ニュージーランド地域でHiKOKIブランドを取り扱うAccent Tools Ltdは、2022年11月にHiKOKI NZ公式ページ上でアップハンドル型コードレスベルトサンダ SB3608DAを発表した。マルチボルトバッテリー36Vで動作し76mm x 533mmのベルトとブラシレスモータを搭載する。ニュージーランド地域で近日発売予定、日本地域での発売は未定。
目次
HiKOKI Cordless 76mm Belt Sander SB3608DA
HiKOKI NZは、2022年11月に公式ページ上でCordless 76mm Belt Sander SB3608DAを発表しました。
SB3608DAは、コードレスのアップハンドル型ベルトサンダーです。76mm幅のベルトを備えた可搬式のベルトサンダーで、コード不要の充電式モデルなので手軽に持ち運べて強力な木材研磨作業が可能です。
動作電圧は36Vでマルチボルトバッテリーの装着に対応します。1充電当たりの連続作業時間やACアダプタ ET36A対応については2022年11月時点で非開示です。
2022年11月時点でHiKOKI ニュージーランドでのみ販売予告が行われており、日本を含む他地域での販売スケジュールは未定です。
製品仕様(電源コード式モデル SB8V2比較)
製品名 | SB3608DA | SB8V2 |
---|---|---|
外観 | ||
研磨ベルト寸法 | 76mm x 533mm | 76×533mm |
モーター | ブラシレスモーター | ユニバーサルモータ |
無負荷研磨ベルト速度 | 122 – 450m/min | 250~450m/min |
変速モード | 1-5+オートモード | 1-5 |
スイッチ形状 | トリガスイッチ | トリガスイッチ |
動作電圧 | マルチボルト36V | AC100V |
重量 | 4.5kg(BSL36B18) | 4.3kg |
長さ | 330mm | – |
本体価格 | 未定 | 41,100円(税抜) |
販売年月 | 未定 | ? |
製品の特徴
「国内初の充電式アップハンドルベルトサンダ」
SB3608DAは、充電式のアップハンドル型ベルトサンダです。日本国内で発売されれば恐らく国内初の製品になると考えられます。
ベルトサイズは幅76mm×533mmで、同社の電源コード式モデル SB8V2と共通のベルトが使用できる仕様と予想されます。5段階のダイヤルによるベルト変速機能のほか、オートモード搭載で負荷に応じて自動的にベルト速度が切り替わる仕様を備えています。
マルチボルトバッテリーによる36V動作の製品であるため、Bluetoothバッテリーによる無線連動やET36AによるACアダプタ動作にも対応すると予想されますが、これら周辺機器の対応可否については続報待ちです。
需要の少ない電動工具だが、昨今のDIYブームの波に乗ることはできるか
今回のコードレスのアップハンドル型ベルトサンダは、これまで国内市場で取り扱いのなかった充電式電動工具です。
一応、ミルウォーキーでは充電式のアップハンドル型ベルトサンダ M18 FBTS75があるものの、ミルウォーキーツールジャパンは日本向けのM18 FBTS75 取扱いがないため、HiKOKI SB3608DAが日本国内で発売されれば国内初の製品になります。
予想価格に関しては、同ベルトサイズ仕様のACモデル SB8V2が定価4万円台であることから、本体のみ SB3608DA(NN)の製品仕様は定価5~6万円になると予想しています。また電力消費の激しい製品であることから、BSL36B18バッテリー×2付属の(2WP)仕様も販売する場合、フルセット実売価格 8~9万円台が現実的な価格になると予想しています。
正直なところ、アップハンドル型のベルトサンダは使いどころが難しく、日本市場においてはプロ用途・DIY用途ともに活用する機会の乏しい製品です。そのため日本市場で採算が取れるか少し微妙な気もしますが、工機HDとしては製品ラインナップ拡充に努めたいはずなので、日本発売の可能性は0ではありません。
昨今はテレビでのDIY関連の特集・番組やコロナを追い風としたDIYブームでDIYが再び脚光を浴びようとしている時期です。日本市場で本機が発売するかは何とも言えないものの、そのブームの波に乗ろうとしているならば、意外と早く日本市場に登場するかもしれません。