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2021年1月24日

SUZUKID アイボーグ180°デジタル、新型の液晶式3面自動遮光溶接面が登場

SUZUKID  アイボーグ180°デジタル、新型の液晶式3面自動遮光溶接面が登場

溶接機・溶接用品を製造・販売するスター電器製造株式会社(本社:神奈川県藤沢市)は、溶接機ブランド SUZUKIDから、新型の液晶式3面自動遮光溶接面「アイボーグ180(ワンエイティ)デジタル」を、2020年11月から販売を開始した。

スター電器製造(SUZUKID)
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液晶式3面自動遮光溶接面 アイボーグ180°デジタルが登場

溶接機ブランドSUZUKIDを展開するスター電器製造株式会社は、2020年11月に3面自動遮光タイプの180度パノラマワイドパネルを搭載する液晶式自動遮光溶接面 アイボーグ180°・デジタルを発売します。

アイボーグ180°・デジタルは、2019年10月に発売した「アイボーグ180°」にデジタル制御を搭載する三面自動遮光溶接面で、デジタル操作・制御によって遮光度を調整できるのが特徴です。

オートモードにより、溶接光の強さや作業場の照度環境に応じた自動遮光設定可能なハイスペック仕様の溶接面です。従来品よりも軽量化がされ、作業負担も軽減できる仕様となりました。

液晶式自動遮光溶接面とは

液晶フィルタと光フィルタを搭載する溶接面で、溶接時の光を検知して液晶フィルタで遮光し自動的に有害な光を遮断する。
溶接作業を行っていない時は明るく見えるので、溶接面を装着したまま溶接作業以外の段取り作業などに対応できる。

アイボーグ180°シリーズ 製品スペック

品名 アイボーグ・ワンエイティー NEW / Hi-SPEC
アイボーグ・ワンエイティ―・デジタル
外観
型式 EB-300PW EB-300PWD
用途 TIG/MIG/MAG/手棒溶接/切断・研磨の目の保護
モード切替 溶接/グラインド 溶接/切断/グラインド
遮光度 遮光前
    遮光時
#3
中央:#4~#8, #8~#12
両側:#10
#3
中央:溶接モード#8~#14
   切断モード#4~#8
両側:#10
遮光速度 1/25.000秒
遮光カラー
視界領域 中央:幅115mm×高さ85mm両側:幅68mm×35-80mm
感度調整 無段階調整 8段階調整
戻り速度調整 無段階調整 10段階調整
電源 ソーラー電池リチウム電池(CR2450)×2個 ソーラー電池リチウム電池
(CR2032)×2個
本体サイズ 幅250×奥行270mm×高さ340mm
材質 中耐衝撃性ナイロン
本体質量 約660g 約590g

視界が広い、日本初の自動3面遮光液晶を搭載

アイボーグ180°は、日本初の3面自動遮光液晶を搭載する自動遮光溶接面です。正面と側面2枚の3面遮光面によって視野が広くなっているのが特徴で、装着中も光が入りやすく作業性に優れています。

正面と側面液晶パネルを支えるピラーは限界まで細くしており、視界を遮らない構造になっています。

3面構造によるパノラマワイドな180度視野によって溶接作業を快適に行えるのはもちろんのこと、周囲の確認もしやすいので作業時の安全性も高い製品です。

デジタル化で溶接自動遮光面をより使いやすく

アイボーグ180°デジタルは、デジタルパネル式のボタン操作でモード切替や感度調整を行う溶接面です。従来の自動遮光面と異なり、ボタンによる数値調整のデジタル調整に対応しています。

数値ベースで調整できるので、ダイヤル操作のような微調整が不要で作業に合わせて確実なセッティングが可能です。

オートモード動作時によって作業に応じた自動設定も可能なので、複数の溶接作業を行うようなケースでもその都度設定を変えることなく、柔軟な作業に対応できます。遮光の調整に関しても、遮光度や感度・戻り速度は規格で定められた範囲内で微調整も可能です。

規格の設定は、DIN/ANSI 規格基準に準じ溶接光の強さに応じた推奨遮光度/感度/戻り速度に定められています。規格設定に対して、自分の好みに合わせた各種設定の±調整が可能です。

液晶(レンズ)の見やすさはEN379(1/1/1/1)最高の評価を取得

アイボーグ180°は、EU規格評価 EN379で(1/1/1/1)を取得した高性能液晶が搭載されています。EN379は歪みの無さ・鮮明さ・斑の無い遮光性・視角に左右されない遮光性の4項目を評価する規格で、アイボーグ180°は4項目全てで最高評価のレベル1を取得しています。

青色レンズと緑色レンズの違い・優位性

遮光レンズには複数の色があり、緑色・青色・オレンジ色などの種類がある。青色レンズは緑よりもクリア(自然)に見えるのが特徴だが、作業者の慣れや好み、溶接作業によっては緑の優位性もあるため、一概に全ての面で青色レンズが優れている訳ではない。

細かな部分にも使いやすさも追求、フィット感を向上

アイボーグ180°は、新型のワンタッチヘッドギアを採用しています。フィット感に優れた前頭部・後頭部・頭頂部二か所の計4箇所の固定構造で、装着性に優れているのが特徴です。

眼と面体の距離・角度調整もワンタッチで調整可能できて、メガネを付けたままの作業にも対応できます。

ヘルメット角度の調整は七段階で調節可能。ワンタッチで調整できる。
眼と面体距離の調整は前後5段階で調節できる。側面ダイヤルのボタンを押せば素早く調節できる。3面パネルで視野が広いので、メガネを装着しても十分な視野角が確保されている。

アイボーグ180°デジタル 外観ギャラリー

SUZUKIDが贈る自動遮光溶接面の最新・最上位モデル

SUZUKIDは溶接機本体で高いシェアを持ち、溶接業界のリーディングカンパニーとしてさまざまな展開を進め、溶接用品でも数多くのラインナップを備えています。

今回新たに発売されたアイボーグ180デジタルは、3面パネルの180度視野で広くなったのに加え、デジタル制御によるオートモードによって使い勝手を極限まで向上させたモデルです。さらに、デジタル化によって操作部も軽量化され、約70gの軽量化したのも隠れたメリットです。

溶接面の中では、少し高価な部類に入るアイボーグ180ですが、安価な製品と圧倒的に異なるのが見やすさの違いです。乱視のようにボケたり、2重3重に見える事もなく、細いワイヤやフィラーも確実に視認できるので、溶接を綺麗に仕上げるためには必須のアイテムです。

業務で常に溶接面を装着する方などは、装着している時でも視野を広く取ることができて安全性も高く、作業に応じて細かく設定を変える必要も無いので、作業効率を大きく向上させることができます。溶接作業にこだわりを持つ方であれば、一度試してみるのはいかがでしょうか。

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