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2020年11月16日

マキタの機能名称【徹底解説】

マキタの機能名称【徹底解説】

マキタの製品には様々な機能が搭載されていますが、その機能はロゴや略称として記載されていて実際にどんな機能を搭載しているのかわからない名称もあると思います。今回は、製品の外装箱やカタログに記載されている機能略称について解説します。

マキタカタログや箱の下についてるロゴの意味

マキタ製品の外装箱やカタログの端の方には、APT, AVT, AFTなど色々な機能略称が記載されています。このロゴを見ると何となく「性能が良さそう」と思いますが、実際にそれがどんな機能なのかよく把握していない方も多いと思います。

今回の記事では、マキタが呼称している機能略称について概略の解説や対象製品について説明します。なお、IP56のような国際規格に準じた名称や名称から機能名がわかるようなものについては省略します。

LXT

対象製品
14.4V/18Vスライドリチウムイオンシリーズ

正式名称はLithium-ion eXtreme Technology。4.0Ah以上のバッテリーに対応する14.4V/18Vリチウムイオン製品には全てこのロゴが付けられます。LXTは海外でよく使われているシリーズ名ですが、国内でも製品や箱に記載されています。

CXT

対象製品
10.8Vスライドリチウムイオンシリーズ

正式名称はCompact eXtreme Technology。10.8Vのスライドリチウムイオン電動工具シリーズを表すロゴです。従来の10.8V差し込み式のリチウムイオンシリーズと差別化するために使われています。

X2LXT(LXT X2)

対象製品
18V+18Vスライドリチウムイオンシリーズ

18Vバッテリーを2個装着して36V動作する電動工具シリーズに付けられるロゴです。統一された正式名称はないようで、単純にX2と名称している場合もあります。日本市場では「18V×2本シリーズ」と名称されていますが、このシリーズに正式な呼び方はないようです。俗称だと「2本差し」と呼ばれるのが一般的です

XGT

対象製品
40V MAXリチウムイオンシリーズ

2019年に新しく展開が始まった36V電動工具シリーズの海外展開ブランド名です。日本では40V MAXの名称で普及が進んでいます。

APT

対象製品
コードレス全般

正式名称はADVANCED PROTECTION TECHNOLOGY。海外市場ではXPTと呼ばれています。マキタ独自の防水防じん保護構造が搭載された電動工具に付けられるロゴです。あくまでも水や粉じんに対する影響を抑えた設計であり、国際規格IP56の適合試験や実際の防水能力についての保証はありません。

AWS

対象製品
コードレス全般

正式名称はAuto-start Wireless System。Bluetoothを使用するマキタ独自の集じん機の無線連動機能を搭載した製品に付けられるロゴです。HiKOKIにも類似する機能がありますが、互換性はありません。Amazonが提供するクラウドサービス AWS(Amazon Web Service)とは無関係です。

AVT

対象モデル
ハンマドリル・ハンマ

正式名称はANTI VIBRATION THECHNOLOGY。工具に内蔵されているカウンターウェイト・防振ハンドル・防振スプリングによって防振構造を内蔵した製品に記載されるロゴです。

AVT Advanced

対象モデル
ハンマドリル・ハンマ

上記のAVTよりさらに高性能な防振テクノロジーを搭載した製品を表すロゴです。防振二重構造やエアによるアクティブ動吸振機により強力な防振機能を搭載しています。

AFT

対象モデル
ドリル・ハンマドリル・ハンマ・グラインダ・丸ノコ

正式名称Active Feedback sensing Technology。加速度センサを搭載して、ビットロックやキックバックした時に振り回されるのを防止する停止保護機能を組み込んだ製品に記載される機能です。HiKOKIのRFCに相当する機能。

MM4

対象モデル
4サイクルエンジン機器

正式名称Makita Mini 4stroke Engine。マキタの4ストロークエンジン製品を表すロゴです。4スト製品は燃費が良く排ガスも少ないメリットがありますが、本体価格が高く高回転域で出力で2ストに劣る場合もあるので、主力は電動園芸機器に移りつつあります。

DXT

対象モデル
スライドマルノコ

正式名称Deep and eXact cutting Technology 。スライドマルノコに搭載される機能で、モーターを上に配置する事で右傾斜時の切断寸法能力を向上させています。2段スライド構造に搭載されている機能で、現在の新スライド構造には非搭載のようです。

ゼロブレ

対象モデル
インパクトドライバ

アンビルの軸受け部にダブルボールベアリングを採用し、ビット先端の振れを低減する構造を搭載した製品に表記されるロゴです。

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