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2022年5月30日

マキタビギナーのための「マキタ沼」ファーストステップガイド

マキタビギナーのための「マキタ沼」ファーストステップガイド

マキタと言えばプロ向け製品が主力の電動工具メーカーですが、最近ではクリーナーやアウトドア製品などの家庭でも馴染みの深いジャンルでも人気を集めています。産業製品らしい武骨で堅牢なデザインとマキタバッテリーの対応製品の多さから、「マキタ沼」にはまってしまうほどのマキタ愛好家を生み出すマキタ製品。今回はマキタ家電の魅力を紹介します。

1つのバッテリーで無限の多様性、深い「マキタ沼」

マキタは国内トップクラスのシェアを持つ日本発の電動工具ブランドです。

マキタブルーと呼ばれる独特のコーポレートカラー・充電式製品のラインナップの多さ・圧倒的なマキタ販売網によって、愛好家も多い電動工具ブランドです。

そんなマキタですが、最近はプロ向け電動工具以外への進出も進んでおり、マキタのハンディクリーナーを始めとした家庭用家電、マキタを愛好するキャンプユーザー、園芸用品の電動マキタ化など、様々な製品がマキタから展開されています。

それら全ての製品が、マキタバッテリーシリーズに対応――マキタバッテリーを買ってしまったが最後、全ての製品をマキタバッテリーでそろえる「マキタ沼」にはまってしまう人が多数発生しています。

「マキタ沼」の決定版 18Vバッテリーシリーズ

マキタには何種類かの充電式バッテリーシリーズを展開しており、その中で最も普及しているのがマキタ18V充電式シリーズ(通称LXT)です。

対応製品は、2022年3月時点で268モデル、18Vバッテリーを2本使用するシリーズでは61モデル、合わせて329モデルもの充電式製品をマキタ18Vバッテリーで使いまわすことができます。さらにはマキタ以外のメーカーでもマキタバッテリーに対応している製品もあり、バッテリープラットフォームの中でもトップクラスの多様性を持っています。

マキタ18Vバッテリーでおすすめなのが、最大容量の6.0Ahバッテリー BL1860Bです。バッテリー容量当たりの単価が一番安く、残量表示機能や自己診断機能も搭載されているため、性能・安全・コスト的に使いやすいバッテリーです

マキタ1台目の製品はバッテリーセット品がおすすめ

マキタ製品の販売仕様には、マキタバッテリー・充電器付きで販売するセット品と、本体のみで販売される仕様があります。

カタログを見ると「バッテリ・充電器付き」や「別売」など複数の仕様で販売されているため、購入前には注意が必要です。本体のみの販売仕様の場合は製品末尾に「Z」が付いています。

初めてマキタ製品を購入する場合には、充電器とバッテリーがセットになった販売仕様品がおすすめです

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今後も増える、マキタ充電式製品

参考:2020年3月期 決算説明会|株式会社マキタ

マキタはプロ向けの電動工具メーカーですが、園芸工具・清掃製品の展開も進めており、今後も様々な製品を充電式化すると明言しています。

特に、ここ数年でのリチウムイオンバッテリーの性能向上や、排ガス環境規制による脱エンジン化の情勢、パワーエレクトロニクスの進歩などによって、充電式製品の実用化への敷居は年々下がっているため、マキタにとっては追い風とも言える状況が続いています。

ここ数年間でマキタが開発した電動工具「以外」のマキタ製品。ラジオ・ライト・園芸機器からテレビ・コーヒーメーカー・発熱ブランケットに至るまで、様々なリチウムイオン製品を展開している。

マキタ充電式製品の使い方

おすすめのマキタ製品を紹介する前に、マキタ充電式製品の簡単な使い方を解説します。

と言っても、バッテリーの着脱方法や充電式の使い方なので、そんなに長くなりません。

マキタバッテリー着脱の方法

マキタバッテリーの使い方はマキタ充電式製品にバッテリーの装着口があり、そこに差し込むだけでOKです。

取り外し方も、バッテリー前方のレバーを押して、スライドさせれば簡単に外すことができます。

バッテリーをはめるときは、マキタ充電式製品のレールにバッテリーを合わせて、スライドさせればOK。ガチャンと音が鳴ってしっかり固定される。
バッテリー前方にある白いレバーを押し込むと、バッテリーのロックが解除される。レバーを押したままスライドさせればバッテリーが外せる

