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2021年1月21日

集じん機とは

集じん機とは

集じん機とは

引用:RYOBI VC-1100

集じん機とは、大量の切断くず・粉じん等を吸引して回収する装置です。

「木を切断する」「石材を切削する」のような加工を行うと切断くずや粉じんのようなチリゴミが発生します。これらの加工時に発生するゴミは、大量に発生して清掃の手間が増えるだけではなく、吸い込むと人体に有害な影響1を与える場合もあります。

集じん機は、加工を行う工具に接続して粉じんが飛散する前に吸引したり、散らばった大量のチリゴミを一気に吸引するのに使用します。

集じん機と家庭用掃除機の違い

集じん機はチリやゴミを吸い取ることが目的の装置ですが、同じような製品にはクリーナーなど家庭向けの掃除機もあります。このような家庭用掃除機と集じん機の違いは何でしょうか。

家庭用の掃除機は、日常生活で発生する床のホコリを効率よく吸い取るように作られています。単純な吸引力だけを見れば、家庭用掃除機は集じん機より高い吸引力を持つ製品も多いので、集じん機の代わりとして使うのも不可能ではありません。

ただし、モノづくりで発生するチリやゴミは「大量に発生する」という問題があります。

例えば、日常生活で発生するホコリはどんなに念入りに掃除しても手のひらに収まる程度しかありません。しかし木材加工などのDIY作業では切断くずなど大量のゴミが発生します。

このような材料加工で発生する加工ゴミを普通の掃除機で吸い込むと、大量のゴミでパックやフィルターがすぐに詰まってしまい、フィルター清掃の手間や紙パックのランニングコストなど色々な問題が発生します。

軽い工作で発生する加工ゴミくらいなら家庭用の掃除機でも対応できますが、DIYや大工作業など大量の粉じん・切りくずが発生する場合には集じん機を使うのが一般的です

石材系の乾式切断作業には集じん機の装着が必須

引用:C3605DYAカタログ

集じん機は電動工具とホースで連結すれば粉じんを直接回収できます。

木材の切断なら「作業後の後始末の手間が減る」程度のものですが、石膏ボードの切断やコンクリート溝堀りのような石材系材料の乾式切断を行う場合だと集じん機の装着が必須になります。

石材系の材料の加工は、細かい粉じんが大量に発生して飛散するので、作業後の清掃も非常に手間がかかります。また、吸い込むと人体に悪影響を与えるため作業環境も十分配慮しなければいけません。

集じん機を装着して作業を行えば、粉じんが飛散する前に吸引できます。

集じん機の選び方・カタログスペックの見方

吸込仕事率

吸引する強さは吸込仕事率に左右されます。

この数値が高いほど吸引力も高くなりますが、家庭用掃除機と違いカーペットや油性・付着性のゴミのような高い吸込み仕事率は必要とせず、木くず・粉じんなどの吸引に使用するのであればそこまで高い吸込仕事率を持たなくてもしっかり集じんできます。

集じん容量

集じん機で最も重要なのが、集じん容量です。この数値が大きいほど集じん機のタンク内に多くのゴミを貯められるのでゴミ捨て頻度が減ります。

連動運転

集じん機の代表的な機能が連動運転です。連動運転に対応する集じん機にはコンセントの差し込み口が搭載されており、電動工具を接続すると工具と集じん機の動作を連動させることができます。

最近はBluetoothを使った連動運転対応集じん機も販売されていて、充電式の電動工具でも集じん機と連動できるようになっています。

乾湿対応

集じん機の中には液体も吸込出来る乾湿両用の製品があります。

フロアの液体汚れ掃除やカーペット清掃のリンサークリーナーとして使用できるので、飲食店の設備や清掃業などに使用されます。

ただし、フィルター構造は乾式専用の集じん機と異なり、粉体を吸い込むシーンには向いていないので注意が必要です。

引用:RYOBI VC-1100

集じん機 おすすめ製品

RYOBI VC-1100

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リョービ(Ryobi)
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家庭向けグレードの集じん機で人気のモデルがRYOBI VC-1100です。

15Lの集じん容量や160Wの乾湿両用仕様を備えたスタンダードモデルです。連動機能は搭載していませんが、清掃ノズルなどが付属しているので屋外の清掃用途などに活用できます。

