
工具を製造・販売する株式会社ベッセル(本社:大阪府大阪市)は、2025年6月に電ドラボールの新型モデル 電ドラボールⅡを発売する。電ドラボールシリーズ最大の電動出力 3.0N・mにパワーアップし、落下防止コードを取り付けられる穴やUSB Tyep-Cの採用で使い勝手も大きく向上した。希望小売価格はオープン価格
目次
ベッセル 電ドラボールⅡ 220USBC
工具を製造・販売する株式会社ベッセルは、2025年6月に電ドラボールⅡ 220USBCを発売します。

電ドラボールⅡは、2018年12月発売の電ドラボールの後継モデルとなる製品です。電動動作時の最大締付トルクは3.0N・mに向上し過去シリーズ最大の電動出力を実現しました。
充電ポートにUSB Type-Cを搭載し、従来比20%強度アップの強化ギアによって耐久性も大幅に向上しています。
本体外観では落下防止コードを取り付けられるストラップホールとコネクタ裏表両方挿せるUSB Type-Cコネクタを採用し、使い勝手の面でも従来モデルから大きく向上しています。
販売仕様は本体のみの220USBC、USB充電ケーブルと#2プラスビットが付属する220USBC-1、ビットセットとUSB充電器ケーブルセットが付属する220USBC-5で販売します。

- 220USBC 本体のみ オープン価格

- 220USBC-1 #2プラスビット,USB AtoCケーブル付属 オープン価格

- 220USBC-5 ビットセット,USBアダプタ,USB AtoCケーブル付属 オープン価格
製品仕様 (電ドラボールシリーズ比較)
製品名 | 電ドラボールⅡ | 電ドラボール プラス |
電ドラボール ハイスピード |
電ドラボール |
---|---|---|---|---|
外観 | ![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
品番 | 220USBC | 220USB-P1 | 220USB-S1 | 220USB-1 |
無負荷回転速度 | 280min-1 | 低:280min-1 中:340min-1 高:400min-1 |
1,200min-1 | 280min-1 |
最大締付トルク | 3.0N・m | 低:1.2N・m 中:1.6N・m 高:2.0N・m |
0.4N・m | 2.0N・m |
最大耐久トルク(手動) | 12N・m | 12N・m | 10N・m | 10N・m |
落下防止コード取付穴 | 〇 | 〇 | × | × |
バッテリー定格容量 | – | 800mAh | 800mAh | 800mAh |
充電端子 | USB Type-C | USB Type-C | microUSB | microUSB |
入力電源 | 5V-1A | 5V-1A | 5V-1A | 5V-1A |
重量 | 170g | 170g | 160g | 160g |
充電時間 | 約60分 | 約60分 | 約60分 | 約60分 |
寸法 | 147×Φ45mm | 147×Φ45mm | 140×Φ45mm | 140×Φ45mm |
本体価格 | オープン価格 | オープン価格 | オープン価格 | オープン価格 |
販売年月 | 2025年06月 | 2022年4月 | 2020年12月 | 2018年12月 |
製品の特徴
「電動動作時の最大トルクが従来モデル比1.5倍の3.0N・mに向上」

電ドラボールⅡは、VESSEL 電ドラボールシリーズの最新モデルとなる製品です。
電動動作時の最大締付トルクは従来シリーズの2.0N・mから1.5倍となる3.0N・mに向上しており、木工下穴あけ作業の対応や端子台の手締め作業の効率化など、幅広い作業への対応と効率向上を実現します。
強化ギアで耐久性が向上
内部ギアとフロントハウジングを強化し、従来比20%増の耐久性向上を実現。これにより電ドラボールⅡ本体の耐久性が向上しただけでなく、手締め時の最大締付トルクも向上して最大12N・mまで加えられるようになりました。

落下防止コードを取り付けられるストラップホール
本体頭部にストラップホールを搭載。落下防止コードを取り付けられるようになったので、高所作業でも安心して電ドラボールを使用できます。

充電端子がUSB Type-Cに変更
電ドラボールⅡではUSB充電端子がmicroUSBからUSB Type-C搭載に変わりました。
Type-Cでは裏表なくコネクタを挿入できるようになり、コネクタそのものの耐久性も優れているので、現場で刺し間違えによる充電口の破損やコネクタ摩耗による脱落にも強くなります。

業界に革命を起こした電ドラボールの正統後継モデル
今回の電ドラボールⅡは、2018年12月に発売した初代電ドラボールの正統後継となるモデルです。
電ドラボールプラスの時に「電ドラボールプラスが電ドラボールの後継モデル」と言ってしまいましたが、今回の電ドラボールⅡの登場によって、電ドラボールシリーズは無印、ハイスピード、プラスの3シリーズ展開となるのかもしれません。
今回の電動動作時の向上については、僅か1.0N・m分の向上ではあるものの実際の作業の幅の広がり方は結構広くなるのではないかと思っています。例えば、木材穴あけに関しては初代電ドラボールの時に試してみましたが、穴あけ自体はできないものの常用はできないレベルだったため、そういう意味ではDIYや木工作業などにも適用できるようになるかもしれません。
本製品で唯一気になるのが、公式に「USB CtoCケーブルでは充電ができない場合がある」の表現を加え、公式にCtoCケーブルでの使用を非対応としている点です。この辺りは、USB PDの規格周りの煩雑さや顧客が使用するUSB PD充電器の相性の問題からこのような表現を加えているだけで、実際はCtoCケーブルでも使用できるのではないかと思っています。

これは同じUSB Type-C端子を搭載する電ドラボールPLUSでもCtoCでの充電に非対応だったのがいつの間にか改善されていたらしいので、電ドラボールⅡのUSB Type-CポートのCC端子に5.1kΩプルダウン抵抗を入れて正しくUSB Type-Cの規格に適合しているのであれば、普通に「対応」と記載するのが正しいのではないかと考えています。
よく比較される工具

2018年12月発売

2020年12月発売

2022年4月発売