マキタバッテリー充電の方法

マキタバッテリーの充電には、マキタ純正の専用充電器を使用します。特に操作も必要なく、充電器をコンセントに差し込んで、バッテリーを装着すれば充電が開始されます。

充電時間はバッテリー残量や充電器の種類にもよりますが30分~1時間程度です。

オススメマキタ <家庭編ピックアップ>

最初にオススメするのが、家庭で使いやすいマキタ充電式製品です。

マキタ沼 入門機のクリーナーをはじめ、Bluetoothスピーカーや空気入れなど、普段の生活で使える製品がラインナップされています。

充電式ハンディクリーナー CL181FD

マキタ沼入門機として名高いのが、マキタクリーナーCL180FDシリーズです。

現場用のクリーナーの武骨なデザインとタフなボディが特徴な本製品は、公共施設や清掃業者にも数多く導入され、そこからの口コミで一般家庭でも使える手軽な掃除機で非常に人気の高い定番製品です。

マキタ18VクリーナーのCL180FDシリーズで家庭用にオススメなのが、カプセル式+ワンタッチスイッチ仕様のCL181FDです。大きな掃除機は出したくないけど軽くごみを吸い取りたい、なんて用途に大活躍です。

充電式サイクロンクリーナ CL501DZ

シャープとマキタの共同開発で生まれたのが充電式サイクロンクリーナCL501DZです。

遠心分離サイクロン機能を搭載し、パワフルな吸引力が長続きするのが特徴です。HEPAフィルタも搭載で排気もクリーンです。

充電式でコードが無いので、家庭の1階から2階までの階を挟んだ掃除機がけ、ガレージの清掃、車の中の掃除など様々な場所で強力パワフルな清掃作業に対応します。

Bluetooth スピーカー MR203

電動工具メーカーの製品なのにモーターを搭載してないオーディオ製品、BluetoothスピーカーMR203です。

オーディオ専門メーカーではないスピーカーだからと侮ってはいけません。Bluetooth機能的には2台接続したTWSモード対応、同時10台まで接続できるダブルモードを搭載と、オーディオメーカー製品にも負けない機能を備えています。

アンプ的には出力が若干貧弱なのと、スピーカー構成のこだわりが足りない部分もありますが、そこは現場用スピーカーとしての耐久性やIP65対応、マキタバッテリー対応の長時間駆動でカバーです。

空気入れ  MP181DZ

マキタバッテリーで使用できる空気入れがMP180Dです。最高圧力は830kPa(121PSI)、対応バルブは米式・仏式・英式・ボール類・浮き輪類に対応しています。

空気圧表示パネルによって、設定した空気圧で自動停止する機能を搭載しているので、車の空気圧チェックから自転車の空気入れまで様々な用途で使用できます。

ビーチボールや浮き輪などにも使用できるので、レジャー用の空気入れとしても大活躍です。

オススメマキタ <アウトドア編ピックアップ>

アウトドア方面で使いやすい製品を揃えているのもマキタ製品の大きなメリットです。

屋外で使用できる手軽な電源として、USB充電アダプタやライト、アウトドアの作業を少し便利にするブロワや冷温庫など様々な場所でマキタ製品を活躍できるシーンがあります。災害時の備えにも使えるので、防災グッズのように常備しておくのもおすすめです。

USB充電アダプタ ADP05

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マキタバッテリーをスマホ・タブレットに使えるUSB充電器として使用できるのがADP05です。

これだけで便利なのはもちろんのこと、マキタバッテリー自体の充電速度が非常に速いのを生かして、停電時などでの公共の場所でコンセントを借りたマキタバッテリーへの急速大容量充電にもできます。