対応アクセサリや消耗品も気軽に購入できるので、清掃設備として長く使える1台です。

吸込仕事率 160W 集じん容量 15L/12(湿式時)
連動運転 AC100V 用途 乾湿両用
騒音 コード長 2.5m
寸法 345×350×435mm 重量 5.5kg

HiKOKI RP80YD

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HiKOKI(ハイコーキ)
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電動工具用集じん機の代表的なモデルがHiKOKI RP80YDです。

連動機能・LEDライト・マキタ電動工具接続アダプタ付属など、集じん機として高い汎用性を持つのが特徴のスタンダードモデルです。

HiKOKIの集じん機はシリーズ展開も豊富で、乾湿両用+連動付きのYBシリーズ乾湿両用+大容量タンクのSBシリーズ乾式専用+連動対応のYDシリーズHiKOKI Bluetooth対応のYD(S)仕様の4仕様が展開されています。

吸込仕事率 220W 集じん容量 8L
連動運転 AC100V 用途 乾式専用
騒音 60dB コード長 5m
寸法 331×364×334mm 重量 7.8kg

マキタ VC1520

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マキタ(Makita)
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粉じん回収から清掃まで幅広い用途に使用できるのがマキタ VC1520です。

吸込仕事率350Wの高い吸引力と乾湿両用の高い汎用性、清掃用ホースノズル一式付属なのでどんな清掃シーンにも使える高い汎用性を持ちます。

別売りのマックパックアダプタ(A-65115)を装着すれば、マキタマックパックも搭載できるので電動工具の運搬などにも使用できます。

吸込仕事率 350W 集じん容量 15L/12L(吸水時)
連動運転 AC100V 用途 乾湿両用
騒音 63dB コード長
寸法 366×334×418mm 重量 7.4kg

パオック VCC-15PC

高いコストパフォーマンスを持つ集じん機がパオックのVCC-15PCです。

1万円を切る低価格設定に加え、乾湿両用機能・吸込み仕事率200W・タンク容量「乾式 約7L / 湿式 約5L」と価格的なコストパフォーマンスに優れた集じん機です。

バリエーションも豊富で、タンク容量15L~30Lまでの製品が展開されています。

吸込仕事率 200W 集じん容量 7L/5L(吸水時)
連動運転 なし 用途 乾湿両用
騒音 80dB コード長 2.3
寸法 30 x 47 x 42 cm 重量 5kg

BOSCH GAS10PS

ボッシュのコンパクトデザインマルチクリーナーがGAS10PSです。

最近の作業現場で求められる必要十分な吸じん容量( 一般ゴミ10ℓ、液体8ℓ )と可搬性に優れた軽量6.0kgのコンパクトボディを実現。

連動機能を省いた低価格モデルGAS10も販売されています。

吸込仕事率 100W 集じん容量 10L/8L(吸水時)
連動運転 AC100V 用途 乾湿両用
騒音 -dB コード長
寸法 280×280×370mm 重量

マキタ VC867DZ

マキタ充電式集じん機の最上位モデルが18V×2本シリーズ VC867DZです。

マキタ独自の無線連動機能AWSに対応し、同社のAWS対応品電動工具と無線連動できます。電源コードが一切ない取り回しの良さで高い人気を誇ります。

吸込仕事率 75W 集じん容量 8L
連動運転 18V×2 用途 乾式専用
騒音 59dB コード長
寸法 366×334×368mm 重量 8.3kg

HiKOKI RP3608DB

HiKOKIのコードレス集じん機がRP3608DBです。

こちらも無線連動に対応した集じん機です。HiKOKIからはBluetoothバッテリーが販売されているため、全ての製品を無線連動で動作せることができます。マキタのAWSとの互換性は無いため注意が必要です。

バッテリー式でありながら吸い込み仕事率は最大220Wを搭載し、マルチボルトバッテリー1本でも動作できるため、充電式集じん機としては最も性能の高い製品です。

吸込仕事率 220W 集じん容量 8L
連動運転 マルチボルト36V 用途 乾式専用
騒音 62dB(70W動作時) コード長
寸法 331×382×369mm 重量 10.1kg

脚注

  1. 粉じんや微粒子を長期間吸引すると肺疾患(塵肺)を発症する
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