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マキタ 40Vmaxバッテリーにテスター棒を挿して充電不良にした話

マキタ 40Vmaxバッテリーにテスター棒を挿して充電不良にした話

充電器やランタンでエラーになる40Vmaxバッテリー

2019年10月に購入したマキタ 40Vmaxバッテリー BL4025が充電時にエラーを表示するようになり、充電できない状態になってしまいました。

放電時には、インパクトドライバやクリーナーなら問題なく使えるものの、充電式ランタン付きラジオ MR008Gに対してはE表示になり途中で電源が切れたり電源が入らなくなったりします。

充電式ランタン付きラジオMR008Gで使用すると点灯途中でエラー表示になって点灯が消えてしまう不思議な不具合。インパクトやクリーナーでは問題がない。

今回の記事は、40Vmaxバッテリーを壊してしまった時の忘備録と修理メモです。

端子が全部開ききったことによる接触不良が原因

不具合が起きたバッテリーをよく観察してみると、バッテリーのコンタクト金具が正常な状態よりも開いていることが分かりました。コンタクト金具が開ききってしまったために接触不良状態になってしまったようです。

この金属端子が開ききってしまった不具合ですが、テスター棒を差し込んだ際にコンタクト金具を変形させてしまったのが原因でした。

不具合の再現とコンタクト金具の開きを直す方法

実際に40Vmaxバッテリーにテスター棒を差し込んでみて、端子変形の様子を確認してみます。テスター棒の太さは約2mmです。

テスター棒を40Vmaxバッテリーの端子接点に差し込んでみます。

テスター棒を差し込んだ後の端子開きを見てみると、バネで戻らず開いたままになってしまいました。

変形したままだと充電できないので、細い針を隙間に差し込んで元の形に整えます。一応これで充電は可能になります。

バッテリー端子を曲げ直しには、折れてバッテリー内部に異物が入らないよう鉄板加工用のケガキ針を使います。直し方は反対側からコンタクト金具をひっかけて元の位置に戻すだけです。

40Vmaxバッテリーは意外とシビアなバッテリー?

当初、この不具合の原因に全く身に覚えが無く、そもそもテスター棒を差し込んだ程度で端子が変形するとも考えていなかったので、バッテリーの初期不良を疑っていました。

この不具合は、筆者の使用不適切によるものなので、普通に製品を使用している場合であればこのような状態になることはありません。

40Vmaxシリーズは、2019年に展開が始まったばかりのシリーズです。互換工具や互換充電器は2022年時点でまだ存在しておらず、特許回避も難しいと見ているので市場に出回る数は少ないと思いますが、40Vmaxバッテリーのコンタクト金具は意外とシビアなようなので、今後互換製品が出ても手を出さない方が無難と言えそうです。

また今回の不具合については、正常に使用している場合でも長年使用して接点の摩耗が発生すれば同じような現象になると予想されます。充電不良や一部製品でエラーが発生するようになったら、コンタクト金具の隙間を確認してみるのが良いかもしれません。

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