電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市) は2021年11月に充電式集じん機シリーズを発表した。40Vmaxシリーズ初の集じん機で最大吸込仕事率は310Wを備え、最小46dBの動作音の小ささが特徴。乾湿両用・粉じん専用の2仕様とタンク容量8L/15Lの2仕様で計4仕様の集じん機を同時販売する。
目次
マキタ 充電式集じん機 VC001Gシリーズ
電動工具を製造・販売する株式会社マキタ(本社:愛知県安城市)は2021年11月に40Vmaxシリーズの充電式集じん機4製品を発売します。
40Vmaxシリーズ初の集じん機で乾湿両用のVC001GZ/VC003GZの最大吸込仕事率は310Wの製品仕様を備える製品です。最小46dBの動作音の小ささを備え、粉じん専用モデルで無線連動AWS搭載のVC002GZ/VC004GZも同時発売します。
販売仕様は本体のみ・ホースノズルアクセサリ付属のGZ仕様で展開します。
- VC001GZ(乾式両用/集じん容量8L) 本体のみ・ホースノズルアクセサリ付属 希望小売価格59,000円(税抜)
- VC003GZ(乾式両用/集じん容量15L) 本体のみ・ホースノズルアクセサリ付属 希望小売価格62,000円(税抜)
- VC002GZ(粉じん専用/集じん容量8L) 本体のみ・ホースノズルアクセサリ付属 希望小売価格68,000円(税抜)
- VC004GZ(粉じん専用/集じん容量15L) 本体のみ・ホースノズルアクセサリ付属 希望小売価格71,000円(税抜)
VC001Gシリーズ製品仕様
製品名 | VC001GZ | VC003GZ | VC002GZ | VC004GZ |
集じん対応 | 乾湿両用 | 粉じん専用 | ||
吸込仕事率 | 310W | 205W | ||
シリーズ | 40Vmax | |||
バッテリー本数 | 2本装着(1本でも動作可) | |||
最大動作音 | 61dB(A) | |||
最大風量 | 3.2m3/min | 1.8m3/min | ||
最大真空度 | 23kPa | |||
集じん容量 | 8L | 15L | 8L | 15L |
吸水量 | 6L | 12L | × | × |
無線連動 | × | × | 〇 | 〇 |
重量 | 10.0kg | 10.3kg | 10.2kg | 10.4kg |
寸法 | 366×334×397mm | 366×334×475mm | 366×334×397mm | 366×334×3475mm |
製品の特徴「40Vmaxシリーズ初の集じん機」
VC001Gシリーズはマキタ40Vmax初の充電式集じん機です。
40Vmaxバッテリーによる36V動作によって、吸込仕事率は最大310W(粉じん専用モデルは205W)とバッテリーで動作する充電式モデルながら高い能力を備えているのが特徴です。
動作音も最小動作時に46dB(A)と静かな動作音を実現しており、オフィスや住宅密集地などでも使いやすいのが特徴です。
40Vmaxバッテリー1本でも動作
バッテリー挿入口を2本備え、BL4050F(36V-5.0Ah)バッテリー装着時には最大3時間40分の長時間連続動作を実現します。
2本装着の製品ですが、製品仕様は40Vmaxシリーズの製品なのでバッテリー1本でも動作します。
バッテリー | 装着本数 | 最大時 動作時間 | 最小時 動作時間 |
---|---|---|---|
BL4025 | 1 | 約7分 | 約55分 |
BL4040 | 1 | 約11分 | 約1時間30分 |
BL4050F | 1 | 約14分 | 約1時間50分 |
BL4080F | 1 | 約22分 | 約3時間 |
BL4025 | 2 | 約14分 | 約1時間50分 |
BL4040 | 2 | 約22分 | 約3時間 |
BL4050F | 2 | 約28分 | 約3時間40分 |
BL4080F | 2 | 約44分 | 約6時間 |
※この表はBL4050F×2本装着を基準とした換算値です。
※BL4080F(36V-8.0Ah)バッテリーは未発売です。
薄型切替ノズルが付属
首元が可動して狭い所も入りやすい薄型切替ノズル(A-70758)が標準付属。
床面に合わせて切り替えできるので、現場作業のフロア清掃からオフィスの絨毯清掃まで幅広い用途に対応します。
無線連動AWSに対応
マキタの無線連動AWSに対応。これまで無線連動を行う場合には18V×2本シリーズかAC100V動作のAWS対応集じん機を用意する必要がありましたが、40Vmaxシリーズ単体での無線連動を実現できます。
HiKOKI コードレス集じん機RP3608DAとの違い
36V動作の充電式集じん機としては、2018年発売のHiKOKI RP3608DAが挙げられます。
製品仕様上、僅かなスペック差異はあるものの、サイズ相応の集じん機としては性能に大きな違いはないため、手持ちのバッテリーシリーズに合わせて購入する事になる製品です。
純粋な清掃用途として購入する場合を考えると、マキタの清掃機器に対しての製品展開力の強さや、より大容量のBL4050Fや日本未発売BL4080Fの存在から「先の事を考えれば40Vmaxシリーズの方が無難」な評価になります。
とは言え、HiKOKIマルチボルトシリーズにはAC100Vアダプタ ET36Aがあるので、AC100V動作で直接動かせるメリットがあります。
ただし、ET36Aは電源コードの長さが中途半端なので取り回しが悪く、コードも硬くてACアダプタのボックスも邪魔なので、マキタ40Vmaxシリーズなら大容量のバッテリーで動作時間をカバーできることを考えると、どちらのメーカーの製品を選んでも一長一短と言ったところでしょう。
製品名 | VC001GZ | RP3608DA |
外観 | ||
集じん対応 | 乾湿両用 | |
吸込仕事率 | 310W | 300W |
シリーズ | 40Vmax | マルチボルト |
バッテリー本数 | 2本装着(1本でも動作可) | |
最大動作音 | 61dB(A) | – |
動作音 | 47dB(A) | 62dB(A) |
最大風量 | 3.2m3/min | 3.5m3/min |
最大真空度 | 23kPa | 20.1kPa |
連続動作時間 | BL4050F×2本:3時間40分 | ET36A:保護が働くまで |
集じん容量 | 8L | |
吸水量 | 6L | |
無線連動 | × | × |
重量 | 10.0kg | 9.8kg |
寸法 | 366×334×397mm | 331×382×369mm |
本体価格 | 59,000円(税抜) | 57,900円(税抜) |
販売年月 | 2021年11月 | 2018年10月 |
VC001Gシリーズまとめ
マキタ 充電式集じん機 VC001Gシリーズ
VOLTECHNO製品評価 (4.5 / 5)
マキタ 40Vmaxシリーズ初の充電式集じん機
18V×2モデル(乾湿両用) | マキタ 充電式集じん機 VC865DZ / VC155DZ |
18V×2モデル(粉じん専用) | マキタ 充電式集じん機 VC867DZ / VC157DZ |
競合製品(乾湿両用) | HiKOKI コードレス集じん機RP3608DB |
競合製品(乾式専用) | HiKOKI コードレス集じん機RP3608DA |
- 動作音が静か
- 大容量バッテリーが使用可能
- 40Vmaxバッテリーだけで無線連動動作が可能に
- 若干価格設定が高い
VC001GZ(乾式両用/集じん容量8L)
VC003GZ(乾式両用/集じん容量15L)
VC002GZ(粉じん専用/集じん容量8L)
VC004GZ(粉じん専用/集じん容量15L)