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2021年8月15日

マキタ 40VmaxバッテリーBL4050Fレビュー&バッテリー分解

マキタ 40VmaxバッテリーBL4050Fレビュー&バッテリー分解

マキタ40Vmaxの大型バッテリーBL4050Fはどんな感じ?

2021年2月に発売したマキタ 40Vmax高出力大型バッテリーBL4050Fをレビューしてみます。

BL4050Fのバッテリー仕様は36V-5.0Ahです。バッテリーの中身のセルはBL4025に使われているセルを20本搭載したセルになっています。

このバッテリーは、他社を含む電動工具向けスライド型本体装着バッテリーとしては最大容量のバッテリーです。

工具本体とのサイズ感や装着感

DC40RA 充電器

40Vmax用の急速充電器 DC40RAにBL4050Fを装着してみるとこんな感じになります。

LEDインジケータ点灯1つ(電圧34.0V)時の実用充電完了は約30分、完全充電は約40分程でした。

バッテリー容量に対して充電時間が長くならないのは、2セル並列構成によって充電電流を大きく取っているためと推測されます。

DC40RAの充電仕様。BL4050Fの充電時間は開示されていないが、BL4025の2倍の充電時間がかかるわけではないよづえす。

TD001G インパクトドライバに装着してみる

小型電動工具のインパクトドライバにBL4050Fを装着するとバッテリーの威圧感が大きくなります。このバッテリーを付けるだけで締付トルク 300N・mくらい出そうな感じがします。(高出力バッテリーを装着しても性能は上がりません)

ドライバ類にBL4050Fを装着すると重心バランスが下側に来るので、相対的にヘッド部分が軽くなります。

原理上、ヘッドが軽くなるとインパクト打撃時にヘッドが浮き上がりやすくなるのでカムアウト率が高くなります。

CL001G クリーナ

BL4050FをCL001Gに装着したとき、最初に思ったのは「掃除し難いな…」でした。

BL4050Fを装着すると、パワフルモード時でも連続30分使用できる連続稼働時間が利点になりますが、重心がバッテリー側に寄ってしまうため先端ノズルが浮きやすくなり、動かしにくく感じてしまうのが大きな欠点です。

特に、でこぼこが多い屋外現場やカーペット掃除では手先に力を入れてノズルを押さえつけないといけないため、余計に疲れてしまいます。

ホース先端に重りを付ければ重量バランスは改善しますが、そこまでしてBL4050Fを装着するかを考えると少し微妙なところです。

CF001G ファン

CF001GファンにBL4050Fを装着すると大きさ的にはしっくりきます。

側面から見ると、でっぱりの部分が少し気になってしまうのが欠点。

ちなみに、BL4050Fを差し込んだ時でもバッテリー底面と本体の下側にはほとんど隙間がほとんどなく、現行40Vmaxバッテリーのこれ以上の大型化は無さそうです。少なくとも21700セル採用の20セルバッテリーの展開予定は無いのかもしれません。

BL4050F検証・分解

ケース外観

ケースの開封にはT10のトルクスねじを使用します。BL4050Fは底面4本・上面2本のねじで固定されているのでねじを全て外してケースを開封します。

BL4050Fの保護回路

保護回路はいくつかの回路変更が見られました。これは高出力(大電流充電)仕様に対応させるためと考えられます。

外観だけでもシャント抵抗やパワートランジスタの部品点数増が確認できます。

制御マイコンとバッテリー保護IC。写真上部の金属棒はヒューズと推測される。
写真は少し見難いが制御マイコンはラピス製

セルホルダは4本のねじでケースと固定されているので、T8トルクスでねじを外して分解します。

セル品名のチェック

BL4050Fのリチウムイオンセル品名を確認します。

マキタは長年VTCシリーズを採用しており、事前情報から18650セルを20本搭載している10S2P構成の可能性が高いと判断していたため、BL4050FはBL4025と同じくVTC5Aを採用していると推測しています。

40Vmaxバッテリーはセルホルダが堅牢で、運が悪ければセルホルダを切断して確認する必要もありますが、前回のBL4025の時と同じく風窓からセルの品名を確認できました。

リチウムイオンセルのラベルを確認した結果、予想通り村田製作所のVTC5Aを搭載していました。

あとはリチウムイオンセルの配置構造とセルホルダの外観を確認します。

下面端のセル配置が無く、楕円形にセルが配置されているのが特徴的です。大型バッテリーは落下等で端のセルに衝撃が集中するとセル故障・発火の原因になるため、それに配慮したセル配置にしたものと推測されます。

ケース内側

コストや実用性は悪くない高出力大型バッテリーBL4050F

今回、マキタ 40Vmaxの大型バッテリーBL4050Fを分解してみましたが、BL4025をそのまま2並列構成にしたバッテリー構成でした。単純計算では約2kWの出力が出せる仕様なので、高出力用途の電動工具にはF仕様のバッテリーが必須となります。

今回のBL4050Fに対しては、積層ラミネート型LIBの搭載を期待していましたが、18650 セルを20本構成した10S2Pのセル構成だったのが少し残念でした。10S2P構成は昔ながらの36Vバッテリーと同じ構成であり、敢えて10S1Pにしたことが40Vmaxシリーズとも考えていたので、少し残念です。

バッテリー技術や製品展開的には否定的な論調になってしまいますが、実用的な面で考えるとBL4050Fは予備バッテリーとして意外と悪くない製品だったりします。

重量や大きさ的には不利な大型バッテリーですが、扇風機やライトのような設置型の製品であれば重量が問題になることはありません。また、高出力用途の製品では最大2kWものAC電源を超える出力も実現できるので、ACコード式の性能を超えるスペックを持っています。

大型バッテリーは価格の高さも気になるところですが、1Ahあたりの容量単価で計算するとBL4050Fの1Ah当たりの定価は意外と安かったりします。

バッテリー品名定価容量1Ahあたりの単価
BL402523,200円2.5Ah9,280円/Ah
BL404027,200円4.0Ah6,800円/Ah
BL4050F37,200円5.0Ah7,440円/Ah

ただし、これは定価で考えたケースであり、実勢価格では最も数の出るBL4025が最も安く販売されています。

実売価格としては各バッテリーの容量単価はだいたい大体同じくらいの単価で販売されると考えられます。実際、今回手配したBL4050FもBL4025と同じくらいの容量単価で購入できています。

このあたりは、マキタ営業部がバッテリー容量の違いで価格に不公平さ生まれないよう配慮した結果かもしれません。「営業のマキタ」と言われるだけあって、この辺りのやり方は好印象です。

BL4050Fはハンマやグラインダで推奨されている高出力バッテリーでありながらも、設置型充電式製品の大容量バッテリーとしても意外と悪くない製品です。今後の40Vmaxシリーズ展開次第ですが、大型ライトや保冷温庫が展開されればより実用的な選択肢となるでしょう。

BL4050F まとめ

マキタ 40Vmaxバッテリー BL4050F

VOLTECHNO製品評価 4 out of 5 stars (4 / 5)

36V-5.0Ah仕様の大型高出力40Vmaxバッテリー

40Vmax 2.5AhバッテリーBL4025
40Vmax 4.0AhバッテリーBL4040
良い点
  • 単一大容量のバッテリー
  • 容量単価のコストパフォーマンスに優れる
悪い点
  • 重くて大きい
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