モバイルバッテリーの代わりから、災害時の非常用電源まで心強い製品です。

充電式ランタン付きラジオ MR054

いかにも「アウトドアで使ってくれ」なランタンデザインのラジオがMR054です。

一見するとバッテリーで使えるLEDランタンなのですが、ラジオやUSB出力機能を備えており、アウトドアだけではなく現場向けの仕事ラジオや災害時のUSB電源としても活用できます。

頭部にはフラッシュライトを搭載しているので、簡易的な懐中電灯としても使用できる隙の無い製品です。

充電式ラジオ付きテレビ TV100

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出るのか出ないのかと様子を見ていたらいつの間にか出ていました、マキタのテレビTV100です。

シャープ製の液晶パネルを搭載しているのが特徴で、ラジオも搭載、Bluetoothによるオーディオスピーカーや防水等級IPX4など、マキタらしさが溢れる充電式テレビです。

流石に現場などで使ってしまうと怒られそうですが、アウトドアや災害時などに活躍できる一台です。

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LEDワークライト

隠れた人気シリーズがマキタの充電式ライトです。マキタのライトは点灯時間も長く、持ち運びに優れているのでアウトドアから現場のシーンまで様々なシーンで活用できます。

コンパクトライトなからスタンドライト・吊り下げライトなど色々な製品を展開しているので、幅広い用途で活躍できます。

コーヒーメーカーCM501DZ

マキタ家電路線を象徴する製品がマキタコーヒーメーカーです、その二代目モデルがCM501DZです。

バッテリ一体型のモデルになったCM501DZは持ち運びがしやすくなり、デザイン的にもいい感じになっています。

ちなみにマキタはコーヒーメーカーだけではなくコーヒー豆も売っています。マキタファンなら話のネタとしても一見の価値あり。味も結構良いのだとか

充電式ファン CF102DZ

マキタ家電で隠れた人気を博しているのが、充電式ファンシリーズです。

その中でも持ち運びできるポータブルファンとして人気なのが、小型の首振り18cmファン「CF102DZ」です。夏場のキャンプや車の中、卓上で使用するのはもちろんのこと、冬場は暖気を循環させるサーキュレーターとしても大活躍。

アウトドアブランドsnow peakからは同製品の色違いモデルMKT-102も販売しています。定価販売なので少しお高いですが、アウトドアユーザーにはたまらない一品です。

ブロワ UB185DZ

なくても困らないけどあれば便利なのが充電式ブロワUB185DZです。

簡単なホコリ払いから軽い雨や霜の水滴を払うのに使ったり、エアーマットを膨らませたり、集塵バックを付けて簡単な掃除機にもできるなど、万能っぷりは他のマキタ家電にも劣らない製品です。

冷温庫 CW001DZ

全てのマキタユーザーが待ち望んでいた期待の新製品、バッテリーで動くクーラーボックス CW001GZです。

外気温30度の環境下でも庫内は-18℃の冷却性能を実現、アウトドア中であっても生鮮食品からアイスまで何でも持ち込めるようにしてしまう強力なポータブル冷温庫です。

オススメマキタ<園芸・農業編ピックアップ>

近年、マキタが最も力を入れているのが分野こそ、園芸・農機具(OPE)に関する充電式製品です。

従来の園芸・農機具製品は手工具やエンジン製品が主流でしたが、最近は効率化や排ガス規制の影響もあり、リチウムイオンバッテリーの製品が急速にシェアを増やしつつあります。プロ用の園芸機器でもエンジン工具を置き換えられる製品として非常に注目されています。

草刈機 MUR181D

一般家庭向けで使用しやすいサイズで、安全性の高い草刈り機がMUR181Dです。

ナイロンコードなので安全性も高くて使いやすく簡単な草刈りならこれ一台でOKです。製品価格も本体価格1万円と求めやすい価格なのもポイントです。

スプリット草刈機 MUX60D

先端アタッチメントを交換すれば生垣の刈込、枝払いから畑仕事・清掃作業まで対応する万能草刈り機がMUX60Dです。

これ一台で園芸・農機具に関連する作業が行えるようになるので、1台準備しておけばどんな作業にも使えるオールラウンダーです。場所も取らないので、設備維持などにも大活躍

