電動工具を販売する株式会社マキタは、2020年2月に新アルミフレームを採用した18Vの充電式ポータブルバンドソーPB183Dを発売します。アルミフレーム採用で本体の剛性を大きく向上。高負荷時の安定した高速切断に加え、従来モデル-76mmのコンパクトボディを実現しています。
目次
剛性アップと安定切断を実現したバンドソー「PB183D」
電動工具を販売する株式会社マキタは2020年2月に最大切断能力66mmの18V充電式ポータブルバンドソー「PB183D」を発売します。
PB183Dは、2015年に発売された充電式ポータブルバンドソー「PB181D」の後継モデルとなる製品です。アルミフレーム採用による剛性アップ・全長の短縮・ブレード着脱性向上・ロックオンスイッチの搭載など、全体的な使い勝手の向上と切断時の安定性を改善したバンドソーです。
製品の特長 「新アルミフレーム」で剛性アップ
PB183Dで新たに採用されたのが「新アルミフレーム」です。
バンドソーは切断時に強く押し付けるとフレームが歪んでしまうので、ブレード外れやスリップなどが発生して安定した切断が出来なくなります。今回のアルミフレームによってフレームの剛性が上がったので、このようなトラブルを防いで安定した切断が可能になります。
アルミフレームの採用によって本体重量は僅かに増加していますが、高い剛性によってコンパクトボディながら前モデルPB181Dの最大切断能力64mmを超える最大切断能力66mmを実現しており、全長も-76mmの小型化を実現しています。
ホイール露出構造でブレードの「着脱性」が向上
PB183Dではブレードのカバー構造が改良されており、ホイールが露出する構造なりました。
従来のポータブルバンドソーはブレードを埋め込むようにセットしなければならず、少し手間とコツが必要でしたが、ホイール露出構造によってブレードの着脱性が大きく向上しています。
ロックオンスイッチを新たに搭載、「連続切断」の負担低減
PB183Dでは、新たに「ロックオンスイッチ」が搭載されています。
このボタンはトリガーを引いた状態を保持するボタンで、トリガーを引きながらこのボタンを押せばトリガーを話した状態での切断が可能になります。
パイプや軽天の連続切断作業などのトリガーを引く指の疲れを低減してくれます。
製品仕様(前モデル PB181D比較)
製品名 | PB183D | PB181D |
外観 | ||
切断能力 | Φ66 | Φ64 |
周速[m/min] | 78~192 | 192 |
ロックオンスイッチ | 〇 | × |
変速機能 | 〇 | × |
寸法 | 392×174×242 | 468×197×233 |
重量 | 3.8kg | 3.6kg |
バッテリー | 18V | 18V |
他社品比較 [ HiKOKI CB18DBL(S) ]
※優位点は太字
製品名 | マキタ PB183D | HiKOKI CB18DBL(S) |
外観 | ||
切断能力 | Φ66 | Φ83 |
周速[m/min] | 78~192 | 80~196 |
フレーム | アルミフレーム | 樹脂フレーム |
ロックオンスイッチ | 〇 | × |
変速方法 | ダイヤル式 | ダイヤル式 |
自動変速 | × | 〇 |
寸法 | 392×174×242 | 413×173×266 |
重量 | 3.8kg | 3.5kg |
バッテリー | 18V | 18V |
使い勝手は大きく向上、重量アップは剛性でカバー
唯一の欠点は、アルミフレームの搭載により重量が200gほど増加してしまっている点ですが、これも剛性アップによるブレード外れの防止や安定切断を考慮すれば、重量差は気にならないと考えられます。
製品的なスペックだけを比較すると、HiKOKIのCB18DBL(S)に軍配が上がる部分も多いPB183Dですが、その真価はスペックに表れない実際に切断した時のフィーリングにありそうです。
特に、今回のPB183Dではロックオンスイッチの搭載によって連続切断にも対応できるようなり、細かな機能も追加されているため、使い勝手の良いバンドソーと言えるでしょう。