電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、14.4V/18Vバッテリー/AC電源で動作する最大光束5,500lmの充電式エリアライト「ML810」を、2020年6月から全国のマキタ取扱店を通じて販売します。
目次
マキタ ML810 直立型の5,500lm充電式エリアライト
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2020年6月にリチウムイオンスライドバッテリーで動作する最大光束5,500lmの充電式360°照射現場ライト「ML810」を発売しました。全国の金物屋・ホームセンターなどのマキタ取扱店を通じて順次販売します
ML810は、直立型のLEDライトで、最大5,500lmの光束で一帯を照らす充電式ライトです。電源は14.4V/18V/AC電源の3電源に対応、AC動作時には連結電源供給にも対応しており、電源が限られた現場で設置しやすいエリアライトです。
ML810 製品仕様
製品名 | ML810 |
外観 | |
最大光束 | 高モード:5,500lm 中モード:3,000lm 低モード:1,500lm |
照度(1m) | 高モード:550lx 中モード:300lm 低モード:150lm |
LED | 0.2W×202個 |
範囲モード | 全面/右180度/左180度 |
点灯時間 (BSL1860B×2) | 高モード:4.0h 中モード:8.5h 低モード:18h |
電源 | 14.4V/18V/ AC電源 |
ACコード長 | 2.5m |
寸法 | 420×420×787mm |
重量 | 13.9kg(本体のみ) |
定価 | 42,000円 |
製品の特徴「自立復帰する直立型LEDエリアライト」
ML810はこれまでのマキタライトと異なる自立タイプのエリアライトです。置くだけで自立するので、三脚を組み立てる必要もなく、風や揺れの強い現場でも簡単に設置することができます。
倒れてもライト下部に重心があるため、自立復帰して再設置の手間や破損からライトを守ることができます。自立復帰は約65度までの角度に対応します。
明るさを表す最大光束は202個のLEDによって、高モード時5,500lmを実現しており、周囲を照らすのに十分な明るさを搭載しています。
明るさ3モード切替
明るさは高(5,500lm)・中(3,000lm)・低(1,500lm)の3モード切替に対応
防じん防水IP54適合
屋外や水を使用する現場でも使える防じん防水保護等級IP54を搭載(バッテリー動作時のみ)
18V×2本バッテリー搭載
本体にはバッテリーを2本搭載可能、最大で18時間連続点灯に対応
本体下部には反射板を装着
暗闇でも見やすくなる反射板を装着
AC電源は連結対応
AC電源動作時にはコンセント連結で最大8台までの連結に対応
バッテリ盗難防止
バッテリー盗難を防止するキーソケットを搭載
仮設の現場や設備の照明に使えるエリアライト
今回のML810は、少し変わった特徴を持つライトですが、360度照らせる大型のエリアライトは製品数が少ないので、広い範囲を照らす用途などでは活用できそうです。
AC電源動作時には連結電源供給も可能なので、少ないコンセントで複数台のML810を運用できるのも大きなメリットです。エンジン発電機などのコンセントが少ないAC電源に対して非常に有効です。
販売価格も定価42,000円と若干高い印象を受けますが、比較製品のバルーンライトとのコストパフォーマンスを比較するとバルーンライトが200,000円前後の価格帯に対し、ML810はその1/5程度の価格なので、明るさを数でカバーする用途などではコストパフォーマンスは良くなる製品かもしれません。もちろん、AC駆動に限った話ですが。
設置の容易さや折りたためるかどうかなど実際の使い勝手次第ではバルーンライトの代わりになるかもしれません。実際に使ってみなければわかりませんが、スペック・コスト共にバルーン投光器と同じ感覚で使えるのではないかな、と予想されます。