円(税抜)
- FG1210DA(ES) バッテリBSL1215・充電器UC12SL付属 希望小売価格26,300円(税抜)
製品仕様 (18Vモデル G18DSL比較)
製品名 | G1210DA | G18DSL2 |
---|---|---|
外観 | ||
ディスク径 | φ100mm | φ100mm |
無負荷回転数 | 4,000〜7,200min-1 | 9,000min-1 |
モーター | ブラシレスモーター | ブラシモーター |
スイッチ | スライドスイッチ | スライドスイッチ |
ブレーキ | 〇 | × |
ソフトスタート | 〇 | × |
再起動防止 | 〇 | 〇 |
キックバック低減 | 〇 | × |
バッテリー | スライド10.8V | 18V |
重量 | 1.7kg | 2.0kg |
寸法 | 285×60mm | 303×60mm |
本体価格 | 19,300円(税別) | 20,100円(税別) |
販売年月 | 2023年2月 | 2021年1月 |
製品の特徴
「業界初の100mm 10.8Vコードレスディスクグラインダ」
G1210DAは、業界初の10.8VバッテリーモデルのΦ100mmディスク仕様のコードレスディスクグラインダです。
10.8Vバッテリー対応により全長285mmのコンパクトサイズと質量1.7kgの軽量化を実現しており、ブラシレスモーターの採用によって握り部Φ46mmの使い勝手の向上を実現しています。
切断スピードは10.8V動作ながらも14.4V従来モデルG14DSLとほぼ同等の性能を搭載しています。
4段階変速で幅広い作業に対応
4段階変速でステンレスの研磨から切削・切断作業まで幅広い作業に対応します。回転数切り替えスイッチを押すことで用途に応じてディスクの回転数を選択することができます。
DIY向け付属品仕様のFG1210DAも同時発売
付属品の仕様が異なるFG1210DA(ES)も同時発売します。製品本体のスペックはG1210DAと同じです。
廉価バッテリーの10.8V-1.5AhバッテリーのBSL1215の付属で希望小売価格26,300円(税別)と求めやすくなっており、日曜大工用途でも手軽に使えるDIY向けのディスクグラインダとしても活用できます。
HiKOKI スライド10.8Vシリーズもようやく回り始めた感じ
今回の10.8Vディスクグラインダに関しては、コンパクトサイズの2kg切りモデルで取り回しにも優れる印象を受けていることから、ブラシモーター搭載の14.4V/18Vモデルから置き換えても良いのではないかと期待している製品です。
しかしながら実使用的な印象としては、ブラシレスモーターを搭載していたとしてもバッテリー容量の関係上、若干厳しいと考えられます。またHiKOKI スライド10.8Vシリーズの欠点とも言えるのですが、10.8V-4.0AhのBSL1240Mバッテリーは満充電まで約60分の充電時間を必要とするため、常用用途として使うには難があると考えられます。
用途的には、普段グラインダを持ち歩かない方が、現場での長さ調整の切断や細かい部分の錆取り作業のようなちょっとした事の「何かあった時用の1本」として持っておく程度の使い方になるのかもしれません。
HiKOKIのスライド10.8Vシリーズは2019年のリリース以降、いまいちパッとした製品展開を行っておらず、総合カタログでも互換性の無い旧10.8Vシリーズと合わせて製品数を水増しするほど意図の読めない製品シリーズだったのですが、ようやく尖った製品が出てきたなと感じてします。スライド10.8Vシリーズの展開ペースも少しずつ増えてきている印象もあるので、ようやく今後に期待できる製品シリーズとなっていくのかもしれません。
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2021年1月発売