電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は、2025年1月に充電式ブロワ UB002Gを発売する40Vmaxバッテリに装着した充電式ブロワで吸気口の面積を広げたことで最大風量が約12%アップした。本体標準小売価格は19,500円(税抜)
目次
マキタ 充電式ブロワ UB002G
電動工具を製造・販売する株式会社マキタは、2025年1月に充電式ブロワ UB002Gを発売します。
UB002Gは、18Vモデル UB185Dを40Vmax対応モデルにした充電式ブロワです。
吸気口の面積を広げたことで最大風量が約12%アップしており、40Vmaxモデル化によってBL4040などの大容量バッテリーで長時間の連続動作も可能になったモデルです
販売仕様は、標準ノズルが付属する本体のみ仕様のUB002GZ、ガーデンノズルが付属するUB002GZLの2仕様で販売します。
- UB002GZ(標準ノズル) 本体のみ 希望小売価格19,500円(税抜)
- UB002GZL(ガーデンノズル) 本体のみ 希望小売価格20,900円(税抜)
製品仕様 (18Vモデル UB185D比較)
製品名 | UB002G | UB185D |
---|---|---|
外観 | ||
風量 | 最大3.6m3/min | 最大3.2m3/min |
風速 | 最大:99m/s 平均:82m/s |
最大98m/s |
真空度 | 5.4kPa | 5.8kPa |
バッテリー | 40Vmax | 18V |
重量 | 2.0kg | 1.8kg |
寸法 | 515×156×227mm | 515×156×210mm |
本体価格 | UB002GZ:19,500円(税別) UB002GZL:20,900円(税別) |
12,500円(税別) |
販売年月 | 2025年1月 | 2020年3月 |
製品の特徴
「40Vmaxバッテリに対応した充電式ブロワが登場」
UB002Gは、40Vmaxバッテリを装着できるスタンダード形状の充電式ブロワです。
40Vmax対応によって大容量バッテリも装着できるようになったので、BL4040などの大容量バッテリ装着によって1充電当たりの連続使用時間が向上できます。
吸気口の面積を広げて風量もアップ
吸気面の面積拡大によって吸い込む力が大きくなり、風量も従来モデル比較で約12%向上する3.6m3/minを達成しました。
吸気面が大きくなってもノズル形状は共通なので、従来モデルのノズルやダストバッグもそのまま使用できます。
ガーデンノズル付属仕様 UB002GZLも同時発売
同時発売で、ノズルが長く立ったまま足元の落ち葉などを吹き飛ばせるガーデンノズルが付属するUB002GZLも展開します。
本製品は、18Vモデルなどで展開するUB183DやUB186Dの40Vmaxモデルです。スライド10.8V/14.4V/18Vモデルでは製品自体の品名が異なっていましたが、40Vmaxモデルでは製品本体の品名は同じで付属品のみ異なる名称となっています。
40Vmaxの拡充が進むのは歓迎だが、価格上昇の根拠に乏しい
今回のUB002Gの最大風量 約12%アップは誤差くらいの性能向上だと考えており、実用上の体感として風量50%アップくらいでなければ違いはほとんど無いだろうと思っている製品です。
正直なところ、18VモデルのUB185DZが希望小売価格 12,500円(税別)である点を考慮すれば、今回のUB002GZの希望小売価格 19.500円(税別)は価格上昇の根拠が乏しい製品です。高い安いそれ自体よりも、ユーザーの実使用を考えた場合の価格差の根拠がありません。40Vmaxバッテリが装着できる利点を差し置いても、主要機能としての性能向上や付加価値が全く無い製品に50%の値上がりは許容し難いものと考えています。
このあたりの18Vシリーズと同じ仕様ながら価格の異なる製品としては、マルチツール CV001Gの例もあるものの、一方でエアダスタはAS001GとAS180Dで同価格設定にしているため、同じ送風構造の製品でここまで価格差を付ける根拠は成り立たないと捉えています。
この辺りの価格の事情に関しては、18Vと40Vmaxの製品として販売した順番や昨今の原価高騰の影響など色々な事情を含んでいるのでしょうが、少なくとも40Vmaxを選んだユーザーに対する配慮は必要だったのではないかと思っています。
現状、40Vmaxシリーズの新規購入や移行を行う方は40Vmaxシリーズの高出力性や防水防じんなどの耐久性に魅力を感じている方が多いと捉えているので、18Vシリーズと同等仕様の製品を出すのではなく、さらに価格を上げて防水防じん仕様のブラシレスモータ高耐久仕様にした方がまだ良かったのではないかなと思っています。とは言え、40Vmaxシリーズに関しての考え方は人それぞれなので、この考え方に反対意見も多いとは思うのですが価格に対する納得できる理由は必要だと思います。
とは言え、この考え方はマキタ社内にも一定数いたと考えられますし、18Vと同じ仕様のブロワを必要とする40Vmaxユーザーの要望を汲んだ結果が今回の製品の発売に至っているとも思っているので、これ以上あれこれ言うのも野暮かもしれません。
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