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スクリュードライバとは?/締付工具【電動工具解説】

スクリュードライバとは?/締付工具【電動工具解説】

スクリュードライバーとは石こうボードの施工に欠かす事のできない電動工具です。現在の建築物に石こうボードは必要不可欠なものになっており、それを張り付ける専用工具としてスクリュードライバーがあります。

今回は、石こうボード張りのためだけ電動工具であるスクリュードライバーについて解説します。

石膏ボード(ブラスターボード)を張るのに使う専用工具

スクリュードライバとは石膏ボード張りに使う電動工具です。インパクトドライバやドライバドリルと異なり、トリガーを引いただけではビットが回転せず、先端のビットをを押し込むことではじめて回転します。

押し込まないと回転しないスクリュードライバは不便な使い方に見えますが、ボード張りの作業ではこの機能が作業を効率化してくれています。

ボード張りでは一枚の石こうボードに何本もネジを打ち込むことがあるため、この構造のおかげで作業性は非常に良くなっています。

そもそも、石膏ボードとは何?どこに使われている?

さて、ここで石こうボードという言葉が出てきましたが石膏ボードとは一体何でしょうか。

石こうボードとは名前の通り、石こうを心材とした板の事です。あまり馴染みの無い方も多いでしょうが、石膏ボードは壁や天井の裏に使われており、壁紙の裏の壁や天井の板、部屋の区切りなど至るところに使われています。

石膏ボードは防火性・遮音性・施工性など様々な面で優れており、現在の建築物にはなくてはならない建材になっています。

ボード張りになぜスクリュードライバを使う?

内装ボード張り

石こうボード張りは、インパクトドライバやドライバドリルなどで代用することは出来ないのでしょうか。

インパクトやドリルでもボード張りは出来ますが、作業性が悪くなります。一般的なボードは一枚当たり十数本のネジで固定されており、これを数百本や千本単位のネジの締め付けは作業量が極端に多くなります。

石膏ボードをねじ留めする場合は、石膏ボードの表面紙を破損させないように注意が必要で、ネジ頭を石膏ボードの表面から少しへこむ程度の締付け量に加減しなければいけません。

気を使えばインパクトドライバでもボード数枚くらいの施工はできるかもしれませんが、ボード張り専門の職人は少しでも効率化するためにスクリュードライバーを使用します。

ボード張り専用のスクリュードドライバはクラッチによって最適な位置で締付けが止まるようになっており、使用方法もトリガーを引いたままネジをビットの先端に乗せて押し付けるだけなので作業性が非常に良くなります。

参考リンク:石膏ボード施工マニュアル|一般社団法人 石膏ボード工業会

ネジ打ち機との違いは?


MAX(マックス) エアねじ打機 HV-R32G2 HVR32G2

スクリュードライバは、軽量鉄骨の骨組みを施工する軽天屋と呼ばれる職人が使うことが多い電動工具です。一方、同じ石こうボード張りの道具として空気工具のネジ打ち機があります。

施工はネジ打ち機の方が早く、ロールビスを使用していることもあり効率的にボードを張ることができます。

ネジ打ち機はコンプレッサーが必要で、大工さんは釘打ち機やエアタッカーなどをのついでに持つ方が多いのですが、軽天屋さんはボード張り以外には空気工具を使わないため、スクリュードライバーで作業することが多いようです。

ちなみに、ネジ打ち機はロールビス単価が高く定期的なメンテナンスも必要としますが、スクリュードライバーはランニングコストが無いため安く運用できるのが特徴です。

おすすめのスクリュードライバは?

2018年2月時点で国内の電動工具メーカでは、マキタHiKOKI(旧日立工機)の2社からスクリュードライバが発売されています。

ブラシレスモーター採用により「作業量の増加」「軽量化」されたこともあり、どちらも甲乙つけがたい製品ですので手持ちのバッテリーや用途に応じて使いやすいスクリュードライバを選ぶと良いでしょう。

マキタ FS454D


マキタ(makita) 充電式スクリュードライバ  18V バッテリ・充電器・ケース別売 FS454DZ

マキタでは充電式のスクリュードライバ FS454Dの人気が高いようです。充電式の場合、コードの配線や電源の確保などの問題がないため、取り回しが非常に優れるというメリットがあります。

充電式のスクリュードライバはAC工具のスクリュードライバに比べ、バッテリー分の重量が重いという問題がありましたが、FS454Dはバッテリー込みでも1.5kg、別売りのバッテリーアダプタ BAP18を使えば1kgと充電式工具の重量問題を改良したのがポイントです。

また、マキタ独自機能の押している時だけ回転するPUSH DRIVEを搭載しているため、電池の消費も少なく1充電で約2,800本の作業ができます。電源の確保が難しい現場や広い現場などではマキタFS454Dがおすすめです。

日立工機 W4SE


日立工機 ボード用ドライバ AC100V ブラシレスモーター 多板クラッチ搭載 ドライウォールねじ4mm グリーン W4SE(L)

日立工機で人気のボード用ドライバは、ACブラシレスモータを搭載したW4SEです。ちなみに、日立工機ではスクリュードライバではなくボード用ドライバと呼ばれています。

全長263mm,本体重量900gと業界内でも最小・最軽量の本体で、日立工機独自の多板クラッチも搭載しているため、押し付けたときの先端駆動時が非常にスムーズなのが特徴です。また、逆転時には押し付けなくても先端が回転するようになっており、再施工や解体時のネジ緩め作業が行いやすいという点にも注目です。

W4SEはAC工具のため、電源の確保やコードの這いまわしなどで取り回し面では劣ってしまいますが、ACブラシレスモーター採用によりブラシがなくなり常時ON状態が可能になっています。ねじ止め本数が多い現場などではW4SEがおすすめです。

ビスアジャスター


サンフラッグ ビスアジャスター No.BS-65

ビスアジャスターを使えば、インパクトドライバでもボード張りが楽にできるようになります。

ビスアジャスターはプラスビットの先端の出張り量を調整して、ねじ留め深さを調整できるようにしたアクセサリーです。これを使えばインパクトドライバーを使った場合でも、快適にボード張りができるようになります。

注意点として、ビス止めの深さを調整できるだけであり、一定の深さで打ち込めるというのはネジ頭がビットから外れるだけで、クラッチは搭載されていないので注意しましょう。

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