付け替え式の万能工具なので、専用器具ほどの性能とはいきませんが、設備管理者や清掃業に心強い1台です。

芝刈機 MLM160D

念願の一軒家を買って庭には芝生を敷いた!の後に欲しくなるマキタ製品が芝刈機 MLM160です。

芝の管理するには芝刈りが欠かせませんが「大きな芝刈り機は買えない…」なんて方でもMLM160なら低価格・コンパクト・充電式の三点拍子が揃っており、日本住宅の小さな庭の芝生管理に最適です。

運搬車 CU180DZN

農業分野で隠れた人気機種として注目を集めているのが、充電式運搬車CU180DZNです。

この運搬車は、タイヤ部にモーターを搭載しているのが特徴で、重い荷物を積載してもモータパワーで運搬をアシストする製品です。

コンテナや農業機材の運搬はもちろんのこと、バケットを搭載すれば土・砂利などの運搬にも活用できる優れものです。

噴霧器 MUS155DZ

家庭菜園から農家の方まで本格的な噴霧作業に活躍できるのが充電式噴霧器MUS155Dです。

薬剤や殺虫液の散布に対応しており、タンク容量は15L、背負えるバンドと背当ても付属しており長時間作業でも疲労が軽減されます。

後述の高圧洗浄機に薬剤を混ぜて噴霧するとポンプが破損してしまうので、薬剤散布用途では必ずこの噴霧器を使用しましょう。

高圧洗浄機 MHW080D

充電式によってどこでも高圧洗浄機を使えるようになったのがMHW080Dです。

水道直結やため水での洗浄はもちろんのこと、収納ボックスを50L給水タンクに使用できるので、水場のないところでも洗浄作業を行うことができます。

1充電当たりの作業量は約15分、ミニバン1台を洗車できる作業量なので、色々なシーンで活躍できます。

オススメマキタ<番外編&未来編>

電動アシスト自転車 BBY180(日本未販売)

知る人ぞ知る海外マキタ家電の金字塔、電動アシスト自転車「BBY180」です。(日本未発売品)

個人輸入で購入は可能ですが、アシスト機能や自転車の構造が日本の各種規格に適合していないので、日本の道路で使用すると道路交通法違反で検挙されてしまうかもしれません。

ちなみに嘘か誠か、マキタ次世代バッテリー規格40Vmaxでは電動アシスト自転車 BY001Gとして既に公安の認可を受けているとか。

充電式電子レンジを企画しているマキタ

こちらも嘘か誠かわからないものの、2017年あたりからマキタはリチウムイオンバッテリーで動く充電式の電子レンジを企画しているようです。

特許を出願したり製品意匠を出したりと、売り出し始めそうでなかなか始まらない未知の製品ですが、マキタユーザーに与えるインパクトは過去最大級の製品になるでしょう。

実際販売が行われたとしても、本体価格が2~4万円、バッテリーや充電器を含めると10万円近くなってしまいそうですが、アウトドアや災害におけるマキタ沼の究極系と言えそうです。

互換バッテリーには注意、発火事故リスクも

色々な製品を展開するマキタ充電式製品はとても魅力的ですが、その充電式シリーズ最大のネックこそ予備バッテリーの価格です。

マキタバッテリーは新品価格で1個あたり15,000円、少し安いマキタ製品なら本体1台買えてしまうお値段です。そうなるとインターネット通販サイトで売られている、格安の「互換バッテリー」に興味を惹かれてしまうかもしれません。

安さにつられて互換バッテリーを使用してしまうと、高い不良率はもちろんのこと、発火・発煙事故によって掛け替えのないものを失ってしまう可能性もあります。品質的にも電動工具バッテリーの要求水準を満たしている製品ではないので、購入は控えるようにしましょう。

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